ミネソタ州議員 習近平に公開状で迫害終結を呼びかける

 

文／ミネソタ州の法輪功学習者

　【明慧日本2017年8月13日】アメリカのミネソタ州議会のジム・アベエル（Jim Abeler）議員の呼びかけで、両院議員の連名で7月、現中国共産党政権トップの習近平に公開状を送り、中共による法輪功学習者に対する大規模な迫害を深く憂慮していると書き綴った。公開状には、迫害の早期終結を呼びかけ、同時に学習者の生体から臓器を摘出する犯罪行為について強く譴責した。この公開状は同時に米国大統領、ならびににミネソタ州上院議員、下院議員にも送っている。

　公開状はミネソタ州の両院議員の大いなる支持を受け、103人の両院議員が公開状に署名した。以下は公開状の訳文である。

　習近平主席宛の公開状

　2017年6月28日

　宛：習近平執務室

　中国北京市西長安街、中南海新華門

　郵便番号：100017

　習主席

　目下、中国で発生している極めて重要で、そして緊急を要する事件に関心を持たれるよう要請します。1999年7月20日、中共の元主席・江沢民が法輪功に対する迫害を発動して以来、すでに18年が経ち、この過ちは依然として解決していません。

　迫害が始まり、江集団が代弁メディアを利用して、天地を覆い隠すかのように法輪功学習者を誹謗中傷し、罵倒して陥れました。そのあと大規模な連行が行われ、拘禁や拷問をもってダメージを与え続けています。迫害を受けたことのある生存者が現在ミネソタ州に居住しています。

　そして法輪功に対する迫害の発生と同時に、中国での臓器移植手術の数量が異常なほど、うなぎ上りに増加しています。その膨大な数量とその増加するスピードは、中国が公布した死刑囚の数ではどうにも解釈できません。

　米国連邦上院、欧州議会、「臓器の強制摘出に反対する医師団」（Doctors Against Forced Organ Harvesting）、非政府組織団体などから、一致した結論が出ています。それは中国の臓器の出所の多くは良心の囚人から、すなわち主に法輪功学習者だからです。大量の証拠が、中共が良心の囚人の生体から臓器を摘出している事実を指摘しているにも関わらず、中国は臓器移植を依然として覆い隠して継続的に行い、業界の臓器の出所に対する曖昧な言葉が、世界衛生組織の臓器の出所の徹底した透明さの要求に完全に違反しています。まさに独立調査者のイーサン・ガットマン氏の著作の『大虐殺』に記されているように「これ（中共の生体臓器）は我々この時代の最大の試練の一つであり、前代未聞の大虐殺です。しかも社会で最も尊敬されるべき人の群衆を利用して、この虐殺を執行しているのです。そのため、我々は継続的にこの話題を避けて通るわけにはいきません。

　習主席、法輪功学習者に対する迫害はあなたが発動したものではないことは明らかです。しかし、あなたの独特的な立場上、この迫害を終結させることができることを確信しています。この迫害の実質は人道に反する犯罪であり、しかも被害者の範囲が広く、その人数は人々を驚愕させています。あなたが公でこの迫害を譴責することは極めて重要です。もし、あなたがそれを出来るならば、あなたの名前は必ず歴史に刻まれることでしょう。

　誠実を込めて

ジム・アベエル（Jim Abeler）より

ジム・アベエル議員が習近平主席宛に送った公開状

　ミネソタ州政界からの正義ある支持

　2014年3月、前ミネソタ州上院議員のフィリス氏が起草し、ミネソタ州衛生部や高等教育部宛の公文書を作成し、中共が不法に拘禁者の臓器を使用していること、特に法輪功学習者に対して大規模な生体臓器狩りが行われていることに注目するよう、35人の議員が連名で送った。公文書には、「これらの臓器はミネソタ州の医院およびその他の医院に使用される可能性があり、これに対して我々は深く憂慮して不安を感じている」と記している。フィリス議員は、衛生部や教育部に対して中国で不法に摘出された臓器を使用しないよう求めた。この時からミネソタ州議会は中共の生体臓器狩りに関して積極的に暴露している。

　昨年、ミネソタ州議会は「議案SF2090号」決議案を議会に通過し、中国で発生して系統的に政権が求める、良心の囚人の生体から臓器を摘出している行為は、これらの良心の囚人の多くは信仰のために収容された法輪功学習者が主であり、その他の宗教ならびに少数民族が含まれることに注目させることにある。中国の駐シカゴ領事館の妨害にも負けず、この議案は両党の支持を得て、採択する際に全会一致で通過した。

　今年、ミネソタ州両院では再度中共の生体臓器狩りを譴責する決議案が提出され、再び両党の支持を得ている。この議案の進め方について議員たちは議論している。