文:カナダの大法弟子
【明慧日本2015年8月18日】
師父、こんにちは。
同修の皆さん、こんにちは。
私の両親は西アフリカからフランスにきて、私はそこで生まれ、現在カナダに住んでいます。私の人生は大法を得るために按排されていると確信しています。
2005年の夏、私は「生命の真相を探る為に心霊の指導者を探す」という内容が書かれた本を読んでいました。あの時の私はムスリムでしたが、イスラム教に多くの矛盾が存在していると思っていたために、あまりイスラム教関連の活動に参加していませんでした。
そのため、この「真理を探す本」を最後まで読もうと決めました。読み終えたのは夜中の1時か2時で、それから夢を見ました。私は日記にその夢を記録しました。「2005年8月5日、夢の中である若くて親切な『指導者』は『真理』を伝えていました。彼はいつも微笑んで、私に『ING』に似た発音を聞かせました。そして必ず自分の内面からその発音を見つけないといけない」と教えました。しかし夢の中では、その発音は『功』に似ていたのです。それは具体的にどんな発音であるか、当時は知りませんでしたが、今では法輪功の第5功法の始まりの音声だと確信できます。
2007年、すでに大法修煉に入った母親は私に『転法輪』を読むようにと強く勧めました。大法を修煉することを決めた頃、2005年の夏に見た夢を思い出しました。師父は2年前から私を呼ばれていたのだ、と分かりました。私はどれほど幸せ者だろうか。困難に満ちた現実の中、もし母の応援とその夢がなければ、修煉を決心していなかったかもしれません。師父、本当にありがとうございました。
自我を放下して神韻の宣伝を行う
2009年、当地区の協調人が神韻の宣伝のチームに入るようにと声をかけてきました。何ができるのか分かりませんでしたが、神韻の宣伝に参加できることを嬉しく思いました。当時は修煉に入ってまだ日が浅く、修煉と神韻の宣伝との間にどんな関係があるのかも分かりませんでしたが、神韻の宣伝の仕事が好きで、関連した経験もあり、それを一つの仕事のように取り組みました。しかしやってみると、如何にして、もっと良い人になるのかを、慈悲なる師父は教えてくださいました。
第1課、謙虚さ
協調人はVIP招待会のスポンサーを探す仕事を私に割り当て、可能性のあるスポンサーの名簿を渡しました。私と同修はあるビスケットのビジネスをやっているイラン出身の女性実業家に会いました。神韻公演についての説明を聞いて、彼女は喜んでVIP招待会に参加すると承諾してくれ、その上200人分の食料品を無料で提供すると申し出てくれました。私はそれを聞いてとても嬉しく思いました。
パンフレットの交換を条件に、ある印刷ショップにスポンサーになってもらい、450通の品質の良い招待状を、無料で印刷してもらいました。また、ある広告会社を説得して、彼らの優良な取引先に、神韻公演の知らせを出してもらいました。その上彼らは公演期間中のVIPの受付も、担当してくれると申し出てくれました。招待会に使う食料品も、モントリオーで最も良いホテルに提供してもらうよう手はずをしました。初めて神韻の活動に参加したにもかかわらず、このような「実績」を上げられたことを誇らしく、自慢に思いました。
私は嬉しくて協調人に「わあ、私たちはよくやったでしょう!」と言いました。彼は私を見て厳粛な口調で、「しっかり覚えておいてください。Many。すべてがうまく行った時は、これは師父がしてくださっているからです。うまくいかない時は、自分自身がまだまだよく出来ていないからですよ」と教えられました。
私は彼のこの話を聞いて、地面に穴を掘って潜り込みたいほど恥ずかしくなりました。それから内に向けて探し、自分がやったすべては自分のためにではなく、衆生を救い済度するためだと分かりました。また、得意げな心と顕示心は修煉者として避けるべき心で、取り除くべき執着心であることが分かりました。
第2課、無条件にすべての同修に協力する
2013年神韻公演の準備をするため、私たちは2012年の夏の後半からトレーニングを始めました。当時、私はトロント市で新唐人テレビ局の仕事をしていたため、モントリオールの神韻協調チームには入りませんでした。モントリオールに帰ってすぐに、ある中国人学習者とペアを組んでトレーニングをするようにと協調人に求められました。トレーニングに参加していない人は、モールでチケット販売に携わる資格がないという規定があるからです。
私たちのトレーニングは8月に始まり、チケットの販売は10月中旬に開始します。1万3千枚のチケットを売らなければいけないので、大きなプレッシャーを感じていました。
