昔話「白日飛昇」
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 【明慧日本2015年8月1日】中国の晋朝に董奉という人が廬山で暮らしていました。道家の術に精通している彼は,多くの病気を治療していました。治癒した患者に治療費を受け取る代わりに、杏の木を植えさせました。重い病気を治した患者には5本、一般の病気を治した患者には1本ずつ杏の木を植えさせました。

 数年後、その地には大きな杏の木の林ができました。収穫時に董奉さんは、そばに穀物用の倉を造りました。杏の実を求めに来た人々に、代金の代わりに、杏の実の入った容器分のお米を、持って来てもらいました。持って帰る杏と同じ容量のお米と交換してもらっていました。杏の量より倉に入れられたお米の量が少なかったら、そのズルする人を本物の虎に、追い払わせて懲らしめていました。

 董奉さんは、倉に貯まるお米を貧しい農民や旅人の助けに使っていました。毎年、費やしている穀物の量は1800石(1石は約180リットル)で、それにしても余るほど使いきれませんでした。多くの人を助ける善行によって、董奉さんはたくさんの徳を毎日毎日積んでいました。ある日董奉さんは、「碧虚太乙の真人」(仙人の名前)という号を天に授けられました。ある日の昼日中に、董奉さんの天に昇る姿を世の人々に見せながら、天に戻って行きました。後世の人は董奉さんを祀る為に、杏の林で立派な宮殿を造りました。

≪古八徳全書≫より

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/7/16/311936.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/7/29/151783.html)
 
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