文/海外の大法弟子
【明慧日本2017年4月4日】明慧ネットに掲載された中国の同修が法を暗唱して受益した文章を読んだ時、自分も法を暗唱しようと決めました。師父は説法の中で「今になって、なぜわたしがいつも皆さんに本を多く読むようにと言っているのか、皆さんもよりはっきりと分かったでしょう! 法は一切の執着を打破することができ、一切の邪悪を打破することができ、一切の虚言を排除することができ、法は正念を固めることができるのです」[1]と説かれました。
最初、一気に『轉法輪』を暗唱しようとしたところ、一つ目のタイトル「本当に高い次元へ人を導く」だけ暗唱するのに数カ月かかり、かつよく間違っていました。その後、明慧ネット上の同修たちの交流文章を読んで、暗唱方法を変えました。一段落ずつ暗唱し、『轉法輪』を段落毎に数十回繰り返して読んでから、1字も間違いなく暗唱できてから次の段落へと進め、短い経文は一気に全部暗唱しました。はじめて第一講を暗唱するのに1年以上の時間がかかりました。その後、暗唱のスピードが少しずつ速くなりました。
勉強と仕事、また毎週の集団学法などのため、私は毎晩『轉法輪』を暗唱することができませんでしたが、毎週少なくとも3回から5回、夜の時間を利用して暗唱しました。その間、数年間は他の同修と共にネット上で一緒に暗唱しました。互いに間違いを指摘し合いました。グループでの暗唱は互いの修煉に大きな促進と助けの作用がありました。
法を暗唱することにより、修煉の初心を忘れず、内に向けて探し、執着心を取り除き、法をしっかり学び、発正念をしっかり行い、真相を伝え、衆生を救い済度する中で正念がさらに強くなるなど、大いに受益し、助けてもらいました。明慧ネット上の法を暗唱するたくさんの交流文章には、暗唱方法などが詳しく書かれており、多くのことを私は体験しました。ここで繰り返しません。ここではただ、最近力を入れて法を暗唱したことが、真相を伝えることや三退を勧めることに大いに助けになった体験を述べたいと思います。
一、法の暗唱を怠たると、真相を伝えることや三退を勧めることが知らず知らずのうちに難しくなる
この数年間、面と向かって三退を進めることに忙しく、かつ安逸心、そして各地での説法とその他の経文を何回か多く学ぼうとしたため、『轉法輪』を暗唱する時間が絶えず短縮され、ますます少なくなりました。毎日学法の時間(毎日2時間くらい通読)が保証され、かつ三退を勧めて人を救うことに力を入れていたため、私の修煉状態はまだよい方だと言えます。
法の暗唱を怠ってから、三退を勧め、人を救う力はまだすぐには変わりませんでした。私が毎日三退させる人数は30人から50人でした。数年前に法をしっかり暗唱していた時の1日80人から100人を三退させる状態には及びませんでしたが、数値的にはまだいいと言える状態でした。私は現在三退を勧めることが難しくなっているのは、時間が経つにつれて人を救うことが難しくなると思っていました。三退の人数が降下したのはここ2年で、以前よりも大法の真相をはっきりと伝えることに注力し、一人に対して時間をさらに多く使い、さらに詳細に大法の真相を伝えることに使い、三退させる人数にそれほど執着していないことが原因だと思っていました。
しかし、私が知っている数人の国内外で面と向かって三退を勧める同修らは、近年毎日脱退させる人数が安定しており、場合によっては増加し、彼女らも私と同様に大法の真相をさらに多く、さらに深く伝えています。私は内に向けて探してみましたが、人を三退させ、救うことを妨げる大きな執着心が見つかりませんでした。毎日煉功し、学法し、発正念も保証できています。しかし、時間が経つにつれて、少しずつ脱退させることが難しく感じられ、多くの人は真相をすべて聞いても三退しませんでした。特に今まで真相を聞いたことがなく、深く毒害されている人に脱退を勧める時、自分の伝える言葉にエネルギーが足りないと感じ、伝える言葉には人の背後の邪悪を解体し、業を滅することができず、発正念に力を入れて、伝える言葉にエネルギーを補わなければいけませんでした。
師父は「なぜなら、あなたが話したことにエネルギーがなく、法に則っていないからです。相手を救いたいのですが、話したことは業を消すことができず、相手の執着を取り除くことができなければ、どのように救うのですか?! 相手を救いたければ、あなた自身が修煉者でなければなりません。あなたが話したことにエネルギーがあって相手の偏見と執着を取り除き、このような作用を働き、相手のその時の頭にある良くないもの、邪魔するものを抑制してはじめて、相手を救うことができます。各種の環境で真相を伝えることも含めて、そうではありませんか? 私は古い学習者で、しばらく法を勉強しなくても問題はないと思う人がいます。問題があります。いくら古くてもダメです。修煉してできた部分はすでに隔離され、先天の位置まで押し上げられた功は、あなたが法から得た正念が加えられてはじめて作用を働くのです。法を勉強せず、法から離れてしまえば、功を動かすことができません。なぜなら、それが法の力だからです」[2]と説かれました。
