【明慧日本2015年12月15日】北京市の房山(ぼうざん)区裁判所は10月29日午前、房山良郷鎮の法輪功学習者・許秀芬さんに対して不正裁判を開廷した。法廷で許さんは自己弁護をし、許さんの弁護士も許さんの無罪を弁護した。
1年間、拘禁された許さんは、やつれた顔をしていたが、裁判官、検察官、陪審員、書記、司法警官に対して「法輪功は人に善を教えています。邪教ではありません。私は何の罪も犯していません」と落ち着いて自己弁護をした。
許さんは誠実な性格で、1997年に法輪功を学び始めたあと心身ともに健康になり、家族や同僚ととてもよい関係を築いた。
しかし、1999年7.20、江沢民が法輪功迫害を開始した。許さんは法輪功を学んでいるとの理由で、2回連行されて労働教養所に拘禁されたことがある。
2008年、許さんは労働教養処分を宣告され、内モンゴルの図木吉労働教養所に拘禁された。教養所で許さんは1カ月以上、睡眠の剝奪、鉄アングルで頭部を殴打、幻覚を起こす薬を強制的に服用させられるなどの迫害を受けた。そのため、許さんは脳神経を破壊され、頭痛の後遺症が残った。
昨年10月26日、許さんは人に法輪功迫害の実態を話したとの理由で、長陽派出所の警官により連行され、房山留置場に拘禁された。
今年10月29日、1年間拘禁された許さんに対して不正裁判が開廷された。法廷で弁護士は法輪功迫害について、違法行為だと説明した。その場にいた司法関係者らは初耳だったようで、驚いた様子だった。
弁護士は、同僚を含めて周囲の多くの人から「面倒なことは避けたほうがよい。法輪功の案件を受けないようにと勧められたが、弁護士としての責任感からこの案件を受けることを決意した」と話した。弁護士は政教分離、国際法、中国政府が署名した国際人権条約、中国の憲法、刑法など多方面にわたって、信仰の自由、信仰の無罪、法輪功は法律上、邪教とは関係がないことを細かく分析した。また、弁護士は「法律上、邪教を決める権利を持っていない国務院弁公庁と警察庁が、14の「邪教リスト」を公表しましたが、その中に法輪功は含まれていません」と述べ、許さんの無罪を主張した。
中国共産党の法輪功に対する迫害は、16年来、法輪功学習者に非常に大きなダメージを与えた。許さんの妹も法輪功を学んでいるとの理由で実刑判決を受けた。両親は姉妹が受けた迫害でショックを受け、母親は死亡し、父親は何度も倒れて病院に搬送されたという。
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/12/7/153988.html)