大法書籍を大切にする事について
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2015年1月30日】国内外の大法弟子の真相伝え及び大法が広まることに伴い、多くの人々が大法の修煉を始めています。彼らは異なる民族から来て、異なる肌の色をしていますが、縁によって集まり、佛法の無量の慈悲を感じ、心身共に浄化され、心性が昇華しています。彼らの修煉を指導する『轉法輪』などの大法書籍も売れ行きが良く、比類ない貴重な書物になっています。

 海外の大法弟子、特に新しい学習者なら、マンハッタンにある「天梯書店」(http://tiantibooks.org)街の書店で大法書籍を手に入れることができます。しかし、法輪功が迫害されている中国本土では、そのような幸運なことはありません。大法の書籍を没収、出版禁止、処分されるなどの事が未だに多く聞かれます。中国共産党による佛法への誹謗中傷は各地で発生しています。真相を知った世人が一冊の『轉法輪』を手に入れるのはそう容易なことではありません。公の流通ルートがなく、正式に経営される書店もないため、大法の情報を得ることは至難です。書籍を制作する同修や資料拠点とコンタクトが取れないことも、世人が大法を得ることの妨げになっています。

 中国では情報の交換が封鎖されているため、私は次のような現象を目にしました。一部の人は『轉法輪』をようやく手に入れ、最初は喜んで大切にしますが、時間が経てば、その気持ちが薄れていきます。一度、私が帰省した際、ある老年同修の家に立ち寄り部屋に入ったところ、茶卓の下に置かれている『轉法輪』を見ました。本の周辺には缶や瓶、果物やお菓子、食べ物や日用品が一緒に、乱雑に置かれていました。私が『轉法輪』を手に取り開いてみると、多くのページに手の汗の跡が付いていたり、ページの角が折れていることに気づきました。そのため、本は本来より若干厚くなり、古びていました。私は心が痛み、なにはさておき、このことについて同修とさっそく交流して、同修と一緒に本を綺麗に整理しました。付いた汗の跡はもう取れなくなっていて、同修は自分を責め、後悔しました。私はいくつかの注意事項を彼女に伝えてそこから離れました。

 師父は『轉法輪』について言及された際、次のように戒められました。「過去の講義のときには本を尻の下に敷いていた人もいましたが、あなたはこの法が何なのかまだ認識できていません。あなたが認識できたとき、この全てが非常に厳粛なものであると気づくはずです」[1] 私が思うには、本を渡す同修がはっきりと言わなかったのか、或いは本を渡された側の同修がしっかり覚えていなかったのか、知らないうちに、このようなことをしてしまったのでしょう。

 以前、同修にこのような出来事を教えられたことがあります。この同修の友人は法輪功が良いと思い、自分も習ってみたいと言い出して、同修は喜んで約束の日に一冊の『轉法輪』を用意しました。友人は同修の話を二言、三言しか聞かないうちに、習慣的に指に唾をつけて本をめくり始めました。同修はさっそくその行為を注意してあげました。ちょうどその時、電話が鳴りました。同修が電話を受けに行った間、その友人はテーブルにあったペンを手に取って、本のタイトルのページにその日の日付を書いてしまいました。同修はびっくりして、さっそく新しい手術用のナイフを持ってきて、丁寧に、時間をかけてその文字を削り取り、友人に今後どのように法を敬い、どう学法すべきかを丁重に説明しました。そして、蓮の絵が印刷されているしおりをプレゼントしました。

 今の中国では、ますます多くの新しい学習者が修煉を始めています。彼らが真っ先に手に入れるのは『轉法輪』です。ここで、大法の書籍を制作している同修にお願いしたいのですが、新しい修煉者たちに必ず詳細に注意事項を伝えて下さい。心を正したければ、まずその誠意を正し、修煉したければ必ず師と法を敬う心を持つべきです。例えば、大法の本をどこにでもみだりに置かず、汚さず、学法の前には必ず手をきれいに洗い、誠心誠意に学法し、本を読みながら雑談したり、お菓子を食べたりしてはいけません。学法後、本は清潔で静かな所に置きます。低いところに置けば汚したり、知らないうちに子供に破損されてしまう可能性があります。新しい学習者にそのように伝える目的は、『轉法輪』は常人の読む普通の本ではなく、人間が修煉し高次元へと向かうことを指導してくれる大法であるためで、必ず大切に丁重に扱うべきです。

 実際、このことにおいて、私たちは既に痛烈な教訓を得ました。迫害当初、中国共産党はどれだけの大法の本を破壊したでしょう。幸いなことに、同修たちの真相伝えに伴って、多くの人は良知を取り戻し、肝心な時、大法弟子や大法の書籍を適切な方法で保護してくれました。彼らの善行は自ら、そして家族に無辺の福報を積みました。2001年、迫害が始まった直後、私の同級生は共産党から多くの『轉法輪』を守りました。彼の隣人は某公安局の副局長です。妻が癌だと診断されましたが、大法を修煉することによって治りました。その副局長は自分の目で、法輪功は共産党が宣伝しているような悪いものではないと確認しました。

 一人の常人が大法を修煉する際、向上の一歩一歩に『轉法輪』の指導は欠かせません。師父は人間に天に上る梯子を残されました。実際、古くから、人々は天から授けられた本のことを言い伝えていますが、しかし、それがどんな本なのか誰も知りません。大体の意味において、天から授かる本は至上で、世間の平凡な理論を遥かに超え、世にも珍しい宝より貴重で、深い天機が書かれ、その本を手にする人は高徳を持ち、先祖代々からの福を継承し、それを読めば智慧が開かれ、生命の境地が向上するとされています。現在、世に広く伝えられている『轉法輪』こそ人間を返本帰真に導く天が授けた本です。縁があって大法の本を得ることができたならば、必ず大切にしましょう。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『ヒューストン法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/12/26/301978.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/1/7/147872.html)
 
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