【明慧日本2017年6月23日】四川省南充市の2人の法輪功学習者・羅君さんと何冬梅さんは、それぞれ懲役4年と2年の不当な判決を受けたことが今月15日に分かった。
羅さんは判決を受ける前から、すでに1年近く不当に拘禁されており、何さんは体調不良のため、仮釈放中である。2人は法輪功の修煉によって良い人になり、何の法律にも違反しておらず、罪を犯していないため、上訴することを決めたという。
何さんは法輪功を修煉する前、数種類の深刻な病を患っており、当時、通っていた病院のカルテにこのことが記録されている。法輪功の修煉をはじめてから、間も無く病は完治し、体が健康になっただけではなく、修煉を通じて優しくなり、勤め先では良い人だと評判になっている。羅さんも同様である。
羅さんと何さんは昨年6月23日、巴中市巴州区の警官に南充市から巴中留置場に連行され、拘禁された。理由は2人が中国共産党政府の法輪功に対する誹謗中傷の宣伝に騙されされないようにと、巴中地区で横断幕を掲げるなど、法輪功迫害の真相を人々に伝える活動をしていたからだと推測できる。2カ月後、何さんはひどく体調が崩れたため仮釈放されたが、羅さんはずっと巴中市巴州区留置場に拘禁されたままでいる。
今年4月と5月に、2人に対し裁判が2回開廷され、羅さんの弁護士と何さんの夫は法律をもとに無罪であることを弁護した。何さんの弁護人は何さんの行為は起訴された罪名と無関係であり、いわゆる証拠は何さんが1人の法輪功学習者であることを証明できるが、法に触れていることは証明できないと答弁した。裁判所側は政府の新しい規定において、何さんが法輪功の修煉や法輪功を信仰していること、法輪功迫害の真相を伝えることは、どこにも法律に触れておらず罪がないと述べた。
羅さんの弁護士・唐天昊さんは検察側が挙げたいわゆる「証拠」を一つ一つ弁駁(べんばく・他人の説の誤りを突いて論じ、攻撃すること)し、もう1人の弁護士・梁小軍さんは、「法輪功学習者が自己を律する基準である『真・善・忍』は守るべき信仰であり、弾圧するべきではありません。政府がこの信仰を正しくないと決めつける権利はどこにもありません。法輪功の横断幕は迫害を制止するためのものであり、理不尽な迫害があるところには、必ずそれに反対する声が出ます」と述べた。弁護士たちの声はそれほど大きくはなかったが、裁判官、検察官は言い返す言葉がなかった。
羅さんと何さんの2人が法輪功を修煉するのは道徳レベルの向上や病気を取り除き、健康を保持するためであり、裁判官には良心に基づいた公正な判決を願うと訴えた。
今月7日、羅さんと何さんは巴中市巴州区裁判所の不当な判決を受けたが、その判決書は15日にやっと渡された。その判決書には、羅さんは懲役4年に加え罰金4千元、何さんは懲役2年と罰金3千元の判決が下されたと書かれていた。
不当な判決を受け、2人は不服を申し立て、公正な判決を求め上訴することを決めた。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)