真相を伝える中で向上する
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2016年11月17日】2007年、師父の慈悲なる呼びかけの下、私は再び大法修煉に戻りました。厳しい環境の中で、私は面と向かって真相を伝える修煉の道を選びました。街頭で知り合いの人に真相を伝え、三退を勧めた最初の日、すぐに警官に尾行され、不当に連行されました。実は、その日はもともととてもいいお天気でした。しかし、私が連行された後、突然強風が吹き荒れ、どしゃ降りの雨が降り、天が崩れ落ちたような大荒れで、街全体が停電になり、道路には深さ15センチ位の雨水が溜まりました。私の真相を伝える道の序幕はこのように嵐の中で始まりました。

 一、親族や友人、職場で真相を伝える

 あの頃、地元の環境はとても悪く、世間の人はほとんど「三退」を受け入れず、親戚や友人に真相を話しても、いつも拒否され、それだけではなく、彼らが夫に電話して悪口まで言うので、おかげて、私は家に入った途端、夫に怒鳴られ、舅、姑にも責められる羽目になりました。街で真相を伝えようとしたら、邪悪に操られた夫は何故か突然私の前に現れ、町中で私の首を絞め、暴力を振るい、資料を破り、更に警察に通報するぞと言いふらしました。

 家で、私は朝食の時間を利用して、たゆまず舅と姑に真相を伝えました。今は舅も姑も「三退」し、そして大法を支持するようになり、彼らは大きな福の報いを得ました。環境はますます緩やかになりました。人を救う事に対して、夫は妨害しなくなり、その上、家の大きな事から小さな事まで、なんでも手伝ってくれるようになり、私がやるべきやれるようになりました。夫もきっといつか救われるだろうと信じています。

 最初に職場で真相を伝えた時、上司から言うなと命じられました。私は彼に真相を伝えても、彼は全く受け入れず、私を妨害しました。私は解雇される覚悟で真相を言い続けました。大法修煉者として、私はいつもコツコツと真面目に働き、清廉に正直に仕事をこなしました。私が担当する業務は、一つの数字を動かしても数万あるいは数十万元が変わる世界なのに、私は一度も問題を起こしたことはありません。今のような世の中では、会社側にとって私は得難い人材で、会社は私を失いたくありませんでした。私は心を動じず同僚にも、顧客にも真相を伝えました。上司に対しては正念を発して、彼を操る邪悪の要素を一掃しました。ある日、上司は私を見た途端、びっくりして、慌てて逃げてしまいました。その後、彼は職場が移動になりました。ある日、道でばったり出会った時、私は彼に「三退」を勧めると、彼は受け入れました。こうして、職場の幹部達はほとんど「三退」しました。

 ある日、私は会社の「610弁公室」に行って真相を伝えました。「 610弁公室」の幹部は私に「お前が職場で真相を伝え、資料を配るのは、われわれは全部把握している。私達は知らん顔をしているだけだ」と言いました。師父は弟子を守ってくださったことが分かりました。

 二、恐れる心を取り除く

 最初に真相を伝えた時、自分を実証する強い心を持っていました。私は邪に悟った経験があり、大法と師父に対して時には固く信じているとは言えず、頭の深い所で大法を利用して自らの目的を達成しようとの考えがありました。例えば、大法修煉を通して、健康な体を手に入れたいとか、輪廻転生の苦しみから脱出したいとか、佛を修めて幸せを享受したい等の私心がありました。真相を伝え、人を救うのもあくまでも自分の慈悲深さを実証したいだけでした。何度も師父の『精進要旨二』の中の「圓満成就に向かって」の経文を学ぶことによって、ある日、私はこれらの問題に気づきました。真相を伝えることは大法を実証することであって、決して自己を実証してはいけないと分かりました。その瞬間、突然一筋のとても強いエネルギーが頭上から体を貫通したと感じました。師父が私の心性が高まったことを見られ、私の体を浄化してくださり、たくさんの黒い物質を取り除いて下さいました。私は必ずこれらの執着を取り除こうと思いました。そして、絶えず自分を修め、衆生を救い、大法を実証し、くれぐれも利己的な要素を持たないようにと常に自分に言い聞かせました。

 出かけて真相を伝える時、最も大きな執着心は恐れる心でした。当時、環境がとても悪く、私は恐れるだけではなく、常人をもとても恐れていました。彼らに話しかけると、彼らは周りをきょろきょろ見回して、他人に見られていないかと心配していました。一方、私はドキドキしながら『共産党についての九つの論評』を人に手渡すと、相手の人もびくびくして受け取ってくれません。家に帰ったら、夫から全くわけの分からない暴力や暴言を振るわれました。自分の恐れる心がそのすべてを招いていたのです。

