売店が雇った女子店員の物語
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2015年7月13日】私は80歳の女性修煉者です。我が家は中学校の近くにあり、中学校の近くに小さな売店があります。店員は40歳代の女性で、朝6時に開店し、夜11時か12時ごろに閉店します。学校が昼休みになると、たくさんの男女のペアが買い物に訪れます。この時間になると、夫婦のような2人が手伝いに来ますが、学校が始まるとその2人は店を去ります。話によると、この2人は夫婦で売店の経営者です。朝早くから夜遅くまで働く女性は雇われた店員だそうです。

 ある日店の前を通った際、彼女が椅子の上に立って浮かない顔でポスターを貼っていました。私は法輪功真相を伝えようと思い話し掛けました。「最近、商売はどうですか?」と聞くと、彼女は機嫌悪そうに言いました。「あなたたちは商売をしてないから、商売の難しさを知らないでしょう。金をそんなに簡単に稼げると思うの?」

 彼女の不機嫌そうな顔を見て私はぽかんとして立ちすくみ、私はあなたのことを考えて来ているのにと思いました。この時脳裏に師父の説法が過りました。「何かトラブルに遭遇した時は、それを偶然なことだと考えてはなりません。なぜなら、トラブルは突然現われるかも知れませんが、決して偶然なものではなく、みなあなたの心性を高めるためのものなのです」[1]。私は動じませんでした。しばらく待って彼女が椅子から降りたとき、やさしく話しかけました。「商売はとてもつらいですよね、私は知っています。焦らないでください、すべてがよくなります」。彼女の顔には、米粒の半分ほどの大きさのそばかすがたくさんありました。両目の周りはパンダの目のように真っ黒で、痩せていました。今まで苦労してきたのでしょう、。私は彼女の心情を察して、その場を立ち去りました。

 夜、学法している時、師父は次のように説かれました。「われわれ煉功者においては、トラブルが突然現われることがあります。その時、どのように対処すればよいでしょうか? 平素から慈悲に満ちた、和やかな心を保っていれば、問題が起きた時には、一息おいて余裕をもって、適切にその問題に対処することができるのです。日頃いつも慈悲の心を保ち、善をもって人に接し、何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません。したがって、煉功にあたっては、高い、もっと高い基準で自分を律しなければなりません」[1]。私は彼女に商売のことを聞くべきではなかったのかもしれません。この数日、もしかして商売がうまくいかなかったのかもしれません。彼女の悩みに触れたのでしょう。

 翌日、私はその売店で買い物をし、ヨーグルトを注文しました。以後、ヨーグルトを受け取りに行くため、毎日その売店に行きました。時には野菜を買って彼女に少し上げました。時が経つにつれて、彼女は私に、苦労話を始め、私は彼女の身の上を知ることになります。彼女は張さんと言い、今まで3人の男性と暮らしたといいます。最初の男性は今の売店の経営者と結婚したそうですが、ご主人は家政婦と浮気して、よく暴力を振るい、がまんできずに離婚しました。

 離婚後、住む場所を変えてある男性と8年同居していました。共同で商売していましたが、仕入の代金がたまって支払いできず、男に言われたまま実家に戻り、両親の住む家を売却して、代金を男に送金しました。しかしその男は金を持って逃げたのです。結局仕入の代金を支払うことができず、銀行に告発されて公安局に逮捕されました。7千元を支払わなければ、刑に処すといわれ、彼女は実家に助けを求めましたが無視され、仕方なく前夫に救助を求めました。前夫は今まで彼女に申しわけないことしたと思い、7千元を肩代りに払い、売店で働いていいと言ってくれたそうです。のちもう1人の男性と同居することになりましたが、長続きせずに別れてしまいました。彼女は心の中で台湾の金持の男性と一緒になって、自分の運命を変えたいとずっと思っていたそうです。

