文/天津の大法弟子 霆赋
【明慧日本2016年7月8日】昨年10月の末、同修のAさんにプリンターを届けに行くと、彼女は、「夕べ、あなたが家に来た夢を見ました。夢の中で、末期癌を患っている公安局長の従兄に一緒に真相を伝えに行きました」と言いました。数年来、Aさんはずっとこの従兄に真相を伝えていましたが、彼はまったく聞こうとしませんでした。そのため、Aさんはとても焦っていました。
この話を聞いて、「これは師父が私たちに人を救ってほしいのではないか」と悟りました。私はすぐ翌日の朝出発しようと約束しました。その日の夜、私は警察、検察、裁判所の人々に相応しい、そして、彼らの心を動かしやすい真相資料を用意し、もっとうまく真相を伝えるため、私は同修のBさんも呼んで一緒に行くことにしました。
翌日、私はAさんとBさんを乗せて、100キロ以上離れた目的地に向かって出発しました。車の中で、私は、「現政権が執った一連の措置を利用して、真相を伝えたらどうか」と交流すると、彼らはおおいに賛同してくれました。そして、私たちは、「1人が話すとき、他の2人はそばで正念を発して、必要な時、内容を補うようにしよう」と約束しました。
局長の家に着きました。そこは、二階建ての洋式の建物でした。家の中は、ものが上品に飾られており、配置も情趣に富んでいました。Aさんが従兄にBさんと私を紹介した後、私たちは腰をかけて、ひとしきり時候の挨拶をしました。Aさんは従兄に体の調子を尋ねてから、基本的な真相を話し始めました。しかし、彼女がちょっと話をすると、すぐに、局長に中断され、話題をすり替えられました。
Aさんが話そうとすると、すぐに何度も中断されました。局長は、足を組んでソファーに座り、背もたれに寄りかかって上のほうを眺め、しきりに汚い言葉を吐きながら、自分の「輝かしい過去」を喋り始め、私達3人のことをほとんど見向きもしませんでした。私はAさんの隣に座り、彼女が焦っているのを感じました。毎回、Aさんが話そうとする時、私は手で彼女をつつき、彼女も私の意図を分かって、話すのを止めました。局長がぺらぺらとしゃべっている時、私たちは彼を操る別の空間の邪悪の生命と要素を解体するように正念を発しました。
この時、Bさんは局長に、「お話の途中で失礼ですが、ずいぶん長くお話しいただきましたが、私にも言わせていただけないでしょうか」と言いました。局長も自分が多少失礼だったと意識して、話を止めました。Bさんが彼に、「天安門焼身自殺」の真相を話そうとすると、「その話なら、もう嫌になるほど聞きました、止めてください」と傲慢で横柄な態度で言いました。私はAさんと絶えず正念を発しました。局長は、「公安を長年やっていると、いろんな案件を処理してきました。私の手で処刑した人は100人以上あり、検死した回数は数え切れません。私の一生に、もう恐れることはありません。食べたいものも食べたし、十分遊んだので、死んでも悔いはありません」と自慢げに言いました。Bさんは彼に、「私は以前多くの病気を患っていました。でも法輪功を煉功してから、病気はいつのまにかなくなりました。以前、気が小さい私は、その後、毎日にこにこして、義理の父と母にも優しくしました。義理の母は亡くなる前に、『うちでは、お前が一番優しいよ』と言ってくれました」と話しました。これらの話は、多少彼の心を動かし、彼は瞼を少し閉じて、何か考えているようにも見えました。Bさんは、さらに基本的な真相を話そうとしましたが、彼は依然としてその話を中断しました。彼は明らかに共産党にひどく洗脳され、しかも、自分の優越感に妨害され、真相に耳を傾けようとしませんでした。その時、すでに1時間が過ぎてしまいました。
同修と局長との会話から、また局長自ら述べたことで、この既得権益者の目には、権力と利益しかないことが分かりました。また、彼は基本的な真相をまったく聞かず、無神論の洗脳によって、人は死んだらすべて終わりだと思っていることもわかりました。しかし、彼にはまだ生きたいという強い欲望があり、末期癌になっても、国内外の大病院を転々として、最新の薬を使って命を維持していることも分かりました。彼の話によると、アメリカの最新がん治療薬は、1回分で2万元かかり、これまで、彼は家の貯金をほとんど使い果たしてしまったとのことでした。
彼はまだ50歳過ぎです。男性にとって、仕事の最盛期にあたるこの年齢で、生きる事を求めるのは当然の人間の本能です。権力と利益を支配しようとするのも彼ら既得権益者の顕著な特徴ですから、そろそろ角度を変えて、彼に真相を話さなければならないと思いました。