 師父は「法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」[1]とおっしゃいました。私は法を学ぶことを強化し、敬意を持って法を暗唱し続け『轉法輪』を一回また一回暗唱しました。毎回、法を学び終えると、体にエネルギーが充満したように感じ、真相を伝え、人を救いに行かなければ、かえって、胸が苦しく感じるほどでした。大法は私に無限な力を与えてくださり、私の恐れる心を抑えることができました。この「恐れる心」の背後には、共産党の迫害を恐れ、苦労することを恐れ、常人社会のすべてを失うことを恐れる心理がありました。私は絶えず正念を発して、この「恐れる」物質を一掃しました。

 2009年、同修が不当に連行され、私は同修と一緒に国保大隊に真相を話しに行きました。あのような邪悪の場所に行って真相を伝えると思うと、正直、心の中では怖くてたまりませんでした。私は「大法身を離れずして 心に真善忍存す 世間の大羅漢 神鬼十分懼れる」 [2]を暗唱しました。師父は私たちにとても慈悲で平和な場を用意してくださいました。私は恐れることを忘れ、国保の人々に真相を伝えました。突然自分の家にいるような感じがして、彼らは全部私の家族で、全部救い済度する対象だと感じました。私たちは大声で真相を話し、国保の人々も私たちの迫害される身分を忘れたように、私達と熱く語りました。私達の声はビル全体を震撼させました。国保の幹部は恐れて、急いで私達を追い出しました。

 真相を伝える過程で、私の頑固な私心が現れました。同修と一緒に真相を伝えに行く時、パトカーが来たら、私は何度も全く同修のことを顧みないで、自分1人でさっと逃げてしまいました。師父の経文の「普段いくら良いことを言っても、人々の前でいくら良く行っていても、肝心なときの表れこそ、本当の表れです」 「宇宙の過去は私(し)のためのものでした。人間について言えば、肝心なとき本当に他の人のことを振り切ってしまうのです」[3]とおっしゃいました。私は自分が本当に利己的すぎで、穴があれば入りたいぐらい恥ずかしくて、過ちを改めたいと決意しました。ある日、同修が真相を伝えた時、私服警官は彼女を連行しようとしました。その場に居合わせた私は直ちに乗り出し、私服警官に真相を話し、同修を守りました。その結果、危険を回避することができました。その警官も私を困らせようとせず、私を帰らせました。私の正念が宇宙の無私の特性に合致したから、師父は私たちの危険を解消してくださったのです

 真相を伝えることは、本当に着実に心を修める過程です。様々な人、様々な事に出会います。殴る人、罵る人、あざ笑う人、色気で誘惑する人、連行する人、また真相を知って私たちに感謝する人もいました。同時に、私の多くのよくない心、例えば、顕示心、嫉妬心、闘争心等も明るみに出て、私は法を師にして、これらの執着心を修めるようにしました。

 三、真相を伝え、迫害に反対する

 更に広範に衆生を救うため、私達の学法チームはお金を出し合ってスクーターを購入し、遠隔地まで、周りのすべての郷、鎮まで真相を伝えに行くようにしました。ある日、真相を伝えて帰って来たら、止めていたスクーターがなくなってしまいました。数日後、やっと派出所で見つかりました。スクーターには法輪功の資料もそのまま残されており、悪意に通報されたようでした。

 グループ学法の時、私達はスクーターを取り戻すべきかどうか、行って連行されたらどうするかなどと議論しました。私達は、邪悪に隙に乗じられたのではないかと内に向けて探し、法に則ってこの件を分析しました。今宇宙では法が正されています。真相を伝えることに対して、いかなる生命も妨害する資格はありません。私たちは正念を持って取り戻しさえすれば、全ては師父のおっしゃる通りになると考えました。私たちは派出所に対して、邪悪を一掃するように正念を発して、それから数人が正々堂々と派出所に行って、警官に真相を話しました。その結果、数人の警官は皆三退しました。所長はとても態度が良くて、黙って私達の真相を聞いてから、国保に電話をかけ、順調にスクーターを返してくれました。本当に「弟子正念足りれば 師は回天の力有り」[4]でした。

 四、初志貫徹して修煉し、更なる精進を

 ある日、私達は隣の県に真相を伝えに行きました。その県には、大法弟子が少ないため、多くの人はまだ法輪功の資料を見ていない状況でした。私達の地域では、大法弟子はとてもよく行っており、ほとんどの大法弟子は法を実証し、法を正す進展についており、この数年、面と向かって真相を伝える同修は堂々と街頭で法輪功の資料を配り、ほとんどプレッシャーを感じなくなりました。今年に入ってから、警官も大法弟子を迫害しなくなり、大法弟子が連行されても、すぐに解放され、法を正す時期が本当に終盤に近づいていると実感しました。しかし、隣の県にはまだまだ真相を知らない人が多くて、あちらの衆生も救い済度すべきだと思いました。とは言え、向こうでは迫害がまだまだ酷く、環境も私達の地域ほど緩和されておらず、その上、人は顔なじみがなく土地は不案内で、心の中は少し心配していました。

