山東煙台市の劉国愛さんと張林さんに 実刑判決
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 【明慧日本2018年6月25日】山東省煙台市に位置する棲霞市の法輪功学習者・劉国愛さんと張林さんは4月13日、煙台市牟平区裁判所にそれぞれ懲役2年6カ月と懲役2年の実刑判決を宣告された。その後、2人とも控訴した。

 劉さんと張さんは善良な人で、法輪功を学んでから、真・善・忍に従って自分に要求した。劉さんは近所で有名な親孝行者で、80代の母と一緒に暮らしていた。張さんは定年退職者である。

 2017年9月15日、劉さんと張さんは人々に法輪功が迫害されている真相を伝えたため、牟平区観水鎮派出所の警官らに不当に連行され、家宅捜索されて、牟平区留置場に拘禁された。同年12月末、2人の案件は同区の検察庁に移された。その後、検察は2人を裁判所に起訴した。

 2018年2月5日、牟平区裁判所は劉さんと張さんに対して不当な開廷をした。法廷で公訴人は「法輪功を人々に伝え、法輪功の資料を持っている」という理由だけで、2人に罪をかぶせた。これに対し2人は自己弁護をした。法輪功を学んで多くのものを受益したことを述べ、法輪功の資料を配ることは憲法と法律に反していないと訴えた。さらに、どの法律に違反しているのか、教えてもらうことを要求した。

 劉さんの弁護士は事実に基づき、法律の角度から分析し、劉さんの無罪を主張した。弁護士は「劉さんは主観的に社会に危害を与える動機が何もありません。ただ法輪功が潔白であることを知ってもらい、人々が法輪功を自由に学べることを求めているだけです。法輪功関連の標語を貼っただけで、法律の実施を破壊したという罪にはならず、これだけでは証拠として成り立ちません」

 「起訴書には劉さんが邪教組織を利用したと書かれていますが、証拠には劉さんが法輪功の標語を貼っただけで、邪教組織を利用したという行為の証明はありません。どうして邪教組織を利用して法律の実施を破壊したと言えますか? 法輪功が人に善を教えていますが、江沢民が中国共産党組織を利用して法律の実施を破壊し、良い人に迫害を加えました。法輪功の真相の書かれたものを作成したことや、法輪功の素晴らしさを伝えたことで、組織を利用したとは言えません」

 「法輪功の標語や書籍、図案、資料など、文字に書かれたモノはみな主観思想の表れです。それらは邪教の宣伝品だと法律にはどこにも定められていません。それになぜ、起訴書にあるこれらが邪教の宣伝品だと決めつけるのですか? その宣伝品の内容はどうやって法律の実施を破壊したのですか? ここで劉さんはどの条の法律を破壊したのか、はっきりと言ってください!

 そして、弁護士は公訴人に法輪功書籍や図案、資料で社会に危害を与えた証拠を出すようにと要求した。劉さんと張さんはその場で法輪功の資料を公開して、法輪功DVDを流するように求め、これらの内容のどこが犯罪の証拠になるのか、説明するように要求した。しかし、公訴人と裁判長に拒否された。

 最後に弁護士は「我が国の憲法・第35条に『中華人民共和国の公民が言論、出版、集会、結社、デモの自由がある』と書かれています。例え、法輪功の宣伝品を作ったり、伝えたりした行為があっても、犯罪行為にはなりません。劉さんに無罪を宣告してください!」と話した。

 しかし、裁判長はこの裁判では裁判結果を宣告しなかった。4月13日になって、裁判所は法律を無視し、弁護士の弁護も無視し、劉さんと張さんに実刑判決を言い渡した。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/5/30/368190.html)
 
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