老父の事故死、拘禁された娘は葬儀に出られず
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 【明慧日本2016年11月9日】山東省煙台市・法輪功学習者・辛秀梅さんの80歳近くの父親は、娘に会いたくて、毎日のように「うちの娘は無実だ! うちの娘は無実だ!・・・」とつぶやき続けた。

 辛さんの父親は、自ら公安局に行って娘を救出したい、娘の代わりに留置場に入り、自分の命で娘を救出したいと話していた。それを聞いた家族はこれ以上心配しないように止めたが、父親は長期に渡って悲しみに暮れ、意識が朦朧(もうろう)としてきた。今年9月29日に父親は交通事故に遭い、不幸にもこの世を去った。

 辛さんは未だに父親の不幸を知らずに、留置場に拘禁されている。

 辛さんは煙台市の学習者で、今年5月11日、人々に法輪功への迫害の真相を伝えたという理由で、煙台市白石路派出所の警官に不当に連行され、家宅捜索された後、煙台市留置場に拘禁され、その後、裁判にかけられる予定だという。

 家族は弁護士に無罪の弁護を依頼した。家族と弁護士が懸命に働いた結果、辛さんの案件は、芝罘(しふ)区検察庁から白石路派出所に戻されたが、辛さんが救出できずに親子は会うことができなかった。

 父親の生前の願いを叶え、辛さんの人生に悔いを残さないためにも、父親の死に目に合わせるため、家族は9月30日に白石路派出所と芝罘(しふ)区公安局に仮釈放を求めた。

 家族が懸命に真相を伝えた結果、芝罘(しふ)区公安局側は許可したが、芝罘(しふ)区610弁公室と国保大隊(法輪功迫害の実行機関)隊長の王国柱は家族の要求を阻止し、釈放しないどころか、辛さんの娘2人に対し、「今度また来たら、お前らも一緒に拘禁するぞ」と脅かした。すでに悲しい思いをしていた娘たちに、更に追い打ちをかけ、大きな衝撃を与えた。

 辛さんは法輪功を修煉してから、「真・善・忍」の教えに従って良い人になるよう自分を律していた。辛さんは心優しい人だと地元でも評判だった。長年、畑仕事をしながら、14年間に渡り、脳血栓で寝たきりの姑が亡くなるまで、ずっと世話をした。この期間中に、肺がんを患った義理の父親も3年間看病した。辛さんは苦労をいとわず、不平不満をいわず一生懸命に働いた。良いものを他人に譲り、義理の兄弟と仲良く接し、親戚中から尊敬された。最も良い嫁だと村中で認められた。親戚の話によると、辛さんはさくらんぼを販売した際に偽札を掴まされたが、そのまま流通させず自分で処分したという。言葉数が少ないが、その品行の良さは村人に認められていた。

 辛さんは未だ不当に拘禁されたままで、家族は数回に渡り釈放を求めたが応じてもらえないため、精神的に大きなダメージを受けた。辛さんの身に起きたことを聞いた故郷の親戚や近所の人々は、皆、不公平だと嘆き、これを悲しんだ。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/10/20/336523.html)
 
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