青年弟子、色欲の関を乗り越える
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文/中国の若者弟子

 【明慧日本2018年1月28日】僕は中国の大法弟子です。これまでに出遭った色欲に関する試練と関について同修たちと交流したいと思います。試練や難関を乗り越える中で、自らの言動を思い出すたびに、今でも恥ずかしく思います。未だ完全に色欲心を取り除いたわけではありませんが、自らの体験を書き留めることで、不足を見つけだして精進していき、「三つのこと」をしっかり行い、圓満成就して師父と共に帰りたいと思います。

 1998年、まだ幼児だった僕は両親と共に修煉を始めました。大法に縁して何年も経っているのに両親も、僕も精進しているわけではなく、どちらかと言えば、名ばかりの大法弟子でしかありませんでした。時間があれば法を勉強し、発正念真相を伝えるといったことはあまりしていませんでした。それでも、心の中では、自分は大法弟子であると自覚しているので、師父と大法に対する心は全く揺らぎませんでした。そして、この固い信念を保てたおかげで、様々な迫害に遭いながらも、修煉を諦めようと思ったことは一度もありません。

 

 幼いころから、色欲に対する執着が強く、もしかすると、旧勢力が無理矢理加えた腐敗物や、輪廻転生の中で「情」や「色欲」の面において、たくさんの罪を犯したことが原因なのかもしれません。もちろん、これも旧勢力の仕業であり、徹底的に否定しなければなりませんが、それでも、実践してこそ、「情」や「色欲」においてのトラブルを解くことができるのです。成長過程において、自らの色欲心が強いとはっきり認識しており、この方面の夢をよくみますし、夢の中に現れた色欲の関もほぼ毎回乗り越えられませんでした。これまで長い間、こういったものを排除し続けていますが、精進していないため、修煉者の要求に達しない状態が多く、ずっと色欲の関の中で苦しんでいました。

 このように全く実修できていない状態が2015年の年末までずっと続いていました。その頃の僕はすでに大学を卒業しており、就職して2年目になっていました。そして、そろそろ家庭をもっても良い年齢になっていました。その頃から、ある常人の女性と付き合い始め、初めての恋愛を経験しました。自らの色欲心と人心が強く、修煉状態が良くなかったため、彼女との付き合いは順調とは言えませんでした。

 何カ月か過ぎ、僕たちはそろそろ結婚してもいいところまで発展していました。ある日彼女に、未だ純潔かどうかを尋ねたところ、彼女は正直に違うと答えました。これを聞いた瞬間、心を刺すような痛みに襲われ、あまりにもショックが大きすぎて、しばらくの間立ち直れませんでした。これまでの間、何度か彼女を家に呼びましたが、自分が修煉者であることをずっと肝に銘じていたので、彼女に手を出すようなことは一度もありませんでした。しかし、今思えば、まだ結婚していない2人が、夜同じベッドで寝ることすら間違っていたのです!

 彼女と付き合ってから、何度か彼女に大法の素晴らしさを伝え、真相ビデオも一緒に見ましたが、彼女はなかなか理解してくれず、「三退」もしませんでした。自分はすでに純潔な体ではない彼女のことが嫌になり、ついに別れ話を持ち出しました。しかし、彼女はなかなか別れてくれず、あの頃はほぼ毎日「情」と「色欲」の渦の中に嵌っていて、とても苦しい思いをしました。

 転機

 2016年の秋、僕は偶然、初めて集団学法に参加しました。そして、これをきっかけに、同修と共に真相を伝えに出かけたり、「三退」を勧めたり、集団学法や煉功、発正念など、全面的に「三つのこと」に取り組み始めたのです。その他にも、新唐人テレビの衛星装置の設置や、同修の救助活動など、僕の修煉状態は一夜にして「高速道路」並みに速く前へと進んでいったのです。

 心性が高まっていくにつれて、法理も明白に理解し、ようやく修煉者としてすべきことと、あるべき状態をはっきり理解することができました。同修たちの正念の場と、師父の慈悲なる済度に感謝いたします!

 生まれ変わる

 師父の45冊の著書を買い求め、順に読み始めました。1年余りの時間の中で修煉の神聖さと素晴らしさを実感し、しっかり「三つのこと」を行うことで、「情」と「色欲」による妨害もどんどん弱まっていきました。毎日常人社会での仕事を真面目に行う以外、その他の時間は全て学法、煉功、発正念、そして、真相を伝えることに費やしました。精進していくことで、心の中も穏やかになり、修煉者としてあるべき状態を手に入れました。