私はタイミングを見て、笑いながら局長に、「あなたは、よい幹部になりたいでしょう。腐敗などで下ろされることはないでしょうか?」と言いました。局長はちょっとびっくりした表情で、今までこのような話を耳にしたことがないように、ずっと私を見つめていました。「よい幹部になるには、まず是非を弁別する基準をしっかり持つべきです。何がよいか、何が悪いかをはっきり区別しなければなりません。そうでなければ、自分はなぜ下ろされたかもわらないじゃありませんか」と言いました。彼は私の話を中断しませんでした。私は引き続いて、「今の腐敗一掃運動を見れば分かりますが、多くの高官は腐敗の名目で下ろされています。例えば、王立軍、薄煕来、李東生、徐才厚、蘇栄、周永康、令計画……すべて失脚しています。注意深い人なら、彼らがすべて江沢民の法輪功迫害に追随する人たちだと、容易に分かるでしょう」と言いました。
彼は依然として私の話を止めませんでした。「……腐敗一掃の名目で下ろされた中国共産党の高官は1万人にも上ります。それにもかかわらず、王岐山は『腐敗撲滅はまだまだ道半ばで、上限を設けない』などと言っています。習近平は就任して以来、労働教養制度を廃止し、国際社会からも評価されています。特にあなた達のように公安に従事する人は、労働教養所は法輪功修煉者を迫害する邪悪の黒巣であることはよく知っているはずです。習近平のこの措置は何を意味しているでしょうか」と私は言いました。彼は真剣に聞き、そして、私を直視しました。
「李東生が逮捕された時、公表された彼の最初の肩書きは『610弁公室』の主任でした。これは明確なシグナルではありませんか? 現指導者は江沢民と一線を画したいと思っています。それは江沢民の法輪功迫害の血の債務を負いたくないからではありませんか?」と言いました。彼は表情が変わり、目を大きくして私を見ました。「今年の5月1日から、大陸の裁判所は『案件があれば、必ず立件し、告訴があれば、必ず審理する』という制度を実施し、現在まで、すでに20万人近い人が江沢民を告訴し、しかも、最高裁からの受領書をもらっています。江沢民と周永康が政権を握った時、こんなことがあったでしょうか」と私は言いました。
彼にたくさんの話をしました。彼の顔色は少し赤くつやつやしてきて、時には笑顔も見せ、私たちと話を交わし始めました。彼は「私達の公安局、国保大隊には不治の病を患った人が少なくありません。亡くなった人もいます。しかも、みんな若くて、中にはまだ40代の人もいました」と言いました。Bさんは、「私の所にも多いですよ。警察、検察、裁判所の人がなぜ不治の病になって、亡くなったか分かりますか」と聞きました。彼は知らないと答えました。Bさんは、「警察、検察、裁判所の人の多くは積極的に江沢民の法輪功迫害政策を実行してきたからです」と言いました。彼は反論しませんでした。さらに、Bさんは毎回、政治運動の後、中国共産党が功労者を見捨てる邪悪の本質を話しました。
私はさらに、「ここには他の人はいないから言いますが、もし正常な収入なら、あなたはこのような豪邸を買えるでしょうか」と言いました。彼は笑いました。お互いが暗黙のうちに了解し合っていました。「今の中国共産党はすでに腐敗しきっています。収賄しない幹部がいるでしょうか。例えば、私の地元の村では、党支部書記の選挙で、元の書記は票を集めるため、党員1人に3万元の賄賂を渡しました。そのために、彼は1年で、どれだけ収賄をしなければならないでしょうか? 一つの村ですらこうなのですから、さらに上の幹部はどうでしょうか?」と私は言いました。彼は黙認しました。続いて、AさんとBさんは大法の基本的な真相、「天安門焼身自殺事件」、「4・25陳情事件」、「生きたまま臓器摘出」等の真相を話しました。この時、彼は完全に受け入れてくれました。
最後に、彼に三退の事を話し、そして、彼の権限内で大法弟子を守るようにと勧めました。彼はすべて受け入れ、三退もしました。
帰りに、私たちの車が山道を走るとき、車窓の外では黄金の光がきらきら輝き、空は非常に透き通っていました。私たちは強いエネルギーに包まれていました。
警察、検察、裁判所の人に真相を伝える時、以下の要点をまとめて、皆さんと交流しましょう。
一、かれらを特殊な人種だと思わず、彼らは1人の人間、1人の救い済度すべき人間だと考えることです。
二、現政権が行っている有利な時事情報を上手に使えば、彼らの心を開きやすくなり、それによって、彼らは救い済度されるかもしれません。
三、もう一つ明確にしておきたいのは、私達はこれらの情報を使って、真相を伝えるだけで、いかなる人にも期待しないことです。現政権が行っている大法に有利なことは適度に褒めてもかまわないと考えています。
以上は個人的な考えです、法に適していない所があれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。