文/ドイツの大法弟子
【明慧日本2017年5月29日】私には長期にわたり煉功する時に入静できないという問題があり、思い悩みました。頭の中は様々な雑念ばかりで、それらは非常に頑固なものでした。自分の思惟を取り戻しても、しばらくするとまたどこかに飛んで行きました。時には主意識がはっきりせず、ぼんやりしていました。初期のころには気にしませんでしたが、後になるとますます酷くなりました。長い間苦悶するなかで、師父の助けのもと、最終的に比較的大きな改善を迎えました。ここで皆さんと煉功する時に、雑念を排除する方面でのわずかな体験について交流したいと思います。
まず数日前にみた夢から始めましょう。夢の中で師父は私の髪を切ってくださいました。当時私は深い色のスーツを着ていて、非常に艶やかネクタイを締め、足にはピカピカの黒い革靴を履いていました。師父は「髪の毛が服に落ちるときれいでないから」とおっしゃり、大きな布で私を包んでから髪を切りはじめました。師父が手にしていた理髪工具は非常に特別なものでピカピカ光っていました。師父は切った髪を見せてくださいました。それは普通の髪ではなく、一寸ちょっとの長さの鋼線みたいなもので、非常に硬く、一部はサビがたくさんついていました。師父は私の髪を少しも残さずすべて切られました。ただ前の目立たないところに数本の色とりどりの短い髪の切りあとが残っているだけでした。夢は全体的にはっきりとして、生々しいものでした。朝起きて煉功する時、私は自分の思惟を煉功音楽に集中することができ、頭がはっきりして、今までになかった奇妙な感覚を覚えました。師父は私を邪魔していた外来の信息と頭の中の思想業力を消去してくださったのです。師父に対する感謝と崇敬の気持ちは言葉で表すことができません。同時に非常に申し訳ないと思いました。これほど長く修煉しましたが、頭の中の雑念さえ自分で排除できず、ますます強くなり、乗り越えられないほど大きな難となっていたからです。
夢の中で師父に悟らせて頂き、私は反省しなければなりませんでした。修煉をはじめた当初から、煉功中入静できないことを問題として扱わず、妄想の発展を助長しました。最初から私は煉功が大好きで、特に煉功する時考えが比較的静かで、集中できました。仕事、或いは生活の中の解決できない難題があったら、煉功の時考えると、いつも最適な答えを得ました。例えば、常人の仕事の中で、難題にぶつかったら、煉功の中で筋を洗い直し、いろんな解決方法を思い出し、最終的に最適な方法を見つけました。また例えば、暇な時間に大紀元の編集の仕事をしたり、 文章を書いたりしますが、煉功の時に得た情報を整理し、要領をまとめ、ひいては使う言葉と修飾も準備できました。そして煉功後、あまり苦労をせず、文章を書き出しました。私はこれを能力とみていて、自惚れていました。実際師父が『轉法輪』の中で説かれた邪法を練るのと違いがありませんでした。人為的に雑念の発展を助長し、しかもこの執着が魔に利用されて無限に拡大されました。
夢の中、師父が私に見せてくださったように、私の髪は硬い鋼線に変わって、すべての鋼線は情報を受け取るアンテナのようになっていました。様々な情報はこのアンテナを通して、私の大脳に入りました。ですから、煉功の中でいろんな考えが浮かんできました。過去の、現在の、遠い、近い、良い、悪い、様々な情報があり、どんな珍しいものもありました。特に自分にあまりにもたくさんの執着があったため、非常に容易に外来の信息とつながり、無線ラジオのように異なる執着はそれに対応する異なるチャンネルを選び、アンテナを通して信息を受け取りました。特に煉功の時、極めて強烈に現れました。動功をする時、身体は煉功音楽のなかで師父の号令に従って動いていますが、思惟はどこに行ったかわかりませんでした。静功をやる時は尚更でした。思惟は常に何かを考えていて、時にはそれに気づかない内に煉功が終わりました。時にはぼんやりする状態が現れてきました。煉功しても集中できず、自分が本当に得ることができず、身体も実質的に改善できず、いろんな問題が現れてきました。学法する時も同様な状況が現れ、法を読んでいましたが、何を読んでいるか自分ではわからない時がありました。
その後、同修との交流を通じて問題の厳重性を認識でき、自分の修煉に対して大きな疑問を持ちました。あまりにも常人のものを重く見ていて、修煉を最も重要な位置においていませんでした。師父が夢の中で私を悟らせてくださったように、スーツ姿の私は常人の中の実質的な利益を追求し、表面的には立派な私の映しではありませんか。成功した人間で博士のタイトルもあり、人が羨ましがる安定した仕事と睦まじい家庭、そして子供、家、車もあり、常人の中の強者とも言えます。しかしこのすべてはちょうど「髪の毛が服のうえに落ちるときれいでない」と同じで弱いところでした。
同修の助けの下、私は学法を強化し、煉功の中で考えないよう、ぼんやりしないように自分を強めました。常に師父の法で自分を励まし、大法を第一位に位置付けました。しかし長い間修煉を緩めていたため、学法と煉功の中で思惟がはっきりした状態を保つことは容易いことではありませんでした。私は修煉したい、自分を変えたい、修煉こそ私にとって最も重要なことだという一念をしっかり保つことにしました。そして、煉功の中で思惟が少しでも離れていったらすぐ取り戻しました。少しずつ頭が静かになりました。ちょうど私が苦労しながら正しい状態に戻るように頑張っていた時、上記の夢を見ました。私は師父に対する感謝の気持ちでいっぱいです。もちろん私は師父が良くないものをほとんど切り捨て、ただ象徴的なわずかな短い色の付いた髪だけを残してくださったのを見ました。それは私が自分で修めるように残されたものだと私はわかっています。再度師父の心遣いの按排に感謝いたします。残りはこれから私が如何に修煉するかによります。