【明慧日本2015年11月28日】（明慧ネット記者広東報道）11月4日午前10時、広東省茂名市の茂南区裁判所は、楊日明さん、呉金水さんの案件をそれぞれ、楊日明さんには2年、呉金水さんには4年の懲役刑を言い渡した。2人はその場で判決を不服とし提訴した。
当日、茂南区・裁判所第一審は、まるで敵が攻めてくるかのように、警官以外に前例のない武装警察官を出動させ警備した。呉さんの家族が彼らに審判書を要求した時、彼らは拒否し、弁護士に郵送すると言った。
村の良い青年が連行され、濡れ衣を着せられ、不法な判決を受ける
楊さんは茂名市・袖花鎮の人である。村の中の人たちが認める好青年だ。しかし楊さんは、ある種の病気にかかっていた。首を回すことができなくて、医者に診察してもらいに行ったところ、医者は彼に法輪功を紹介し「病気治療に非常に不思議なほど効果がある」と言った。彼は熱心に『轉法輪』を読んで、いつの間にか首の痛みは消え、自由自在に回すことができるようになり、歯ぐきからも出血しなくなった。
5月23日晩11時、法輪功学習者の楊さんは出勤する途中の道で「法輪大法は素晴らしい」などのポスターを貼っていた時、茂名市の巡査警察官に官渡派出所まで連行された。夜中の2時、広東茂名市の610弁公室（法輪功迫害の専門スパイ組織）と、官渡派出所は10人近くで、2台の車に分乗してやって来た。力いっぱい楊さんの家の門をたたいて開けさせ、そのうちの2人は楊さんを椅子に押さえつけて動けなくした。彼らは大法書籍、薄型テレビ、煉功に使うラジオなどを没収し、楊さんを連行した。
茂名市・茂南区裁判所が9月14日に、法廷で不法に楊さんを審判する前に、茂名市・官渡派出所の警官は楊さんの妻に、保釈書に指紋を押すようにと騙した。開廷した時に保釈書は「楊さんの家族が楊さんが法輪功の真相資料を配っていたことを証明する」と書き換えられていた。
楊さんは2年の懲役刑を受けた。聞くところによると「刑法」第300条の修正案は、11月1日から発効し、その中には3年以下の処罰を増設した。
呉さんが法庭で疑問を投げかける：正邪の分け目の基準は何なのか？
58歳の法輪功学習者の呉さんは、2003年に友達の紹介で、法輪功の真相を知った。今でもまだ「真・善・忍」を基に修煉している善人がいることに好感を持ち、法輪功の修煉を始めた。
5月27日午後4時、呉さんは外出先から家に帰って来たとき、そこで茂名市・官渡派出所の警察、茂南区公安分局国保大隊（法輪功迫害の実行機関）の人員たちに連行され、拘禁された。呉さんはその時大声で「法輪大法は素晴らしい！真・善・忍は素晴らしい！」と叫んだ。公安分局国保大隊は呉さんを拘束した後に、彼がいつも身に着けていた鍵を取り上げた。不法に呉さんの家に侵入し、彼の小さな孫を傷つけようとした。
国保大隊は何の根拠もなく、呉さんの家から各種の家財を押収した。その後、家族が家財を点検することを禁じ、押収した家財の明細書も渡さなかった。押収された家財の中には、レコーダー1台、パソコン1台、A 4ノート1部、プリンターが1台、装本機1台、プリンタ一１台、携帯電話10台余り、3～4000元の価値がある白檀木、現金約４000元が含まれていた。
呉さんは不法に茂名第一留置場に拘禁されて、7月29日に茂南区検察院によって不当に起訴された。9月25日午前10時、茂名市茂南区法院は呉さんに対して不法審判を実施し、弁護士は呉さんのために無罪を主張した。
呉さんは法廷で告訴人に「真・善・忍を基に良い人として生きて、どこが悪いのか」と強く反発した。公訴人はそっぽを向き、無言のままでいた。公訴人は呉さんが2006年に不法に労働教養されたことを「証拠」としたため、弁護士の反発に遭った。弁護士は「労働教養は違法であり、冤罪の元となり、人身の自由を略奪する処罰は、法廷で審判をしっかり受けなけらばならない。それにより労働教養は取り消される。労働教養を証拠としても、ただ関係者が違法であることを証明するだけだ」と主張した。
公訴人は呉さんは小学校までしか教育を受けていないのに、どうしてパソコン、プリンターの操作が出来るのかと疑った。呉さんは「私は小学4年生の程度の教育までしか受けていないが、法輪大法を修煉してから、智慧を授かった。初めて『轉法輪』を見た時は、たくさんの知らない字があったが、今は大部分の字が読めるようになった」と証言した。
公訴人がしつこく邪教というレッテルを貼り、法輪功を攻撃していることに対して、呉さんは何回も「正と邪の基準は何なのか？ まさか少数の人が勝手に決めていいのか？」と質問した。最後の段階に至っても、呉さんはやはり「本当に知りたいのだが、ここに座っている全ての人に訊（き）こう、正と邪を決める基準とは何なのか？」と言った。
（注：法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）
