文/中国の大法弟子 不惑
【明慧日本2012年10月29日】中国在住のある会社経営者は、親戚の法輪功修煉者から真相を聞き、中国共産党(中共)の法輪功への迫害をよく知っています。そのため、大法弟子たちの境遇に同情して、何年もずっと家に戻れない大法弟子たちを受け止め、自分の会社で働かせるようにしています。大法弟子たちの誠実、善良、苦労をいとわずに働く精神に経営者は感動し、このように言ったことがあります。「大法弟子がここで働いているので、会社の物は、たとえ一本の針でもなくなる心配がありません」街の人や警官が嫌がらせに来るたび、経営者はいつも道理をふまえて確固としてそれを退けました。法輪功を修煉するかどうかに私は関与しない。ただ彼らは皆とてもいい人で、仕事がとてもよくできます。
2009年、同修の紹介で私もこの会社に入り、仕事は何でも文句なしにやりました。苦労の多い仕事でも汚い仕事でも嫌がらないので、経営者の称賛を得ました。総務部の部長は「彼のような人をもっと募集できたらな」と言いました。9カ月後、私は用事のため他の地方へ行くことになりました。経営者と別れの挨拶をするとき、経営者は親切に私に言いました。「ここは自分の家と思っていいよ。よそでやりたくなくなったら、いつでも戻ってきなさい。ここはいつでもあなたを待っています」そして、経理と総務部長と工場長と主任は、一緒に私の送別会をしてくれました。
2010年、私は不法に一年の労働教養を科されました。経営者はそれを知った後、急いで会社の人と相談して、お金を使っても私を釈放するにようにしたいと言いました。経理は社長に私の状況を教えました。「彼は中で協力せず、転化しません。お金を使っても無駄だと思います。しかも彼は決してあなたがこうすることを望んでいません」経営者は聞いてとても残念な気持ちでした。刑期を4カ月ほど残して私が外へ出たとき、経営者は総務部長を派遣して、私の姉と一緒に車で約300キロを走ってお見舞いに来てくれました。そして私のために1000元の貯金をしてくれました。
私は2011年に家に戻りました、経営者は何回も姉のところ(姉の家は会社にとても近い)へ人を派遣して私の状況を尋ね、私に会社に戻って続けて働いてほしいと伝えました。1カ月後、私は再び会社に戻りました。経営者はとても親切で、よく私の体の状況を心配し、私の生活に深く気を配ってくれました、困難なことがあったらすぐに言ってほしいと言ってくれました。昼間の休憩時間に、社長は自ら工場長と主任、ほかの二人の同修たちと私を連れてご飯を食べに行きました。食事中に経営者は、私たちが仕事をよく行なって、他の人に見本を示してほしいと励ましてくれました。会社のためですが、大法の素晴らしさを実証することでもあります。経営者はとても感慨無量な様子で「今の私にはまだ放下できないものがありますが、将来きっと修煉の道を歩んでいくと思います」と言いました。
2012年3月、中共が全国人民代表大会と中国人民政治協商会議を行なう期間、地元の政治法律委員会と交番の警察と村の書記の3人が姉の家にやってきて、私がいるかどうかを見に来ました。かつて2008年のオリンピックのときも、村の書記3人が姉の家に私を探しに来たことがあります。彼らに会って、私は王立軍と薄煕来が法輪功を迫害したため報いを受けたことを話して、悪事を働かないようと勧めましたが、彼らは笑って、タバコを吸ってから帰りました。
私は少し経ってから、姉の家から自転車で会社に行く途中で、この事を聞き数人の社員を連れて私を探しに来た経営者と団地内で会いました。経営者は慌てて「なぜこの事があったのに教えてくれなかったのですか?今、彼らは駅などでむやみに人を捕まえています。あなたに何か用事があるなら、まず私と話してくださいと彼らに伝えて、会社が保証すると言いましたが、私は彼らがでたらめだと思います」と話しました。
この話を聞いて、私は心が温かくなりました。今のような道徳が急激に悪くなる時代に、心の善良さを守って、働く人を思う、このような人はなかなかいません。
会社に戻って、すぐに作業服に着替えて通常の仕事をはじめました。心の中は経営者への感謝の気持ちでいっぱいでした。