初級トレーニングの資料を読んだ時、一部の表現があまり適切ではなく、少し訂正すれば良いと思いました。私はいくつかの接続詞を加え、資料を丸暗記して集団学法の時にみんなの前でプレゼンをしました。私はとても自信がありましたが、しかし予想外に、全員から批判を受け、私の心は神韻の宣伝から離れているなどと言われました。
本当に分からなくなりました。 私の心が神韻の宣伝に置かれていないなんて!資料をもっとプロ的になるように、ただ訂正しただけです。同修たちよ、あなたたちは何を言っているのですか?と、心の中で思いました。
同修たちは「とにかく、トレーニングに集中しましょう」とだけ言いました。次の土曜日におばちゃんの法輪功学習者を対象にした、1級テストが行われました。その結果4人のおばちゃんの法輪功学習者がテストに合格しました。2人は西洋人学習者で、あとの2人はほとんど英語を話せない中国人学習者です。
彼女らは一人ずつ初級資料を暗唱しました。彼女らは恥ずかしさと緊張に堪えながら、みんなに微笑みを見せました。私を含めた若い「審査員」は全員感動の涙を流しました。どんな困難も克服して神韻の宣伝に参加したいというおばちゃんの同修たちの真心と謙虚さを感じたからです。
おばちゃんの同修たちにどのようにしてこんなに早く原稿を覚え、暗唱できたのかと尋ねると「若い学習者は原稿の大筋を覚えれば自由に話せますが、私たちはそこまで自由に英語を話すことができません。丸暗記するのが一番良い方法だと教えられたため、その通りにしました」と言いました。
その日、私はいろいろと反省しました。私はもらったトレーニング資料の通りにプレゼンをしたくなくて、自分の能力を証明しようとする顕示心が表れました。自分の能力を顕示すると同時に、周囲の人に神韻の宣伝を難しく考えさせ、自信を失わせたかもしれない、と気付きました。また、協調人として良い手本を見せなくてはならないという思いが、この些細な行為で、皆の困惑を招いたのかもれません。
師父は『各地での説法十・更なる精進を』に「しっかり協調することができなければ、大法弟子が行うべきことを有効的に実行することができなくなります。多くの場合はそうでしたが、遂行してほしいプロジェクトがあったとき、皆さんはまずあれこれと議論し、自分の意見を固持し、最後はうやむやのうちに終わってしまいました。これによって、大法弟子は多くのことに関して、遂行することができず、場合によってはしっかり行うことができなくなりました」と説かれました。
そして、トレーニングは私一人の為のものではなく、トレーニングを通じて、テストに合格して次のステップに進むように同修たちを助けるためのものです。「これからはまず、全力を挙げて全ての同修に協調、協力し、必要がある時には、いつでも同修たちから頼られるようになりたい」と師父に約束をしました。
トレーニングは容易なものではありません。連続三ヶ月間、私と中国人同修は毎週末にトレーニングを行い、平日に不定期的にテストを行いました。誰もがトレーニングに参加してくれるようにと、全同修の皆さんを励ましました。特に週末に来られないおばちゃんたちの同修や、平日に仕事のある同修たちを励ましました。
10月中旬から1月中旬までのチケット販売期間中は、一日の販売活動を終えてから、全員でよく交流をしました。お互いの経験を学び合い、励まし合いました。とても疲れましたが、しかし同時にとても神聖な気持ちになりました。
12096枚のチケットを販売できた時、全員がとても驚きました。それは、トレーニング期間中に助け合い、互いに経験を分かち合い、慈悲の気持ちを込めた方法で、問題を解決してきたからです。3ヶ月間モールでチケット販売に全力を傾け、協力して本当に一つの全体になった結果だと、皆が分かりました。みんなの献身と協力がなくては、こんなに多くのチケットを販売できるはずがありません。それはみんなが協力し、協調した結果が生じた奇跡でした。
師父は『各地での説法十一・大法弟子は必ず法を勉強しなければならない』に「ご存知のように、大法弟子が迫害に反対するため、真相をはっきり伝えるため、人を救うため、多くのプロジェクトを立ち上げましたが、最も重要なのは皆さんがしっかり協調し合うことであり、協調が取れてはじめて、仕事を円満に行なうことができます」と説かれました。
第3課、スポンサーと接触する時に、恐れる心を克服する
次に述べる2つの事例は、大法の仕事をする時に、もし恐れる心が生じた時、冷静さを保つことが如何に大切かを私自身に教えてくれました。
神韻の宣伝に当たって、経費の節約のため、なるべくスポンサーに無料のサービスを求め、特に食料品を提供してもらえるように、と協調人はよく言っています。私に割り当てられた仕事は、公演当日に、ケベック市に向かう前に、神韻芸術団の団員たちに無料で朝食と昼食を提供できるスポンサーを探すことです。
