北京の佟明宇さんは黒龍江省泰来刑務所に移送
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 【明慧日本2018年7月8日】北京の法輪功学習者・佟明宇さん(37)は、2018年2月2日、北京昌平区裁判所で不当な裁判にかけられ、懲役3年6カ月の実刑判決を宣告された。その後、北京大興区天河刑務所の強制訓練隊に送られ、2018年4月25日に黒龍江省泰来刑務所の病院監区に移送された。

 2018年5月25日、ハルビン市双城区の実家の佟さんの両親は、泰来刑務所から突然電話を受け取った。「佟明宇は長い間食事をしないため生命の危険があり、刑務所に会いに来るように」という内容だった。両親は「息子はいつ泰来刑務所に送られたのですか?」と聞くと、「半月ぐらい前だ」と黄・監区長が答えた。

 2018年5月29日、佟さんの両親は約10時間も列車に乗って、やっと泰来刑務所にたどり着いた。5月30日に昼夜懐かしんでいた息子に会えた。息子に会った瞬間、母は涙が止まらなかった。身長170センチ、体重75キロだった息子が骨と皮ばかりに痩せこけ、6カ月以上も食事がのどを通らず、話しさえ出来なくなっていた。佟さんは指で自分の喉を指し、喉を痛め声が出ないと母親に教えた。母親が話しかけたが、佟さんの弱々しい声を聞き取れなかった。30分の面会が終了した後、足を少しずつ移動させてその場を離れて行く、我が息子の困難な後ろ姿を目にした母は、胸をえぐられる思いであったという。

 両親は熊・所長を訪ね、仮保釈を求めたところ、所長は「お前達は何をしに来たのか? 解放以外の話なら聞くが、解放は無理だ」と拒否した。さらに、「子供の教育のし方が悪い、法輪功を学ばせるとは」と両親を叱りつけた。両親は仕方なく、涙を滲ませながら家に戻ったという。

 現在、佟さんは泰来刑務所の病院監区に拘禁されており、喉ぼとけのあたりが大きく膨らんでいるため、この原因は灌食によってもたらされた可能性があると推察される。この件を、正義ある人士に関心を持って頂けるように呼びかけている。

 佟さんが迫害されるまでの経過について振り返る

 佟さんは小さい時からひどい胃病に罹り、母親は佟さんを連れてあちこちで治療を受けたが、治らなかった。佟さんが中学生の頃に、双城公園や大通りや校内などの場所で、法輪功学習者が煉功する姿を見た佟さんは、学習者の紹介を聞いて一緒に学び始めた。それ以来、佟さんの胃病が不思議なことに完治した。

 大学時代の佟さんは忙しい日々を送り、煉功の環境を失った。そのため、法輪功を一時的に中断したことがあったが、2008年に再び学び始めた。

 佟さんは卒業後、2010年に北京の小中学校の教材編集部に就職した。2017年6月22日、佟さんは北京市昌平区で法輪功の資料を配布した際に、町内の役員らに通報されたため、昌平区馬池口鎮派出所の警官らに連行された。そして家財を押収された後、北京昌平留置場に拘禁された。その後、2018年2月2日に不当な裁判にかけられ、懲役3年6カ月の実刑判決を宣告された。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/6/16/369877.html)
 
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