最期の時間を大切に
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 『二〇一五年米国西部法会での説法』を読んで

 文/中国の大法弟子

 【明慧日本2016年2月13日】『二〇一五年米国西部法会での説法』を勉強してから、今まで以上に時間が差し迫ってきていることを実感しました。以前の説法では、狙いがはっきりしている質問について、師父は少し重い口調で説くものの、それ以外は常に我々弟子を励ましてくださっていました。しかし、今回は、はっきりと違いました。師父は「法会のあと、ついでにそれらの精進していない学習者に『あなたには時間がない。どうすればいいのか』と教えてください」[1]と言われ、「時間は差し迫っており、しっかり修めていない人はどうすれば良いのでしょうか? 機会がまだある人がいますが、一部の人は機会さえもありません。まだ間に合う人がいますが、一部の人はもう走るしかありません」[1]とも説かれました。

 少し前、多くの同修は執着と残された僅かな時間について、それぞれの悟りを交流しあいました。しかし、よくよく考えてみれば、我々には終わりを執着する資格さえないのです。人間界での一日一日は、師父が多くの苦痛を肩代わりされたことによって、延ばされてきました。しかし、旧勢力の按排によれば、人間界は1999年の災難ですでに消滅しているはずでしたが、結局我々は歩んで来られました。しかし、衆生を滅亡する根本的な原因は、まだこの世に残っており、何も知らないまま罪を犯しています。そして、師父は無数の衆生を救うため、我々大法弟子と衆生のために巨大な業力と苦を嘗めながら耐え続けておられます。

 師父が延長してくださったこの時間の中で、一体何をすべきかを、大法弟子は真剣に考えなければなりません。師父が延ばされたこの時間の中で、一切の執着心をすべて取り除き、漏れることなく修めていたでしょうか。大法弟子としての誓いを果たしたでしょうか。もし、師父が延ばされたこの時間がなければ、もし、法を正す時期がすでに10年前に終了していたのならば、我々大法弟子はその位置に置かれるでしょうか。

 今では、常人ですら時間の流れが速いと感じ、まだ何もしていないのにすでに1日が終わってしまい、皆「時間はどこに消えたのでしょうか」と感嘆しています。少し前にある教授が本を出しました。『あなたの1年の8,760時間』(中国語版)という本です。1年は365日あり、時間に直すと8760時間があります。30分を1ドルとすると、1年で1万2千410ドルになります。そしてこれらのお金を普段どのように使ったのかを記録し、我々がこの1年間の間何をしたかを分析するというような内容が、この本に載っていました。この考え方、このやり方を採用すると人々の自制力を養い、仕事の効率を上げることに役立つそうです。

 ここで、大法弟子にもそれぞれ自分の1日24時間を、何に使ったのかを考えてもらいたいです。今日の時間を逃してしまうと、もういくら払っても永遠に帰ってきません。だからこそ、1分1秒が非常に大切になるのです。私自身の話を例に挙げますと、仕事と通勤時間を合わせて12時間かかり、年に3日しか休めません。しかし、1日に24時間あるため、そこからこの12時間と睡眠の6時間を除くと、まだ6時間残っています。この6時間を私はできる限り修煉に費やしています。時々、ネットを見るのに30分もかかり、これを学法に費やしたほうがずっとよいと思いました。そして、もしあまりにも忙しくて法を勉強することができなければ、時間が空いたときに補うことにしています。

 大法弟子の修煉と心性の向上、そして衆生を救うことに「忙しい」は全く関係していないと思います。常に大法が心にあり、修煉者の基準で自分自身の言動を図れば、どれほど忙しくても修煉の妨げにはなりません。そしてこういう時こそ仕事が捗(はかど)るのです。ですので、どれほど忙しくても限りある時間を修煉と衆生を救うことに使わなければなりません。

 今日の常人社会に正しいものはほぼないのです。少しでも気を緩めるとすぐに人心が次から次へと湧き出てきます。「テレビ、パソコン、どのようなものでも見たら、入ってきます。頭と身体にこれらの良くないものが多く入ってしまえば、あなたの行動はそれに制御されてしまいます。話したこと、思考方式、物事に対する態度は、いずれも影響されます」[2]と師父は説かれました。

 最後になればなるほど、修煉は厳しくなり、人と神の一念の差に全てがかかってきます。そして、少しでも道から外れると、すぐに人間に引きずり下ろされてしまいます。自分自身の24時間は何に使ったのかを常に意識し、考えることで、だらける自分に歯止めを掛け、注意を喚起し、法を正す最後の時間の大切さを思い起こすこともできます。ですから、毎日後悔しないように、今から気を引き締めてしっかり精進し、真剣に、そして確実に一歩一歩を歩んでいきましょう。

 最後に師父の説法を復習し、皆さんと共にいっそう励んでいきたいと思います。「師父が言った三つのことはみな、非常に重要なのです。最後の道をより良く歩むことを期待しています。しっかり行なった人は緩まず、緩まないでください」[1]

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『二〇一五年米国西部法会での説法』
 [2] 李洪志師父の経文:『各地での説法十一』「二〇一〇年ニューヨーク法会での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/10/28/318239.html)
 
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