情に溺れ、三度の修煉のチャンスが無駄になった
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2015年11月5日】私と李寧さんは昔からの知り合いです。彼は率直で優しくお喋りが好きで、顔立ちが良い上に金儲けも上手くて、彼の周辺には多くの女性が集まります。私達は縁によって同時に法輪大法の修煉を始めました。

 彼は修煉を始めた日の夜に不思議な夢を見たそうです。走っていた彼はあるお婆さんに追いかけられていました。そのお婆さんが追いついてきて、彼の手に小さな紙切れを渡しました。そこには「淫らなことを戒めよう」と書かれていました。彼が聞こうと思ったとき、お婆さんは既に姿が消えていました。

 翌日、彼は夢の内容に触れて、実際に数人の女性と不倫関係があることを明かし、師父に戒められていると言いました。当時の彼は精進したいという意志が強く、天目も開いていました。時々他の空間のものが見えて、法輪功は普通の功法ではないことに気づいたそうです。多くの学法を通じて、彼は不倫関係を持つことが道徳的に許されないことを知り、彼女たちと関係を断ち切ろうと決心しました。ある日、彼は興奮しながら「問題を解決しました。本当に心が楽です」と私に言いました。私は彼の興奮した様子に感動を覚えました。

 数カ月後のある日、彼は落ち込んだ表情で私に「修煉をやめた」と言いました。ショックを受けた私は理由を尋ねました。彼はある女性とどうしても別れることが出来ず、付き合いをやめると何度も決心したにもかかわらず、会う度にまたも死別のような思いを覚えました。しまいには彼女の為に修煉をやめることを決心したそうです。彼が言うには「修煉しながら彼女も諦めたくない自分は、師父や大法に泥を塗ることになる」と思ったそうです。

 私も彼が思いを寄せているその女性を知っています。彼女は非常に女性らしく、優しくて見た目では不倫に走るような女性ではありません。しかし正にこの女性は彼に千万年も期待していた修煉の機縁を放棄させました。その後彼は妻と離婚し、その女性と一緒に別の都市に移り住み、結婚したそうです。

 数日前、彼は18年ぶりに戻ってきました。目の前の彼は以前の面影もなく、痩せこけて随分歳を取った感じでした。彼はあまり変わっていない私を羨ましがりながら、その女性との因縁関係を教えてくれました。彼は自分を見失って、まるで他人の事のように話していました。

 その女性は李さんが僧侶であった前世と前前世にも現れていたそうです。

 前前世の時、彼女と幼なじみだった李さんは父親の事情と特殊な状況等で出家しました。彼女はその事実を受け入れることが出来ず、苦しんだ挙句死んでしまいました。李さんは彼女のことを知って袈裟を脱ぎ、一生娶らず、彼女のお墓の傍で余生を終えました。

 前世も李さんは修煉者でした。ある日、彼女は托鉢にきた李さんに一目ぼれしました。李さんも心が動じ、結局彼女の家に留まり生計を共にすることにしました。最初の頃、李さんは彼女が好きでしたが、時間が経つにつれて、彼女のわがままな性格に疲れを感じ、師父の所に戻ろうと考え始めました。しかし、なかなか決心がつかず、知らず知らずのうちに1年が経ち、彼らの間に娘が生まれました。ある日、彼は決心し師父の所に戻りましたが、何もかもご存じの師父は彼を追い払いました。2日間師父の家の外を徘徊した後、結局家に帰りました。彼が家に帰ると、彼女が服毒したことに気づき、申し訳ない気持ちで大泣きをしました。彼女は最後の力を振り絞って「来生も償ってもらいます!」と言い残して世を去りました。

 前世と前前世の因縁を言ってから、彼は嘆きながら「情というのは毒薬であることを知りつつ、どれほどの人が悟ることが出来て、どれほどの人がそこから解脱して逃れることが出来るでしょう」と言いました。実際彼の前世の師父は「来生の大法を修煉する機縁を絶対に逃してはいけない」と再三、彼に言い聞かせたそうです。私も説得してみましたが、情に溺れた彼は悲しそうに「既にその心(修煉する心)がないのです」と答えました。

 人生は因果と業力に絡まれています。古今東西、人々は情に悲しみ、情に悩まされ、情に苦しめられています。世間に問いかけたいのです。「情、欲」とは一体何でしょうか? それは毒酒です。「人間の甘い香り」が漂う毒酒です! 情は修煉者を台無しにする罠で、その人の全ての願いを無駄にしてしまう恐ろしいものです! 李さんは「情」と「淫欲」に溺れ、前世と前前世の修行を台無しにし、今生においてもほぼ希望が無くなりました。近い将来、大法の真相が世に明確に現れてきた時、彼は後悔しても後悔し切れないでしょう!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/10/29/318280.html)
 
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