【明慧日本2018年3月14日】吉林省松原市乾安県の法輪功学習者・楊宝森さん(60前後)は、同省の公主嶺刑務所に拘禁されている。先日、楊さんは刑務所の迫害により健康状態が悪化し、公主嶺市病院に搬送され、救急手当を受けた。しかし、病状が少し回復した楊さんは、再び刑務所に戻された。
楊さんは2008年12月23日、自宅で地元の宇宙路派出所の警官に連行され、家宅捜索を受けた。拘禁された楊さんは拷問を加えられ、足指の爪は全部今にも剥がれそうになっている。それに加え警官は真冬の日に、冷水を楊さんの頭から浴びせかけ、そのまま楊さんを室外へ連れ出した。迫害により楊さんは下半身が紫色に腫れ上がり、歩行困難になった。
拷問の再現 冷水を頭から浴びせる |
2009年3月末、乾安県裁判所は家族と弁護士に通知せず、楊さんともう1人の法輪功学習者・宋生さんに対して不当な開廷をした。法廷で楊さんは自己弁護したが、裁判長は楊さんの自己弁護は無効だと言い出し、楊さんに懲役10年、宋さんに懲役12年の重刑を宣告し、裁判を早々に終わらせた。
その後、家族たちは紆余曲折を経てやっと判決書を手に入れ、2人のために弁護士を雇い、上訴した。松原市中級裁判所は2009年4月14日に楊さんと宋さんに対して二審を行うと決めたが、省の高級裁判所の圧力で2度も延期した上、弁護士たちに、2009年5月1日前に弁護文書を渡すことを強要した。それから、裁判所は開廷せずに、裏工作で原判決維持という結果を出した。
2009年5月6日、楊さんは公主嶺刑務所に収容された。刑務所で楊さんはベッドに縛られ、スタンガンで電気ショックを加えられた。それに小さな椅子に長時間座らされたり、冷水を頭上から浴びせられるなどの迫害を受けた。
拷問のイメージ絵 大の字にベッドに縛られる |
2013年4月から楊さんは六監区の教導員に「厳格管理隊」に入れられた。それから、七十数日にわたって、楊さんは毎日、小さな椅子に座らされて、上半身を真っ直ぐにさせられた姿勢を強いられた。また、少なめのお粥しか与えられず、満腹になったことはなかった。その後、六監区に戻された楊さんは法輪功の功法を煉ったため、再び「厳格管理隊」に送られた。「厳格管理隊」で楊さんは警官に4本のスタンガンで、同時に電気ショックを与えられたため、胸、背中、太ももが傷だらけになった。
拷問の再現 電気ショックを与えられる |
楊さんは公主嶺刑務所病院で、ベッドに1週間縛られたことがあった。病院から六監区に戻されてから、楊さんは再び「厳格管理隊」に十数日間拘禁された。当時、連続して拷問を受けた楊さんは、声を出す力さえなくなった。家族は何度も面会しに行ったが、すべて拒否された。
公主嶺刑務所に多くの監区を設けており、独房もある。その独房は法輪功学習者を拷問する専用の場で、外の地面より1メートル高い。室内は暗くて湿度が高く、冬には特に寒い。窓には黒いカーテンが引かれ、壁と地面は音が漏れない材料で作られている。中には死人ベッドがあり、「転向」しない学習者はそのベッドに縛られ、両腕両足が鉄の環に入れられて固定され、それぞれの方向へ強く引っ張られるという刑がある。それでも屈しない者や「転向」しない学習者には、電気ショックを加えた。拷問を受けている学習者が叫び声を出すと、すぐガムテープで口を封じられた。同刑務所はほかにもいろいろな手段を使って拷問し、学習者に苦痛を与えているという。