遼寧撫順市の学習者・胡国艦さん 迫害されて植物人間に
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 【明慧日本2017年9月4日】遼寧省撫順市の法輪功学習者・胡国艦さん(47)は本渓中心病院に入院して8カ月後、植物人間になり本渓刑務所に戻って来た。

 昨年5月4日、胡さんは瀋陽新入刑務所から本渓刑務所第八監区に移動された。22日後、同年5月26日、胡さんは突然意識不明になり命の危険に晒され、本渓中心病院に搬送され救急手当てをして、頭蓋骨の切開手術を受けた。

胡国舰被送入本溪中心医院时的照片
本渓中心病院に搬送された当時の胡さんの状態

 今年1月17日、本渓中心病院側は胡さんの妻に「胡さんは深く意識不明になり、植物人間の状態にあるが、生命維持の状態が安定しているため、退院して別の回復治療を受けるように」と勧め、退院証明書を作った。この件で、刑務所側も胡さんの家族と交渉した。胡さん家族は今後の回復治療の高額な費用が負担できず、刑務所側に請求しようとした。刑務所側は「胡さんはうちの刑務所にいた期間、暴力を受けていない」と言い、回復治療の費用負担を拒否した。

 家族は、本渓刑務所側も被害者で、入院して8カ月間、胡さんに医療費、身体の検査費用、看護費用など、計42万元を負担したが、しかし、一方、法輪功学習者を監禁すること自体は違法であり、信仰や人権への侵害であり、償うべきだと主張した。

 胡さんは元撫順鉱灯工場の従業員であった。1998年、胡さんは胃から出血のため全身がだるくて、気力が全くなかった。法輪功を煉って1週間後、胃の出血の原因である胃の瘤が消えた。自分に健康をもたらした法輪功の素晴らしさを、もっと多くの人々に教え、分かち合った。しかし、それだけのことで、中国共産党に迫害された。

 2000年12月16日、胡さんはある学習者の自宅で修煉体験を交流していた際、撫順市の国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官らにより連行され、懲役10年の実刑判決が下された。2010年12月に刑期満了で出所したが、健康状態が深刻で、よく倒れていた。脳のCT検査によると、多発性脳血栓と脳委縮だとわかった。

 2015年7月7日、胡さんは法輪功についての真相資料を配布していた際、派出所の警官らにより連行され、家宅捜索を受けた。翌日、撫順市第一留置場に入れられた。同年9月25日、裁判が行われ、12月9日、懲役4年の実刑判決を下された。内部の情報筋の話によると、法輪功学習者への判定は裁判所自体が決められず、政法委によって決められることだという。

 家族は判決を不服として上訴しようとしたが、十数社の弁護士事務所に連絡したが法輪功の案件を扱う勇気のある弁護士はいなかった。なぜなら、撫順市司法局はすべての弁護士事務室に、「法輪功の案件を扱ってはいけない。違反すれば免許を取り消す」という通知を出していたからだ。

 刑務所側の既定の面会日の昨年5月23日、妻は胡さんに面会できた。胡さんはまったくの別人となり、体重は元の90キロから40キロあまりに激減し、歩行さえ大変であった。なぜそんなになったのかと尋ねたら、「撫順南溝留置場で囚人にやられ、食事や睡眠までも剥奪され、首を指で力強く掴まれた・・・」と胡さんは涙ながらに、ひどい虐待を受けたと言葉をつまらせた。

 胡さんが連行されたので、家族は胡さんの病歴を持参して東洲派出所、東洲警察署、南溝留置場、東洲検察院、東洲裁判所などの5部署に行き、胡さんの現在の病状を述べ、病人を拘禁するには余りにも忍びないと訴えたが、5部署にいろんな口実を設けられて断られた。上述の5部署の無責任さで、胡さんは留置場に入れられて、残忍な拷問を受けることを避けられず、結局最後には、植物人間になってしまった。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照
 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/8/29/353102.html)
 
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