他の同修と三退させることについて交流した時、同修は私の執着心を探しましたが、改善は遅く、向上が遅かったので、執着心が主な原因ではないようでした。三退の際、発正念を多くしても、脱退する人数はあまり増えませんでした。いろいろと原因を探してみましたが、主な原因が見つかりませんでした。その後、脱退させづらい人に会うと、私は汗をかきました。場合によっては、自分の正念がその場を制することができないとはっきりと感じられ、しかも三退を勧めた後、早期に修めたはずの恐怖心、心配する心が戻ってきました。数人に、あるいは中国共産党の幹部に、また留学生に三退を勧める時、場合によってはずっと発正念しながらも、勇気を出さないと言い出せないことがあり、人が多くて難しいと思う場合、脱退を勧めることをやめた場合もありました。このような三退させる時の状態と修煉状態が半年以上も続きましたが、私は仕方ないと感じその原因もわかりませんでした。
二、法をしっかり暗唱すると、真相を伝える言葉の帯びるエネルギーがさらに深いところまで届く
昨年末、一度偶然の機会に、安逸心をなくすために『轉法輪』の中の関連する段落と他の経文を暗唱しました。私はまた数日に一回、少しずつ『轉法輪』を暗唱し続けました。最初1週間は2、3回しか暗唱できませんでしたが、突然三退を勧める時の言葉に帯びるエネルギーが強くなっていることに気づきました。
続く数週間、私はずっと時間を見つけては、以前、法を暗唱した時の段落分を暗唱するようにしました。三退の勧めや真相伝えでも以前のような素晴らしい状態を感じ取りました。説明しづらい人に会うと、それほど力を入れて発正念することもなく、またいろんな角度から説明することもなく、ただ普通に大法の真相を伝えてから三退を勧めると、人々は三退に同意してくれました。私が三退を勧め、真相を伝えるときのエネルギーはまた十分になり、正念も強くなりました。伝えた言葉は相手の思想の深層まで届きました。そこで私はやっと、三退を勧めることが難しかった原因は、法の暗唱を怠っていたことだと気づきました!
師父は「皆さん考えてください。私は話したことがありますが、あなたが行なったことは法に則っていなければ、法の力がなければ、あなた自身がしっかり修めることができなければ、そのことを円満に行うことができません。あなたはそのことを行なったかもしれませんが、そのことは作用を働かず、人を救うことができず、邪悪の要素を解体することにもあなたは作用を働くことができません。ですから、法の勉強はやはり最も重要で、最も重要なことであり、あなたが行おうとするすべての根本的な保障なのです。法の勉強がついてくることができなければ、すべておしまいなのです」[3]と説かれました。
今年に入ってから、私は毎日『轉法輪』と各地での説法を通読することを続ける以外、またなるべく以前のように『轉法輪』の暗唱をはじめました。この2、3カ月の間、三退を勧めることが以前の最高の状態に向けて変わってきており、修煉状態も少しずつ改善されていることに気付いています。三退を勧めている他の同修と、法の暗唱が三退を勧めるのにいかに助けになっているかを交流したところ、同修から、法を暗唱する時、他の空間の身体が法に同化されるため、三退を勧める時に十分に自信を持てるようになり、修煉状態が改善されたと言われました。
実際、私が三退を勧め、真相を伝える中で出会った、脱退人数が多い同修らはみな法を暗唱していました。私と法を暗唱したことのある同修は、三退を勧めはじめた時よりもその突破が速く、脱退させることをやりはじめたら長年強い正念を持って続けられ、修煉も精進しており容易に邪魔されず、脱退の人数も素早く増加することに気づきました。一部の法を暗唱したことのある同修は、1年内で三退させた人数が0人だったのが、数千人、ひいては1万人を突破した人がいます。私が思うには、これは彼らが長年法を暗唱した功力と切り離せないと思います。現在、私は引き続き『轉法輪』の第三講を暗唱し、すでに第四講の暗唱をはじめています。
学法、法の暗唱、内に向けて探すこと、発正念、三退を勧めること、これらの人を救うことは互いに緊密に繋がっていて、互いに影響しています。1箇所問題が起きれば他のところも影響され、全体が影響されます。学法と内に向けて探すことをしっかりと行えば、発正念して邪悪を滅し、人を救う力も大きくなります。発正念と人を救うことがよくできれば、学法と着実に修めることや内に向けて探すことを促進し、良性の循環ができあがります。
この文書を書き出したのは同修と互いに励まし合うためです。もし以前、法を暗唱したことがあれば、絶対私のように法の暗唱を怠らないようにしてください! 初心を忘れず、法の暗唱を怠たらず、絶えず精進していきましょう! さもないと修煉も、人を救うこともしらないうちに停滞するか、後退し、しかもその原因が見つかりづらくなるかもしれません。修煉とは舟が流れに逆らいながら前に進んでいくようなもので、進めていかなければ、その場にとどまるどころか退くばかりです。不適切なところは同修のご指摘を願います。
師父の絶えない慈悲なる悟らせと加持に感謝致します!
注:
[1] 李洪志師父の著作:『精進要旨二』「妨害を排除せよ」
[2] 李洪志師父の経文:『二〇一六年ニューヨーク法会での説法』
[3] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「大法弟子は必ず法を勉強しなければならない」