ケベックに朝食と昼食に健康食品を提供するとても良いレストランのチェーン店があります。私の知合いのAさんは、ちょうどそのレストランの女性店長の友達です。ある日のイベントでAさんと偶然に会いました。Aさんはその女性店長を盛んに称賛していました。そこで、私は自分のプランをAさんに告げると、Aさんは「大丈夫です。その女性店長を紹介しますよ」と言ってくれました。
その日の夜、Aさんにメールを出したのですが、一週間たっても何の返事もありません。Aさんに電話をかけるべきか、それともその女性店長に直接連絡をするべきかと迷いました。女性店長に直接連絡したいのですが、彼女の電話番号を知りません。私はいても立ってもいられず、神韻芸術団は来週には来るんですよ!と、協調人はレストランが見つかったのかと再々催促してきます。
仕方なくAさんの件はさて置いて、神韻芸術団が泊るホテルに最も近いレストランに電話しようと決心しました。イエロー・ページでそのチェーン店の電話番号を見つけました。電話機を手にとると、とても緊張してきました。その時自分に「電話をかけないと、神韻に貢献したい人と永遠に会えないのです。世の中の人はみんな大法のために来たと師父はおっしゃったことがあります。彼らに機会を与えないわけにはいきません。いずれにせよ最も良くない結果とは、電話の相手に断られるだけです。どうしてこんなに恐れるのですか」と自分に言い聞かせました。
私は頭の中で自分に言い聞かせた言葉を何回も繰り返して、目の前の困難を克服する力をくださるようにと師父にお願いしました。ようやく電話をかけて、2回目の電話でその日の14時半に、店長のトニーさん(男性)と会う約束をもらいました。私は興奮も緊張もせずに、ただ資料と見せしたいビデオを準備して、良い面談になるように発正念をしました。
店長のトニーさんに会った時、彼は大きく微笑んで、私の電話に出なかったことを余りにも忙し過ぎてと謝りました。彼はフルーツカクテルを出してくれて、神韻の30秒プロモーションビデオを見ました。彼はにっこりと笑んで「これは素敵な公演です。テレビでCMを見たことがあります。なんと素敵な公演だろうと思っていました。教えて下さい、私に何かお手伝いできますか?」と聞いてくれました。そこまでまだ何も言っていなくて、ただ彼にビデオを見せただけです。「神韻芸術団はケベックに行く前に、朝食と昼食を取る必要があり、食べ物と果物を準備していただければ、大変嬉しいのですが!」と答えました。
トニーさんは「ああ、それなら大丈夫ですよ」と言ってくれたので、私は心の中で「彼はきっとお金を要求してくるだろうなあー。それとも広告や贈呈チケットがほしいとか。何の要求があるのか早く聞かないといけないな」と思い、彼にパンフレットを見せました。彼は「そうです。パンフレットに広告を出したいのですが」と言ってくれ、広告担当の方の名前を教えてくれました。「それとチケットを4枚欲しいのですが。賞品として従業員に抽選してもらいます。私の従業員はとてもよく働くのでので、プレゼントに神韻のチケットを贈りたいのです」と言いました。
私はただ「いいですよ!」と答えて、頭の中は真っ白になっていました。ビデオを見せただけでまだ何も話していません。 神韻のパワーはなんと強烈で、素晴らしいのでしょうか。 トニーさんは法を正す時期に、彼のするべき事がやってくる瞬間をずっと待っていました。最初、私が師父に確信を持てなかったのは、邪悪に利用されていたのです。邪悪は恐れる心を強め、利用して、私に諦めさせようとしていた、と後になって気付きました。
師父は『二〇一三年大ニューヨーク地区法会での説法』に「恐れる心があるからだめだと言っているのではなく、自分の恐れる心を克服し、強い正念を持って三つのことをしっかり行えば、素晴らしいのです。(拍手)こういう情況でも、皆さんが恐れていても、衆生を救い済度するという責任を前にして行い、人を救っていれば、それこそ素晴らしいのです」とおっしゃいました。
神韻芸術団がトニーさんのレストランに来た時、彼は特別なフルコースのバイキング料理と多くの果物、そしてコーヒーとジュースを用意してくれていました。
もう一つの事例は去年に起きたことです。私ともう一人の学習者は、あるブティックの女性経営者を訪問しました。彼女は芸術関係の活動に多くの寄贈をしたことがあり、ブティックにはきれいな毛皮のコートが飾ってありました。