 私は彼女に言いました。「人はなぜ生まれ、なぜ苦しみに遭うのか。現在の社会はなぜ道徳水準が低下しているのか、それは邪な中国共産党が、中国人に無神論と闘争の哲学を注ぎ込んたためで、人々は善悪には報いがあるということを信じなくなり、どんな悪事でもやっています。しかし善悪には報いがあります。人には神の存在が見えませんが、だからといって、神が存在しないと限りません。人の運命や国家の盛衰、人類の発展を含むすべては、自然の法則「真・善・忍」がコントロールしているのです。女性は男性に頼らなくてもよい生活ができますし、天意に従い、善良な人になれば、楽しく生活ができます」

 私は「真・善・忍」を修煉した後の感受を彼女に話しました。「実は、私の結婚生活も平坦ではありませんでした。夫が在世中は、私の苦痛や煩悩はあなたに劣りませんでした。私は法輪功を修煉して20年が経ちました。「真・善・忍」に基づいて自分を律し、何事をしても他人のことを先に考えています。こうすれば他人との付き合いもよくなり、煩悩と憂いがなくなり、いつも笑顔いっぱいになりました。私はもう80歳になりますが、他人にはいつも60歳だとよく言われます。目もかすまなければ、耳も遠くありません。健康そのもので、いつも楽しく、街に出て法輪功の真相を伝え人を救っています。これらはすべて真・善・忍がくださいました」

 彼女は今までの生活があまりにも悲惨だったので、心が落ち込み、気性が荒く、変わった性格のもち主でした。ある日売店を尋ねると、彼女は汚れた衣服を私に投げつけ、洗ってくれと言うのです。私は何も言わずに持ち帰り、綺麗に洗って彼女に返しました。彼女は喜んでくれました。私は彼女に真相資料を渡し、誠心誠意に「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」と念じるよう教え、邪な共産党組織から脱退すれば、災難に遭っても無事に乗り越えることができると話しました。そして『共産党についての九つの論評』という本を渡しました。

 数日後彼女に会うと、興奮した口調で、「私は『共産党についての九つの論評』を読みました。夜寝る時に下腹部に回っているものがあって、非常に強く回り、ベッドが揺れるほどでした」と話しました。この話を聞いて私はとても嬉しくなりました。「あなたは縁が大きい人ですね、大法の経書『轉法輪』を読む前に、師父があなたに法輪を植え付けてくださり、身体を調整してくださいました」と教えました。私は彼女に煉功を教えてほしいと頼まれました。

 数日後彼女は、「以前患っていた胃の病気が再発した感じで、下半身に水ぶくれができて耐えられない程の痒みです。がまんできないときは掻きますが、水ぶくれが破れてしまい、排便すると激痛が走ります」と話してくれました。私は彼女に説明しました。「それはあなたが男女関係で作った業力で、師父が浄化してくださっています。でなければあなたは性病に罹るかもしれません」。そして数日後に彼女に会ったとき、すべてが正常になり健康を取り戻したのです。

 ある日、売店の経営者が法輪功の真相資料が置かれているのを見て、「これは反党行為だ」と叫びました。誰が置いたのか聞き出そうとし、告発すると脅迫しました。しかし彼女は誰が置いたのか教えませんでした。その後も数年来、経営者夫婦はよく彼女を罵りましたが、彼女は心性を守り、2人に法輪功の真相を伝え続けました。

 しばらくして経営者夫婦は、彼女が修煉してから健康を取り戻し、顔のそばかすが消えて赤みがさし、精神的にもたくましくなり、真相を話すときは理にかなっており、自分もかなわなくなりました。最後に、経営者一家3人は共産党組織から脱退しました。

 ある日彼女は経営者に聞きました。「お客さんが多い時、あなたは『法輪大法は素晴らしい』」と叫ぶ勇気がありますか?」。しかし彼はそれよりも誰に気功を教えて貰っているのかが気になっていたようでした。今、その売店の経営者は、修煉の道を歩み始めました。

 修煉後の彼は、修煉者として債務不履行してはならないと分かり、あちこちでアルバイトして、以前勤めた会社の退職金と合わせて、2年間溜めていた債務の4万元を一括して返済しました。彼も法輪功の真相を伝えはじめ、よく地元に戻って真相を伝えています。

注:[1] は『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/7/4/311896.html)
 
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