拷問や不明薬物を注射され 北京の若い女性が死亡
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 【明慧日本2017年11月9日】北京房山区の法輪功学習者・許秀紅さんは、2001年に警官により不当に連行され、刑務所に入れられて5年にわたって迫害を受けた。昨年、また北京通州の警官により不当に連行され、3カ月拘禁されて迫害を受けた。2回拘禁された後、許さんは健康状態がますます悪化し、常に恐怖を覚え、不明な薬物を無理やり飲まされ、注射されたために症状が現れ、今年4月2日、死亡した。病院の診断では「心血管疾患で急死」とあった。40歳の若さだった。

 亡くなる前に、許さんの両腕にかつて拷問されて残った傷痕がまだ生々しくはっきりと見えた。

 法輪功を修煉して、病気だらけだった許さんは健康を取り戻した

 許さんは兄弟の中で2番目で、幼いころから体質が弱くて、親はあちこち探し回って、どんな治療法でも試させたが、結局、健康を取り戻すどころか、良くない霊を招いてしまった。

 1996年11月、許さんは法輪功の修煉を始め、暫く経って、病気だらけだった身体は健康を取り戻した。天目が開いた許さんには回転している法輪が見えた。ある日、自分の身体の中からある丸い物が飛び出して消えたことを目撃した。身体にあった他の全ての病気も師父によって取り除かれた。それから健康になり、元灰黄色の顔は赤味がさしツルツルになり、少なかった髪の毛も増えて黒くなった。 

 真相を伝えたため不当に連行され、拷問を受けた

 1999年7.20、江沢民は法輪功への迫害を始め、メディアをコントロールして大法のデマをでっち上げ、誹謗中傷し、世人を騙した。大法から受益した許さんは事実に基いて真実を知らせようと、断固として上京し陳情しに行き、1999年4・25の陳情と7・20の陳情にも参加した。そのため2回も不当に拘束され、当局の法輪功学習者リストに登録された。

 2001年2月、旧正月が明けたばかりに、警官は許さんを自宅から連行し、留置場で1カ月拘禁した後、河北省正定県留置場に入れた。正定留置場で、警官は許さんの両腕を合わせて、片腕ぐらいの大きさの鉄鋼製の環状物を嵌めた。この拷問を受けると両手がすぐに腫れ上がり、環状の鉄鋼は筋肉にめり込み、皮膚の腐乱が始まった。この拷問は両腕を前に置くものと身体の後ろに置くものの2種類があり、いずれも非常に辛いものである。この拷問を受けた人の話によると、1日嵌められたら手と腕の痛みは骨の髄や心底まで貫通するほど辛いもので、できれば自分は両腕を切断したいとさえ思うほどだという。許さんはこの拷問をなんと7日も連続して受けていた! その後、全身は動けなくなり、生活面の自己管理ができず、植物人間と同様な状態になった。

 同室のある若い女性は法輪功を学びたかったので、許さんに教わった。事情を知った警官は再び許さんに鉄鋼製の環状物を嵌めた。今回は両腕を身体の後ろに置き、2回に分けて1カ月以上嵌め続けた。最後に、環状物を取り外せず、ペンチを使ってやっと取り外せたが、許さんは激痛で幾度も意識不明になりそうになり、両腕も危険な状態で、あやうく障害者となるところだった。亡くなる前まで、許さんの両腕に生々しい傷跡がはっきりと残っていたという。

 トイレに行くのも厳しく制限され、許さんは常に寝室で大小便をよく漏らした。しかし、寝室で大小便を漏らすと罰金を受け、許さんはよく罰金を支払わされた。長年、大小便の制限を受けていたせいで、大小便を失禁するようになり、亡くなる直前でも治らなかった。

 刑務所で酷く殴打される

 正定県留置場で拘禁された後、懲役5年の実刑判決が宣告され、石家荘第二女子刑務所に移送された。刑務所で、警官は先端が鉄の材料のゴム棒で許さんの後頭部を叩き、脳出血をさせ、意識不明になるまで殴った。すぐに病院に搬送され救急手当をしたが、1カ月入院していた。病院では意識不明な状態下で、不明な薬物を注射され、あるいは飲まされたのか定かでないが、入院してから連続3、4カ月ずっと生理が止まらなかった。

酷刑演示:打毒针
拷問のイメージ図:不明薬物を注射される

 刑務所で奴隷のように働かされた

 許さんは石家荘第二女子刑務所から釈放された時、両足が大きい柱のように腫れ上がり、終日頭が上がらず、元気を失い、全身無力で力が入らず、常に夜中じゅう寝れなくなった。

 第二女子刑務所には服の製造工場があり、許さんは常に昼夜連続して働かされ、時には数日連続して休まず働かされ、食事さえ工場の中で食べた。

 釈放された後、ある日派出所に行って戸籍の手続きをしようとした許さんは、また警官に法輪功修煉の放棄を強要された。法輪功を放棄するサインをしなかったため2万元(約35万円)の罰金を科された。2万元を支払うか、それとも転向クラスに行くかの選択肢を与えられた。結局、許さんは逃げて放浪し始め、家に帰れなくなった。

 亡くなる直前、北京通州区留置場で3カ月痛めつけられた 

 昨年1月21日、他の学習者が警官に連行された情報を聞いた許さん夫婦が、救助しに行った際に警官に連行され、北京通州区留置場に入れられ、3カ月にわたって殴打され、身体が打ち壊された。

 留置場に入れられる際、健康診断で許さんは血圧が260mmHgに上がったが、依然として拘禁された。医師の飴と鞭の手段に負けた許さんは、やむを得ず薬を飲んだ。ある日、同じ留置場で拘禁された夫は許さんの頭が異常に膨らんでいたのを目撃した。

 同じ監室に拘禁された他の学習者の話によると、許さんは入監して3日目、トイレを掃除した時に転んで骨折し、足が腫れ上がり、さらに大小腿も化膿し、顔まで感染して膨らんだという。

 通州留置場も学習者の大小便を厳しく制限した。許さんは入監して15日間トイレに行かせてもらえず、代謝が全く乱れた。ある晩、許さんは急にトイレに行きたかったが、監視の囚人に許可を得られず、10分間交渉しやっと許可を得たが、すでに漏らした後だった。

 留置場から釈放された許さんは常に恐怖感を覚えて怯え、夫が側にいる時だけちょっと安心したが、夫は仕事もあり、恐怖を覚え怯えていた許さんを24時間面倒を見ることができないでいた。許さんは亡くなる前まで恐怖感があり、怯え続けていたという。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/11/1/356148.html)
 
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