【明慧日本2016年10月13日】中国共産党(以下・中共)の生体臓器狩りを調査しているカナダの人権弁護士デービッド・マタス氏と、元国会議員デービッド・キルガー氏は9月27日から29日まで、スウェーデンの国会議員の招きで同国を訪問し、国会議員、法曹界関係者、医学者、人権活動家及びマスコミなどに、中国が17年にわたり推し進めている、法輪功学習者や良心の受刑者からの大規模な生体臓器狩りの実態を伝えた。このことはスウェーデンのマスメディアや民衆の大きな関心事になっている。
「スウェーデン日報」(SVD)は「スウェーデンの民衆は中共の良心の受刑者の臓器を受け入れてはならない」と報道した。中国の臓器移植業界において、毎年数万人の不幸な良心の受刑者が殺害され、彼らの臓器が売買されている。スウェーデンで臓器移植を待つ多くの患者が、このシステムを活用して生き伸びている。しかしスウェーデンの政治家たちは利益のために、この犯罪を黙認していると指摘した。
報道によるとデービッド・マタス氏とデービッド・キルガー氏は、著名なカロリンスカ医科大学病院の30人の臓器移植医および看護師らと座談会を開き、中共政権が良心の受刑者、特に法輪功学習者の臓器を強奪し、臓器移植に使われている調査結果を紹介した。これを聞いた医師や看護師は中国に巨大な臓器移植市場の黒幕が存在することに驚愕した。同病院は世界トップの技術や設備を持つ病院である。
19世紀の80年代に、ある人権組織が中国では臓器売買が広範囲で行われていると指摘した。中国政府は年に1万件の臓器移植が行われていると発表したが、マタス氏とキルガー氏の調査によると、実際に行われた移植件数は、それを遥かに超えている。
調査によると、中国では毎年少なくとも6万件以上の臓器移植が行われている。臓器のほとんどは不幸な良心の受刑者を殺害して強奪したものだ。両氏は10年以上にわたりこの調査を続けており、動かぬ証拠をもって指摘している。両氏は「中国政府はこの数字を認めていませんが、しかしこの数字は中国の各病院が統計した数字から来ています」と語った。
両氏はスウェーデンの臓器移植を待つ患者が、中国でこのような臓器をすでに移植したことを知っており、スウェーデン政府が他国と同様にこの方面の法律の立法化を希望している。イスラエル、スペインや台湾は中国への臓器移植を目的とする観光旅行を禁止している。
マタス氏とキルガー氏を招いたスウェーデン環境党の国会議員ニクラス・マルムバーグ氏は「中共の臓器狩り問題を知っているスウェーデン人は少ない」と述べた。同氏はすでに国会に決議案を提出し、この出所不明の臓器を拒否することを希望している。「この人権に反する罪は本当に恐ろしいのです。私が提案した決議案が多くの人々の注目を引き起こすことを希望します。スウェーデンがスペインと同じように、立法化することを希望します。スペインは自国民が中国で臓器移植手術をすることを禁止したのです。この卑劣な臓器売買、法律に違反する行為は制止されなければなりません」と話した。
スウェーデンテレビ局4チャンネル(TV4)は、デービッド・マタス氏と、デービッド・キルガー氏が中共の生体臓器狩りを10年にわたって調査し続けたことを報道した。両氏は「刑務所の中で、中共政府は受刑者に、例えばカリウムのような、不明な薬物を注射したうえで、ナンバーのないトラックに乗せて臓器を取り出し、各臓器移植病院に運びます。『血まみれの臓器狩り』は2009年に出版された最初の報告書です。良心の受刑者が殺害されたのは彼らの臓器を使って臓器移植をするためです。『人狩り』というドキュメンタリー映画は、これらの報告に基づいて制作されました」と述べた。
ニュースは「デービッド・キルガー氏によれば、統計では中国では毎年少なくとも6万例の臓器移植が行われている。この臓器の多くは迫害を受けている法輪功学習者、チベット仏教徒、およびキリスト教徒の良心の受刑者のものです。彼らは何らの裁判も受けず、いかなる人も彼らを代理して申し立てることなく、秘密裏に殺害され、暴力をもって臓器を強奪されていました」と報道した。
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