一回目に訪問した時に、彼女は取引先の応対で忙しくしていて、私たちに明日また来るように、と言いました。翌日、私たちはまた行きました。一緒に行った同修はゆっくりと神韻の紹介の資料を説明し、私は横で発正念をしました。最後に女性経営者は、2008年に神韻を見たことがあり、とても素晴らしかった。今年のスポンサーの予算は限られているため、神韻のスポンサーになれるかを検討させてくださいと言ってくれました。私たちが帰る前に彼女は「私は中国領事館に多くのビジネスパートナーがいて、彼らはきっとこの公演が大好きだと思います。パンフレットを少し貰えませんか。彼らに公演を紹介します」と言ってくれました。
彼女に「ありがとうございます」とお礼を言ってから、私と同修はブティックを出て、近くで足を止めて交流をしました。女性経営者は領事館の人と仲良くしているなら、きっと神韻が良くないと領事館から教えられます。先ほど彼女に真相を伝えるべきでしたが、忙しい忙しいと言っていたため、あまり話せませんでした。彼女に真相を知る機会を失なったため、私と同修は落ち込みました。彼女からの電話を待って、次回の訪問時に必ず真相を伝えよう、と決めました。
家に帰ってから、胸にポッカリと穴が開いているような不安を感じました。今までにも、大法の多くの奇跡を見てきたのに、修煉に多くの感銘があったのに、どうして今日は真相を伝える勇気がなかったのか、と自分を責めました。今回は状況が違います。今まで会ったスポンサーの中で中国領事館の友人は初めてなので、どうすれば良いか分からなかっただけです、と自分に言い訳をしたいのですが、それを押さえ、女性経営者からの電話を待ちましたが、電話はかかってきませんでした。
恐れる心がもう一度私を襲ってきました。あの女性経営者が邪悪に害されて、どうしたら良いか分からなくなっているシーンが、映画のように私の脳裏から離れません。同修に電話をかけて、あのブティックに行って彼女に真相を伝えようと決めました。「師父、これはスポンサーとは関係なく、衆生を救い済度に関係あることです」と心の中で師父に話しかけました。彼女に会ってお金は出せないと言われても、全然気にせずに、それより何より、真相を伝えなければいけません。
師父は『二〇一三年大ニューヨーク地区法会での説法』に「私はただ修煉の角度から話しているだけです。心の中で本当に恐れておらず、堂々と行うべきことを行い、堂々と神の道を歩み、恐れる心を無くすべきです」とおっしゃいました。
月曜日午前10時に、私と同修はもう一度あのブティックに行って、女性経営者に真相を聞いてもらうことにしました。彼女は微笑んで私たちを歓迎し、忙しすぎて電話する暇もなかったことを謝りました。また、現金を寄付することはできないが、もしキャンペーンをするのなら賞品を提供できる、と言ってくれました。私たちは女性経営者に迫害の真相と神韻公演の素晴しさと世界中にもたらした感動、中国共産党が神韻の巡回公演を妨害するために陰で使った手段など、これまでのいきさつを丁寧に説明しました。
女性経営者は微笑んで「私はすべてのことを知っていますよ。私は一介の商売人ですが、誰にお金をあげるか、誰と商売をするかは、私の自由です。領事館は領事館なりのやり方があります。しかし私を信じてください、私は私の中国人の友人と必ず公演を見に行きますよ。私を心配し、気付かってくれてどうもありがとう。あなたたちに一つ教えますが、25年間ビジネスをしてきて、あなたたちのような人に会ったことがありません。あなたたちにはとても私を感動させました。そして、あなたたちは人を尊重し、私にお金ばかり求めるような人とは違います。前にあなたたちが来た時、私は取引先の応対をしていたために、あまりお話しできませんでしたが、黙って帰っていきましたね。このことは、とても印象深く心にに残りました。あなたたちは真心をもってこれをやっているのだと私は感じました」と話してくれました。
私と同修は彼女に真相を伝えただけではなく、常人の営業マンとは違う素質をもった私たちは、大法の素晴しさをも実証できました。彼女はキャンペーン用賞品としてファー製品を提供してくれました。
つまり、私の修煉の中では何かをする時に、真相を伝える機会も伴ってきます。ですから、恐れる心や気落ちすることなく、それらのことを難しく見るのではなく、行ってきたすべての機会を大切にし、真相を伝えるべきです。
以上は修煉の中での大法に対する私の認識です。私はまだまだ沢山の執着を放下できていません。修煉の中で出会った多くの衆生たちは、絶えず前へ精進することの原動力になっています。
不適切なところがあれば、ご叱正を仰ぎたいと思います。
慈悲なる師父、ありがとうございます。
同修たち、ありがとうございます。
(2015年カナダ法会の発表原稿)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/8/15/152079.html)