明慧法会|真相を伝える3通の手紙
■ 印刷版
 

 文/山東省の大法弟子

 【明慧日本2018年5月8日】

 慈悲深く偉大なる師父、こんにちは!

 国内外の同修のみなさん、こんにちは!

 昨年(訳注:2016年)前回の法会のすべての交流文章をきちんと見て、大きく受益したと感じたのを思い出しました。毎年の明慧法会は確かに全世界の大法弟子が一緒に交流して、高まるプラットホームです。それで、私も今回の法会交流に参加したいという願望がありました。

 この2日間、自分の修煉の経歴をふり返り、「610弁公室」や司法関係者に行き来し、真相を伝えた一幕一幕が目の前に見えてきました。今回の法会交流をかりて、もしさらに、多くの司法関係者や610弁公室の担当者に真相を知らせ、大法弟子が行うすべては人々を救うためだということを知らせ、できるだけ多くの司法関係者を救うことができれば、一挙両得の善事ではありませんか。文章のタイトルと趣旨を慎重に構想し、心の中でも慈悲深く偉大なる師父に指示を求めました。法会での交流文のタイトルをパソコンに入力すると、なぜかわかりませんが涙がこぼれてきたので、これは慈悲の涙だろう、と思いました。

 初めの真相を伝える手紙

 本題に戻って、610弁公室の担当者宛に書いた初めての手紙は2003年、洗脳班に拘禁された期間に書いたものでした。2003年3月のある日、同修と地方で真昼間に戸別に真相資料を配っていて、ある村まで配った時、私たち2人は連携面で問題が生じて言い合いになりました。自分自分の事をし始めたので、他の空間の邪悪に隙を突かれ、人々に通報されました。私たち2人は捕まり、留置場では絶対に「転向」書を書かないと決心したので、その後、地元の洗脳班に10カ月も拘禁されました。

 洗脳班に拘禁されて間もなく、地元の「610弁公室」副主任(しばらく経たないうちに主任に昇進した)が私と話をしたので、その機会を借りて真相を伝えました。はじめは話の内容が一般の水準を超えないようにし「大法は病気治療と健康保持に不思議な効果があり、道徳が向上し、人に良い人になるように教えます」と伝えました。しかし、副主任は無関心な様子ですぐに「『轉法輪』の38ページには『修煉の最終目的はほかでもなく、得道して圓満成就することです』と説かれているが、あなたが言っているのはこの問題でしょう」と聞いてきました。見たところこの生命には違いがあり、真相を深く認識している、と思ったので、その後は副主任と接する時はできるだけ大法弟子の慈悲を表し、心の中で副主任を悪人とみなさず(当時、副主任はすでに明慧悪人リストに載せられていた)、機会をつかんで真相を伝え、師父の『洪吟』と関連する経文を副主任のために暗唱しました。

 当時、副主任に「同じ心にて世間に来る 法を得て已に先に在り 他日天を飛んで去る 自在にして法は無辺」[2]を暗唱したことを私ははっきりと覚えています。私は副主任に「私たちは共通の願いを抱いて世間にやって来たもので、ただ私が先に修煉を始めただけです。あなたがいずれ必ず大法を学ぶことを望んでいます」と言いました。すると、いつも副主任は感動し、感慨にたえない様子で「私はあなたたちの悪人リストに載っているのに、どうして私を悪人としてみなさないのですか?」。そこで、私は「いつも、世の中の人々はみな私たちの師父の身内であり、私たち大法弟子の身内であるので大法弟子と接触する人は大法と大法弟子に縁のある人です、と師父は説かれています。あなたたちに対して鋼鉄を溶かすような慈悲を持つように師父は私たちに要求されています。このようにして初めて、あなた達に対して本当に良いことになるのであり、このようにして初めてあなた達を救うことができるのです」

