文/中国の大法弟子
【明慧日本2016年7月11日】ある日の午後3時過ぎ、私は学法と発正念を終えた直後に、当地の派出所の警官たちが私の家に押しかけてきて、有無を言わせず至る所を勝手にひっくり返し、私の伝える真相を聞こうとしませんでした。最後に、私は「法輪功は佛法です。法輪功への迫害行為は犯罪です。良い人を迫害するのは犯罪です。善悪には報いがあって、良いことをすれば福報を得ますが、悪いことをすれば必ず悪報に報われます」と言いました。彼らは1冊の『轉法輪』を奪い、恐ろしい剣幕で去っていきました。
翌日、派出所から呼び出しの電話がありました。私は心の平穏を保つことができず、同修達と交流してみました。様々な意見がありましたが、大多数の同修は「もし何かされたら怖いので、行かない方が良い」との意見でした。その時、私はこう思いました。「私たちはもっとも正しく、恐れを感じるべきなのは邪悪です」。私は恐れる心を放下し、派出所の所長を訪ね、大法の本の返還を要求しました。所長は「あなた、度胸あるね。本を返せって?! あなたを拘束するよ!」と言いました。私は「何を根拠に私を拘束しますか? 私は違法行為などをしていません。煉功してから健康になり、良い人になるように努めています。どこが法に触れましたか?」と言いました。彼は私の話を聞こうとせず、すごい剣幕で私を外に押し出しました。
帰宅後、私は師父が再三に強調されている「内に向けて探すこと」を思い出しました。所長との会話を振り返ってみると、自分に闘争心があることに気づきました。彼に大法の真相を伝えたものの、語気に優しさが欠けていて、彼を救うどころか、却って大法の反対側に押し込んでしまいました。いまだに真相が分かっていない彼も被害者なのに、どうして慈悲心を持って接することができなかったかと後悔しました。彼を必ず救おうと決心しました。
数日後、私は発正念を行ってから再度所長を訪ねました。私の観念が変わったからなのか、所長は先日より随分と態度が和らいできました。私は「先日、怒らせてしまってごめんなさい」と言いました。彼は黙っていました。私は「実際、あなたたちも上層部からの圧力を受けて大変だと思います。しかし、ぜひ知ってほしいのは、法輪功は佛法で、人々を善に導いています。佛法を迫害するのは犯罪です。あなた本人が悪報に遭うだけではなく、家族も連帯責任を負うことになるのです」と続けて言いました。彼は態度を和らげ、「上層部からの命令だから、仕方ないんだ」と言いました。私は「上層部とは誰のことですか? 誰があなたの代わりに責任を負ってくれるでしょうか? 悪いことをした張本人が責任を負うしかありませんよ。どうか自分のために良く考えてみて下さい。大法と大法弟子に良くしてあげることは功徳を積むことですよ。みんな自分の将来のために選択をしなければなりません。自分と家族の安全のために、三退をお考え下さい」と言いました。彼から躊躇の顔色が伺えたので、私は話を一旦やめました。彼は共産党の毒害を深く受けているので、すぐには理解できないかもしれないと思いました。今回の会話は穏やかな雰囲気の中で行われたので、徐々に彼が目覚めてくると確信を持ちました。
その数日後、発正念を終えた私は再度(3回目)所長を訪ねました。挨拶してから、私は単刀直入に三退の事を言い出しました。彼は「脱党すれば、私は食べていけなくなるよ。どうやって家族を養っていくの?」と言いました。私は「心の中で中国共産党からの離脱を決め、仮名で大紀元のサイトで脱党声明を行えばいいのです。あなたの仕事には何の影響もありません。神佛は人間の心を見ています。あなたは心の中で中国共産党と一線を画すればいいのです」と説明しました。「それでいいの?」と彼が聞き、私は「それでいいです。あなたは中国共産党の組織に加入した時、命を捧げ、一生涯その事業のために奮闘すると手を挙げて宣誓しましたよね。そこから離脱して初めて劫難から免れることができます。どうでしょう? まだ悩んでいますか?」と聞きました。彼は「もうちょっと考えてみます」と言いました。
こうして、私が6回目に派出所を訪ねてから、所長は三退しました。最後に、彼は『轉法輪』を返してくれました。その後の長い間、わが地区での大法弟子に対する迫害はありませんでした。すべては師父の按排によるものでした。師父のご加護の下、私は再び正念により関を乗り越えることができました。
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