 振り返る

 明慧ネットを通じて同修たちの色欲や情に関する体験文章を読んで、たくさんのことが得られましたし、自分ももっと精進しなければならないと励まされました。

 『明慧週刊』である文章を読みました。『轉法輪』の中で歯を抜くことについての説法を読んだ同修は執着心を取り除くことに関して、2種類の方法があることを述べました。「マッチ棒方式」と「精密機器方式」です。これを読んで、色欲や情を取り除くのも同じではないかと僕は思います。ずっと精進している同修は、情や色欲の方面ではそれほど大きな妨害を受けることはなく、トラブルも比較的に少ないでしょう。なので、修煉の道をしっかりと歩んでいる同修たちは大量に学法や煉功、発正念など、「三つのこと」を真面目に行い、常に精進して自らを修めることで、さほど苦しむことなく、執着心を取り除いていく、これが「マッチ棒方式」なのです。それに比べ、「精密機器方式」とは、あまり精進してなく、そして、修煉していない同修が積み上げた難関の山を乗り越える時に実感する苦を嘗めることの重大さと、辛さを言います。師父と大法に対する堅固たる信念がなければ、とても難しいでしょう。

 色欲心を取り除くには時間を必要とします。しかし、常に精進して実修していなければ、関がどんどん大きくなっていき、乗り越えるのも難しくなり、終いには、乗り越えられないこともあり得るのです。これも全ては途方もない執着と安逸が原因であり、誰のせいでもありません。しかし、多くの同修たちは皆、「乗り越える」ところで挫折してしまっているのです。

 「私は旧勢力の妨害について話したことがありますが、皆さんは考えたことがあるのでしょうか? これも牽制の要素なのです! 旧勢力、旧宇宙は何を最も重く見ているのでしょうか? まさに色欲であり、男女間の問題、このことを最も重く見ています。昔、これに関する戒律を犯したなら、お寺から追い出され、まったく修煉できなくなったのです。現在、神はどのようにこのことを見ているのでしょうか? 彼らが残した予言の中に、どのように言われているのか知っていますか? 彼らは、『最後に残る大法弟子は、みなこのことにおいて、純潔さを保った人です』と予言しました。つまり、彼らがこれらのことを非常に重く見ているので、このことにおいて戒律を犯した人、このことを正しく行なわなかった人であれば、旧勢力、宇宙のすべての神はあなたを守らないのです。その上、あなたを下へ落とします。それらは、李洪志が自分の弟子を放棄しないと知っているので、それなら、あなたに放棄させるように仕向けます。ですから、それらは間違いを犯した学習者が再三に間違いを犯し、最後に悪事を働き、反対の立場を取り、邪な悟りで頭がいっぱいになって、大法を破壊させます。それでもあなたがこのような学習者を見捨てないかを見ているのです。それらはまさにこのように行なっています。邪に悟った学習者がいますが、このような人は本心から邪悪のほうに行ってしまったとでも思っていますか? それはすべて原因があるのです」[1]と師父は説かれました。

 明慧ネットにある文章が掲載されています。色欲の戒律を犯した修煉者は、旧宇宙の理によれば、生かされてはいけないのです。しかし、今回の法を正す時期での修煉において、師父は未だ弟子たちに機会を与えています。それは、創世主の無限の慈悲と知恵であり、旧宇宙のシステムとは全く異なっているのです。自分を改め、精進して実修し、過ちを補えばいいのです。けれども、これも簡単にできることではありません。色欲の面で理性を保ち、自分の貞操を守れたとしても、他の様々な面において、まだたくさんの問題や執着心が残っています。ですので、自分の貞操を必ず守らなければなりません。余分に難関を増やしてはいけないのです。

 明慧ネットに掲載されている『安逸と破滅』の中では、このように書かれました。「修煉者にとって、いかなる知識や、能力、功徳でも、戒律を守ることより勝るものはありません。しっかり守ることは何よりも重要なことであり、戒律を破れば、それは自滅なのです」。この文を読んだとき、作者に同感しました。僕自身こそが最も良い例なのです。ここで、自らの経験を用いて、同修たちに忠告します。自らの心を守れず色欲の戒律を犯した後、再び精進しようとしても本当に難しいことなのです。一気に自分を滅ぼしかねません。ですので、いかなる場合においても、結婚する以前に異性と関係をもってはいけませんし、結婚後、不倫行為もいけないのです。この二つの点は必ず守ってください! 守れる人にはまだまだチャンスはたくさんあります。しかし、守れなかった人にとって、まだチャンスが残されているとしても、その難関を乗り越えられる可能性は実に少ないのです。なぜなら、本当に難しいからです。回りの同修たちの実例は教訓なのです! 師父の慈悲と加持の下で、自分の理性をしっかりと守り、精進していきましょう!

 「世の堕落を窒ふさぎ截きる」[2]と師父が説かれたように修煉していきましょう。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『ロサンゼルス市法会での説法』
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「普く照らす」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/12/17/357991.html)
 
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