 その後、師父は夢の中で私を悟らせ、副主任は歴史上本当に私の身内であり、ある一世でかつて副主任は私のいとこであり、親戚回りをしている時に私の家に来て・・・。師父はこの方式によって副主任の願いを果たし、願いを履行し、救い済度なさったのでした。慈悲の力は副主任の背後にある邪悪を解体し、私の前では完全に人が変わりました。洗脳班での後半の数カ月間、副主任は洗脳班の責任者を指図して私に『轉法輪』を持って来させたので、毎日読みました。さらに、師父の新経文をプリントし、2003年に師父が連続して発表なさったいくつもの新経文もプリントし、保安係が持ってきました。師父の新経文を拝読し、旧勢力の按排を破り、師父が安排してくださった道を歩んで行く正念と自信が増しました。

 さらに私たちがすぐに職場に戻って出勤できるように助けてくれました。なぜなら、私と同修は事業機関の職場で仕事をしていましたが、当時は共産党がまだ荒れ狂っていた時でした。連行された後では、職場は私たちを受け入れようとしませんでした。ある日、副主任はペンと便箋を持って来て、私たちに手紙を書かせました。あて名は某主任で、どうして修煉を始めたのか、修煉を始めた後の様々な心身の変化や、なぜ法輪功を学び続けなければならないのか、などを詳細に書きました。それを見て「これは大法のすばらしさを実証する文章を私に書かせたいのではないのか?」と思いました。こんな機会はめったにありません! そこで、どうして修煉を始めたのかということから書き始め、修煉を始めた後に体全体が健康になったこと、なぜ残酷な迫害を受けているのか、テレビでデマが頻繁に流されている状況下でも修煉を堅持していること、法輪大法によるすばらしさと超常さや、人々に対する深長な意味など各方面について詳しく生き生きと書きました。

 私に大法を実証しようとする心があるのを師父がご覧になり、大法に対して善念のある別の610弁公室の担当者が師父の『精進要旨』をこっそり持って来てくれました。それで人々に関係のある大法の経文を真相を書いた手紙の中にそのまま挟み、作者と出典を明記し、他の空間の邪悪を震え上がらえることによって、世人の良知を呼び覚ましました。真相を書いた手紙を書き終えた後、「610弁公室」の主任と関係のある係りの者が私の手紙を読んで文章を大絶賛し、字が上手だと褒めました。しかし実際はこれが主任たちのはっきりしている一面が、真相を認識した後の喜びであることを私は知っていました。

 洗脳班を出て長いこと経ってから「『610弁公室』の主任が私に手紙を書かせた本当の意図は、真相を書いたこの手紙を私たちの職場の主要なリーダーに読ませるためであり、私たちが善良で単純なよい従業員であることを職場のリーダーにわからせるためであり、私たちに対する警戒心を解消するためであり、私たちが順調に職場に戻って出勤するための基礎を固めるためであった」ということを私は初めて知りました。そして、職場のリーダーは手紙を読んだ後、真相がわかり、私たちが本当の良い人であることがわかりました。「転向」しないのは修煉を堅持しているからであり、それは自分のためではなく、さらに多くの人のためであるとわかったようです。

 その後、職場はこの手紙を夫に渡しました(なぜなら、夫は私が確固として修煉し「転向」しないのを見ており、長い間洗脳班に拘禁され、離婚寸前になっていたため)。夫は私の手紙を見た後、さらに真相がわかり離婚しようと思わなくなりました。このように、真相を書いた手紙があるべき作用を発揮し、多くの衆生を救いました。

 当然、私たちは洗脳班でも大法に照らして内に向けて探し、名、利、情などのさまざまな執着心を取り除き、心性から大法弟子としての要求に達し、旧勢力の按排を突破しようと決心しました。当時、強い信念が私たちを支えていました。大法弟子が大法を実証できさえすれば大法が破壊されることはなく、妥協と「転向」は大法を破壊することです。たとえ命を懸けて法を実証したとしても惜しくはない、この信念によって私たちは洗脳班で正念を発し、真相を伝え絶食してでも迫害に抗議しました。当時の心性でこの世の執着を放下し、仕事に対する執着を放下し、職場のリーダーが私たちに対して不安におののくくらいなら、むしろ辞職して仕事を放棄した方が良いことを提出し、家族が巻き込まれるのを逃れるために、夫が洗脳班に送ってきた離婚協議書にサインしました(後になって初めて協議書が偽ものであることを知った)。私たちの心性が当時の次元の基準に到達したからなのかもしれませんが、師父の慈悲なる按排の下で、そして、「610弁公室」の主任の協力の下で、私と同修は「転向」せずに洗脳班を出て、職場に戻って正々堂々と出勤し、給料の待遇も何の影響も受けませんでした。

