【明慧日本2016年8月20日】アメリカの首都ワシントンおよび周辺地域の一部の法輪功学習者は、今月11日、駐ワシントン中国大使館の前で集会を行い、中国当局が法輪功学習者・王治文さんの渡米を阻止したことに抗議した。王治文さんの渡米は、アメリカに帰化した娘と18年ぶりに会うためであった。
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1999年7月20日、当時の国家主席・江沢民が法輪功を抹消する命令を下したため、中国法輪大法研究会の責任者の一人だった王治文さんは、その日の夜明けに家で逮捕された。後に、秘密裏に16年の実刑判決を言い渡された。各方面の助けにより、約16年間の獄中生活を終え、2014年にようやく釈放された。しかし24時間の監視が免れなかった。一家団らんを実現するため、娘夫婦はアメリカから北京に訪れ、様々な困難を乗り越え、父親のビザが取れた。喜びも束の間、5日に広東税関を通る際、王さんはパスポートが税関の職員に破られて破棄され、出国できなった。現在、王さんと連絡が取れず、消息不明となっている。
ワシントンDC法輪大法佛学会のスポークマンは、このように述べた。「今回の阻止事件は、江沢民、曽慶紅の南方地域の残党の仕業だと分かりました。江沢民を始めとする元凶は、自分達の末路がすでに分かっているにも関わらず、最後まで迫害政策を押し通すつもりのようです。ここで中国の各部門の幹部に通達します。江沢民、曽慶紅らの元凶の道ずれにならないように、即座に迫害に加担することを止めてください! 同時に、王治文さんが、自由に出国できるように、新しいパスポートを発給することを現政権に強く要求します。また、各国の政府と人権機構に人道の立場から、王さんを助けるよう求めます。」
米国の国会議員と国務院の官僚からも非難の声が上がった。
10日、アメリカ国会下院議員で、外交実務委員会の人権委員会主席のクリス・スミス議員は、インタービューを受け、「王治文は、不公平に15年以上監禁されました。米国がビザを与えたのだから、アメリカの娘さんと合わせるべきです」と中国当局が渡米を阻止したことを非難した。
11日、米国国務院の民主・人権・労働事務局のスポークマンは、インタービューで、渡米阻止事件に関心を示していると述べ、娘さんと団らんさせるべきだと中国当局に呼びかけた。
米国国務院が10日に公表した最新の2015年度『国際宗教の自由報告書』の中で、中国が著しく宗教の自由を侵犯している「特に懸念のある国」に引き続き指定された。また法輪功、天主教、人権弁護士などへの絶えない迫害を非難し、元中国法輪大法研究会の責任者の一人である王治文さんの釈放後の中国での苦境にも、注目していると記述されている。