 初めて隣の県に真相を伝えに行った時、胸には大きな石が圧しかかったような感じがして、また誰かが通報されたと聞くと、足が震えて、虚脱症状を起こしたように、早く逃げました。長年、地元で真相を話し、環境も日に日に緩和され、自分の恐れる心はとっくに取り除かれたと思いました。しかし、今の自分を見ると、これほど重い恐れる心がまだまだ残り、頭の中には迫害されるのではないかという考えがいっぱいで、まったくみっともないと思いました。夜、私ははっきりした夢を見ました。隣の県で真相を伝えた時、刑務所に入れられた夢でした。その時、一つの声がはっきりと、「もう行かないでください。地元で真相を話しなさい」と聞こえました。この夢は法に則っていないから、きっと旧勢力が私に無理矢理に加えたものだと思いました。しかし、やはり少し迷いました。今のような緩やかな環境を失いたくない、あの恐怖を再び経験したくないとも思いました。その時、師父の強大な法も絶えず私の正念を強めました。大法が必要とするのであれば、それは私の選択ではありません。決して個人の損得ばかりにこだわってはいけないと思いました。

 実は私には他の選択肢はありません。私には何もなく、私のすべては大法のもので、衆生のものです。私は必ず無私無我で、法のため、衆生のための無私の境地まで修めなければなりません。さもなければ、私の命は新しい宇宙の無私の特性に合致しません。宇宙では法が正されている中、真相を伝え、衆生を救うことに対して、いかなる生命も、旧勢力も私を迫害する資格はありません。表面では大法弟子が行っているように見えても、別の空間では、全て師父が行っておられ、誰が阻止できるでしょうか? 私が法に基づいて行っていれば、精進していれば、全ては師父が把握されており、師父は迫害を按排しておられません。そう思うと、私は発正念を強め、自分の頭にある頑固な利己的な観念を一掃し、自分の空間にある旧勢力及び共産党の存在、手配、迫害、そして邪悪に迫害される考えを一掃し、恐れる心を一掃しました。

 隣の県に真相を伝えるに当たって、本当に怠けることができず、修煉の各方面について行かなければならないと思いました。私は平日ののんびりした状態を改めて、学法と発正念を強め、ご飯を食べる時、歩く時、家事をやる時、常に心性を修め、発正念をして自分の良くない考えや執着心を滅しました。また明慧ネットにアクセスして、同修を鏡にして、同修との差、自分の不足を探しました。こうして、ようやく修煉を始めたときの感覚、緩まず精進した感覚を取り戻しました。

 しばらくしたら、頭がだいぶスッキリとして、体が厚い殻から抜けたように感じ、恐れる心もますます薄くなったような気がしました。自分の心性は大きく向上して、たくさんの収穫を得たと思いました。このような実践する環境がなければ、とても高めることが出来ないと思いました。毎回、隣の県に真相を伝えに行く時、私は自分の心を純正にし、大法を実証し、衆生を救うとの目的を明確にし、師父の御恩を感謝する気持ちで、宇宙で最も偉大で最も神聖な使命を果す気持ちで臨みました。

 私は師父の詩の「悲壮なる歴史は、流水に去り 浩気忠魂、世間に留まる 千古の遺 廟は、心哀しむ処 丹心有りて、後人を照らす」[5]を思い出しました。この詩を通して、無私で衆生のために生きる真意は、何かを得るためにあるのではなく、それは偉大な境地の昇華にあるもので、この境地の昇華は宇宙特性の真の展開であって、それは永遠の幸せであり、平和で慈悲で素晴らしく、それは大覚者の喜びであると悟りました。

 まだ重荷を下ろしていない同修に早く出て来て、早く真相を伝えてほしいと切に願っています。真相を伝えることは実に楽しくて、幸せなことです。もちろん、邪悪の迫害に直面することはあるかもしれませんが、しかし、それはあくまでも表象に過ぎず、真実は1人の平凡で浅薄な人間が大法修煉によって、大覚者に鍛錬される偉大な過程です。それは新宇宙の偉大な壮挙を成し遂げているのです。

 不適切な所があれば、同修の慈悲なるご叱正をお願いします。合掌!

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「妨害を排除せよ」
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟』「威徳」
 [3] 李洪志師父の著作:『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法』
 [4] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「師徒の恩」
 [5] 李洪志師父の詩:『洪吟』「岳飛廟に遊ぶ」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/11/12/337532.html )
 
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