 大法と大法弟子に対する善行のおかげで、この「610弁公室」の主任は福報を得て、あまり経たないうちに副県長クラスに昇進し、その後「610弁公室」を離れ、権威部門に移動しやり手になりました。この数年、この縁のある人に真相を伝え、三退を勧めるために、私と同修は何度もこの主任を訪ね、ネット封鎖を突破するソフトや『共産党についての九つの論評』、真相ディスクを渡しました。

 2通目の真相を伝える手紙

 大体2010年ごろ、この頃は上で述べた「610弁公室」の主任はすでに転勤していました。そして、その年に主任の配下だった人間が「610弁公室」の主任の地位を引き継ぎました。私が洗脳班に拘禁された時、この新しい「610弁公室」の主任は当時、洗脳班に専門に責任を負った責任者で、洗脳班に常駐し、かつて多くの大法弟子に拷問による苦痛を与えていました。そして、まったくの偶然の一致でしたが、新しい主任は私の高校のクラスメイト(洗脳班で話をして初めて知った)でした。

 2010年ごろ、周りにいた同修の1人が捕まった後、警察署から逃走し、1年以上路頭に迷っていました。それで、迫害を打破して同修を助けるために職場に戻って正常に出勤し、地元の「610弁公室」と司法関係者によりよくはっきりと真相を伝え、救い済度するために、昔のクラスメイトとして、また同郷の身分で実名で署名をして、この「610弁公室」の主任に真相を伝える手紙を書くことを決心しました。「大法弟子はここ数年来、様々な魔難をなめ尽くしながらも、個人の生命の危険を顧みず真相を伝え、資料を配り、三退を勧めてきました。それはまったく個人のためではなく、政治にも参与しておらず、さらに多くの人を救い、災難をかわすためなのだ」と伝えました。そして、自分の職責の範囲内で大法と大法弟子に優しくして、罪を償えばすばらしい未来があることを伝えました。

 この真相を伝える手紙を書き終わった後、念の為もう一度チェックするために同修に修正を頼んで完全にし、手紙の後ろに「銃口を上に向ける」などの善を勧める文章を書くことを同修は提案しました。大法弟子の慈悲と真心を込めたこの真相を書いた手紙を送った後、主任はすぐに私たちの職場の規律検査委員会の書記に善意を以って伝言し、クラスメイト(私を指す)が手紙をくれた、と言っていました。そのため、私は「610弁公室」の主任が真相を伝える手紙を受け取ったことを知りました。そして、通勤中の空き時間の都合のいい時間帯を見つけ、職場に行って主任と面談して真相を伝え、大法と大法弟子に対する主任の正念を深めました。

 そして、大法弟子が自分あてに書いたこの手紙を主任は公安部門に公布し、自分の潔白を明らかにするためかどうかわかりませんが、自分のクラスメイトを迫害しないように警察に助言した、と聞きました。それでこの真相を伝える手紙がさらに大きな役割を果たしました。

 この「610弁公室」の主任は大法と縁があり、他の地元の同修も主任宛てに真相を伝える手紙を書きました。面と向かって真相を伝えて法を伝えると、ここ2年で主任がすでに大法書籍を読んだことがわかりました。地元の2人の同修が江沢民を告訴したために、上級部門に典型的な人物として捕まりましたが、主任自ら同修たちを家に帰すよう意見を出しました。また、ある年もうすぐ正月になる時に、地元の同修が数人の同修を連れて地方に真相資料を配りに行きました。その時に村民委員会に見つかり通報され、警官に捕まり警察署に連行されました。しかし、警官が「610弁公室」の主任と相談しているのを聞いていると、「610弁公室」の主任は電話で「もうすぐ正月だから、彼らを返してやりなさい」と言っているのが聞こえました。

