山東省浜州市の董永慧さん 迫害されて死亡
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 【明慧日本2017年8月22日】山東省浜州(ひんしゅう)市の法輪功学習者・董永慧さん(79歳女性)は、1年6カ月の実刑判決を言い渡され、昨年9月末に済南刑務所に拘禁された。迫害により、董さんは健康状態が悪化し、今月11日に無念な思いを晴らせないまま、死亡した。

 董さんの子供たちは6月1日、刑務所へ行き、董さんと面会しようとしたが、刑務所側は許可しなかった。翌日、刑務所側は突然、董さんの子供に刑務所まで来るように電話をしてきた。子供たちはすぐに刑務所に駆けつけた。かつては、健康でぽっちゃりしていた母親は痩せこけて立つことができず、話すことも困難な姿を見て、子供たちは刑務所側に母親を連れて帰ることを強く求めた。

 董さんは子供たちに「先日、具合が悪くなったので、刑務所の人にあなたたちを呼ぶように頼んだの。1日にあなたたちが来たとき、私は座ることも話すこともできなかったので、その姿を見られないように、刑務所側は面会を許さなかった」と話した。その翌日、刑務所の医者は董さんに不明な薬物を注射して、董さんの息子を呼んで帰宅させた。

 董さんは法輪功を学んでから、「真・善・忍」の教えに従って自分を律し、とても優しい人になった。2015年、董さんは法輪功の資料を配ったため、中国共産党の法輪功への誹謗中傷を信じた人に通報され、地元の派出所の警官により連行されたが、翌日帰宅させられた。その後、董さんは法輪功への迫害を引き起こした江沢民を告訴したため、警官に妨害され続けた。

 2016年3月のある日、裁判所の職員と国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官は董さんの家に不法に侵入し、董さんを不当に連行した。それから、裁判所は董さんに懲役1年6カ月の判決を下した。裁判所側は「病気治療なら、家に帰ってもいいが、毎月、病院に行ってレントゲンを撮って検査を受けなさい。費用は自己負担だ。そうでなければ、刑務所入りだ」と言われた。

 董さん本人は病院の検査を受けたくなかったが、母親を刑務所に拘禁されることを恐れた子供たちは、董さんを病院に連れて行った。2回検査を受けた後、董さんは検査に行かなくなった。

 そして、昨年9月末、警官は「検査の報告をしなかった」との理由で董さんを家から連行した。その3日後、警官は家族に知らせず、董さんを直接、刑務所に送り込んだ。

 刑務所に拘禁される前の董さんは、三輪自転車に乗って市場にも行けたが、拘禁されて8カ月後の体重は30キロほど痩せて息切れがし、歩行困難になった。

 6月に帰宅後の董さんは、繰り返し入院したが、健康状態は悪化する一方で、8月11日に亡くなった。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/8/19/352688.html )
 
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