欧州議会の公聴会 中国共産党による生体臓器狩り犯罪に注目(写真)
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 【明慧日本2016年7月14日】今年6月29日の午後、カナダの人権弁護士のデイビット・マタス氏と元アジア太平洋担当大臣のデイビット・キルガー氏、米国独立調査ジャーナリストのイーサン・ガットマン氏の3人の独立調査員が、欧州議会で開催された公聴会に招かれ、中国共産党による生きた良心犯から臓器狩りすることに関する最新調査結果を発表し、欧州連盟に中国共産党による生体臓器狩りを制止するために行動を取るよう促した。


欧州議会の公聴会は、中国の法輪功学習者や良心犯からの生体から臓器を摘出する犯罪行為に注目

 最新報告は細部にわたり、2000年前後から中国各地の数百軒の病院と移植機構の運営の生態を詳しく現した。報告では、中国で毎年6万件から10万件の移植手術が行われていると推測される。

 今回の公聴会は、欧州のベテラン議員のルイ・ミッシェル氏の発起により開催された。その主旨は、中国で引き続き発生している生きた法輪功学習者などの良心犯から、臓器を摘出する犯罪行為に注目させるためである。はるばるやってきた3人の独立調査員と在籍していた欧州議会の議員らは、「欧州連盟は、必ず生体臓器狩りを制止するための行動を取らなければならない。 欧州連盟は、必ず直ちに行動を取らないといけない」と一致した声明を出した。

 カナダの人権弁護士のデイビット・マタス氏は長い間、中国共産党による生きた良心犯からの臓器摘出に対して、独立した調査をしてきた。今回の欧州議会で、彼は再度「欧州連盟は必ず全ての可能な方法を尽くして、中国共産党による生体臓器狩りの犯罪を制止すべきだ」と訴えた。

 マタス氏は「この更新版の調査報告の最終結論は、中国共産党は国家全体で大規模な謀殺に参与している。被害者は主に罪のない法輪功学習者である。またウイグル族、チベット族、および家庭教会のメンバーもいる。中国共産党の目的は移植に必要な臓器を獲得するためである」と述べた。

 デイビット・キルガー氏は欧州議会に、人道的な責任を全うし、中国共産党による生体臓器狩りを制止させるように依頼した。

 7年間の時間を費やして『大虐殺』を完成させた、独立ジャーナリストのイーサン・ガットマン氏は「欧州議会は、2013年12月12日に、中国共産党による法輪功学習者など良心犯から、強制的に臓器を摘出することを停止するように要求する決議案が通過した。しかし、さらに欧州議会は独立調査を実施すべきである。なぜなら、健康な人を1人殺害して、患者を1人救うことは正常ではないからである。欧州は必ず行動を取らないといけない」と示した。

 ガットマン氏は「中国共産党による法輪功学習者に対する大規模な生体臓器狩りは、ジェノサイドである」と強調した。彼は「これは法輪功に関する問題であると私に言った人がいる。そうではない、これは私達がよく知っているジェノサイドの問題である。ただ近代的な上着をはおって装っているだけである」と述べた。

 彼はまた「この血まみれの犯罪を制止するためには、欧州のすべての国民の支持が必要である」と示した。彼は「必ず台湾と同じように、国民が中国に行き、不法な臓器移植を実施することを法律で禁止すべきである。欧州にも同じことができ、欧州議会は直ちに行動を取るべきである」と示した。

 議員「できることをやり尽くして、生体臓器狩りの犯罪を終わらせるべきだ」

 ドイツの欧州議会のピーター・リース議員は公聴会で「欧州委員会に具体的な行動を取り、中国共産党による生体臓器狩りを制止するように促すことにおいて、責任は重大である」と示した。彼は「国際上の臓器移植の暗闇の部分を見い出すべきであり、反人類的な犯罪を停止すべきである。私たちは欧州委員会を待つだけではいけない。議員らは必ず積極的に行動を取るべきであり、中国共産党に圧力を加えるべきである。私たちの責任は、欧州委員会を監視し抑制することである。彼らは私達の声を無視してはいけない。私たちは多くの政党の助けを得られると思う。必ず可能な方法を尽くして、このような犯罪を終わらせるべきである」と示した。

 チェコの欧州議会のトーマス・チェコフスキー議員は、祖父の体験をもって、共産主義の統治の下での恐怖について述べた。彼は「私は一部のことを変えようと思う。もしあなたが何かを変えようと思うなら、行動を取らなければならない。もし成功すると信じるなら、成功するに違いない。永遠に戦うことを放棄してはいけない」と示した。彼は「欧州議会は必ず何か行動を取るだろう」と固く信じている。なぜなら「もしあなたが民主のなかで寝てしまえば、あなたは独裁のなかで醒めるからである」と述べた。

 欧州議会の、中国共産党による生きた良心犯からの臓器狩り制止の書面声明の発起人の1人である、ツーン・ケラム議員は「150万人の罪のない中国人が強制的に臓器を摘出された。これはただ議員の仕事ではなく、一人ひとりに関わることである。独裁の下、人権のない国でなければ、このようなことは発生しえない。これは欧州の責任でもある。たくさんのヨーロッパ人は、中国に行って、臓器移植をするかもしれない。しかし、ここに正当化する口実はない。これは反人間性の罪である。欧州議会に独立調査を要求し、議会は委員会にこのような情報を伝達する。今日私達はこのような罪悪に直面しているが、中国との利益のため、それを無視するなら、それは人間性を代価にするものである。私たちはこの使命を受け取り、このような恐怖の犯罪を終わらせるために力を出すべきである」と述べた。

 ミス・カナダ「中国共産党は国家機関を用いて、平和な修煉団体を迫害している」

 昨年、ミス・カナダのアナスタシア・リン氏はわざと今回の特別公聴会に駆けつけた。彼女は女優として、法輪功学習者が迫害を受ける内容の作品でパフォーマンスする時、「真に迫害の罪悪を切に感じた」と述べた。彼女はまた公聴会で在席の人々に、法輪功を紹介した。「私はみなさまに、法輪功とはなにかを述べたいと思います。法輪功は、ただ太極、ヨガに似たような動作だけでなく、さらに伝統的な修煉法であり、内心の改変を重んじ、修煉者は『真・善・忍』を全うし、自分をさらによい人になるように要求しなければいけません。まさにこれが目的で法輪功は、かつて約1億人の中国人に愛好されました。またこれが原因で、中国共産党当局に嫉妬され、迫害され続けています」と述べた。

 「これは中国共産党が国家機関を利用して、系統的に平和的な修煉団体を迫害しているのです」とリン氏は述べた。彼女はさらに多くの人に今回の迫害の実態を伝えるために、力を尽くすと示した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/7/3/330844.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2016/7/6/157705.html)
 
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