 大法と大法弟子に対する善念と善行により、この610弁公室の主任も福報を得て「610弁公室」を離れ、某局に抜擢されやり手になりました。

 3通目の真相を伝える手紙

 司法関係者に宛てた3通目の真相を伝える手紙は、ここ1年で迫害された同修を救う過程で書かれたものです。当時、地元の同修3人が不当に起訴され裁判所に送られました。裁判所の裁判官、裁判長、検察庁の検察官、検事総長、公安局、国保大隊(法輪功迫害の実行機関)、610弁公室の各担当者に真相をわからせ、裁判所に文書を撤回させ、検察庁に案件を撤回させ、公安部門に同修を解放させ、救うのが目的です。これらを達成するために、グループの協調人は真相を伝える手紙を私に書かせ、迫害された同修の家族から直接、司法関係者に手紙を送らせました。

 私は責任が重大であることを知りました。なぜなら、この真相を伝える手紙は高いクォリティーを求められ、司法関係者に真相を伝えるには基本的な真相から伝える必要があるからです。そして、法輪功とは何か、なぜ迫害されているのか、法輪功修煉者がなぜ真相を伝えるのか、迫害を制止すること、司法関係者が迫害に加担した末路、および、全国各地の裁判所と検察庁が文書を撤回し、案件を撤回した実例などを全面的にはっきりと伝える必要があったからです。

 真相を伝える手紙を書く前に師父にご加持を求め、弟子に知恵を与えてくださるよう求めると、知恵と霊感がひらめき「xx裁判所が法輪功に対する案件を撤回するよう提起する意見と提案」という真相を伝える手紙を書きました。手紙には大法の基本的な真相や世界に広く伝わっている真相、および、なぜ迫害されているのかの真相を書きました。明慧カレンダーの中にもあるように、言葉の風格が非常に慈悲と穏やかさを放ち、司法関係者が読むのに適するようにするために、カレンダー内の真相の内容を論理的に入れ込むと、大法の基本的な真相の内容が全面的に分かるように工夫しました。

 このように、師父の慈悲深いご加持の下で、真相を伝える手紙を順調に書き終わりました。真相を伝える手紙の中では、衆生を救い済度するために、大法弟子は真相を伝えることをやっているのだということを反映させることに重点を置きました。司法関係者も大法と大法弟子によって救い済度されるべき貴重な生命であり、司法関係者たちが形勢をはっきりと認識し、天象変化に順応し、自ら罪をカバーすることを希望しました。そして、不当に拘禁されている法輪功修煉者がすべて解放されることを希望しました。

 真相を伝える手紙を書きあげた後、協調をはかっている数人の同修が不足を補って改善し、改善した後の真相を伝える手紙には過激な言葉遣いは一切なく、言葉遣いは平和的で慈悲深かいものでした。それで多数プリントし、迫害されている同修の家族にも手渡しました。地元の同修の正念と加持の下で、いくつかの家族は真相を伝える手紙を正々堂々と地元の裁判所と検察庁に送りました。同修たちも積極的に協力し、真相を伝える手紙を全国人民代表大会事務局や中国人民政治協商会議、公安局や「610弁公室」などの部門にも送りました。この真相を伝える手紙が法曹関係者に、じかに受け取られた後もマイナス面の反応は起こらず、地元の同修に不安な危険をもとらすこともありませんでした。それで、私たち大法弟子が正々堂々と地元の法曹関係者に、全面的に真相をはっきり伝えるという願望と使命を一定程度全うしたのです。

 弟子は、師父にお礼を申し上げます!

 弟子に与えてくださったすべてに対して、師父に感謝申し上げます!

 合掌

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟』「願を了す」

 (明慧ネット第14回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/11/12/356193.html)
 
関連文章