本を「盗んだ」人に福の報い
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文/中国の大法弟子 悟遅

 【明慧日本2015年1月17日】私は手元にある旧版の『轉法輪』をとても大切にしています。同修が製本した新版の『轉法輪』を何冊も手に入れましたが、私はずっとこの古い本で法を学んでいます。この本は人に盗まれたことがあります。本を盗んだ人は私の娘婿の大春です。

 話はこうでした。1998年に、法輪功は私が住むこの小さな町にあまねく広がりました。明け方、大通りや路地、また公園のいたるところに、横断幕を掲げて、煉功する人がいて、美しい煉功音楽が町の上空に漂い、法輪功の普及は、せっかちで乱れた人々の生活に平静と落ち着きをもたらしてくれました。この光景を目の当たりにした私は好奇心が沸き、とても惹きつけられました。

 長春に住む姉から「法輪功は佛家の最高レベルの功法で、病気治療と健康維持に素晴らしい効き目がある」と聞きました。姉も法輪功を習っていました。そこで、私も早く『轉法輪』という貴重な書物を読みたくて、露店の本屋を回って見ました。最後に、町はずれにある露店の本屋で、ついに『轉法輪』を見つけました。店主から、「これは最後の一冊で、政府からすでに販売禁止令が出ている」と説明を受けました。私はこの意外な収穫にとても喜んで、至宝を手に入れたかのように、本を持って会社に戻り、矢も盾もたまらずに読み始めました。しかし、縁がまだ不十分だったのか、或いは、優秀教師の肩書きによる共産党の邪霊に妨害されたのか、私は本を読みたくても、読みふけることが出来ませんでした。落胆した私はとても残念でしたが、本をナイトテーブルの中に大切に仕舞いました。(当時、まだ大法の書籍を高い所に置くべきとは知りませんでした)

 2001年、引っ越しをした時、私は『轉法輪』をどうしても見つけることができませんでした。いつのまに本を紛失したのでしょうか? その後、娘から、その本は彼女の家にあると聞いて、やっと娘婿の大春がこっそり本を「盗んだ」事が分かりました。

 大春は修煉をしていませんが、彼はその本がとても好きで、家でいつもこっそり読んでいたそうです。1999年7.20以後、中国共産党は天地を覆うような勢いで法輪功をひどく迫害し始めました。娘は彼が本を読むのは大変危険だと恐れて、本を隠してしまいました。しかし、しばらく経つと、本は必ず出てきて、娘がいくら秘密のところに隠しても、大春は必ずそれを見つけ出しました。

 大春が大法の書籍を大切にする気持ちは、その後、彼に度々福の報いを得させました。

 ある日、油田で働く大春はタンクローリーを運転して坂道を走っていました。車の前方の左側には牛の群れがいて、右側には人の群れがありました。彼がクラクションを鳴らしても、誰も道を譲ってくれませんでした。仕方なく、ブレーキをかけようとしましたが、ブレーキが突然効かなくなりました。せっぱ詰まった状況の中で、彼は「人を轢いてはいけない」と思って、牛の群れの方にハンドルを切りました。しかし、想像もしなかったことに、車がもう少しで牛の群れに突っ込んでしまいそうな危機一髪の時、牛の群れが誰かに命令されたように、両側に広がって道を作ってくれました。車はしばらく走行して無事に止まりました。悲劇は回避されました。その時、大春はただ運よく不幸を免れたと思っていましたが、それは慈悲なる師父が彼を助けてくださった事を知る由もありませんでした。

 大春はとてもおとなしい人で、損をすることは日常茶飯事です。運転手仲間の中でも、彼にはよい車を運転するチャンスが回って来ず、いつも残された古い車を運転しています。ある寒い冬のことでした。彼はぼろぼろになったタンクローリーを運転して、雪が厚く積もった道を走っていました。曲がり角に来た時、車が滑って、車体は勢いで道路の端の溝のほうに突っ込んでしまいました。もし、車がそのまま転落すれば、それは大変なことになりましたが、とても不思議なことに、車は路肩のコンクリートブロックに乗り上げて止まってしまいました。彼はまた難を逃れました。

 その後、彼は私たちにこの話をした時でも、まだ胸がどきどきしていたそうです。

 善悪には報いがある、それは自然の道理です。法輪功に対する極めて恐ろしい迫害の中で、大春が『轉法輪』を至宝のように大切にしたことは、彼に大法と良い縁を結ばせました。慈悲なる大法の師父は彼を守ってくださったのです。

 私はすでに大法の修煉をして8年になりました。この貴重な『轉法輪』はとっくに私の手元に戻ってきました。娘も最近修煉を始め、法を正す修煉の大きな潮流に入って来ました。娘婿の大春はまだ正式に修煉をしていませんが、しかし、彼は娘の修煉を応援し、いつも娘の家事などを手伝い、発正念の時も遅れないように娘に促しています。

 ある日、大春は夢で、自分の鼻から2本のとても長いものがぐっと引っ張りだされたのを見ました。それは、師父がずっと見守られ、また、彼の体を浄化してくださったのです。私はとても感激しました。優しくて、大法と縁のある娘婿の大春は、以前、私の所から『轉法輪』を盗みましたが、それは本を「盗んだ」のではなく、彼が自分の美しい未来を選択したのです。

 大春は佛縁を結び
 身に危険が迫っても災難を免れた
 法輪大法は衆生を救う
 邪党の虚言を信じず
 大法に善に接すれば神佛のご加護が得られる
 福か災いかは自ら選ぶ
 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/1/3/302533.html)
 
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