80歳の鄭徳財さん 収監され 迫害され車椅子の姿に
■ 印刷版
 

 【明慧日本2018年6月29日】遼寧省大連市に位置する荘河市(しょうがし)に在住の法輪功学習者・鄭徳財さん(80歳男性)は、遼寧省荘河市裁判所により懲役1年6カ月の実刑判決を宣告され、2018年6月12日、南関嶺新入監刑務所に収監された。家族は刑務所側に面会できるよう強く要望を出し、やっと鄭さんに面会できた。鄭さんは車椅子に座り、高血圧、頻脈性不整脈、咳をすると血が出るなどの症状が現れた。

 鄭さんは荘河市の農村に住んでいた。2017年9月4日、鄭さんは地元で真相を伝えていた時、中国当局の虚言に騙されている人に通報され、現地派出所の警官により連行され、留置場に入れられた。翌日、警官ら4人により鄭さんの自宅の家宅捜索が行われた。

 同年9月15日、鄭さんが逮捕されたという通知が家族に届いたが、家族はサインを拒否した。留置場に37日間拘禁された鄭さんは病状が現れ、保釈され帰宅した。

 2018年3月9日、検察庁の人員が鄭さんの状況を調べるといって自宅を訪れた。3月14日、裁判所から電話が入り、鄭さんに「裁判所へ来てほしい」という連絡であった。4月12日午前、裁判所は鄭さんに対して裁判を行った。鄭さんの家族が弁護士に依頼して弁護したが、当日裁判の結果は宣告されなかった。

 6月11日、留置場から電話が入り、「鄭の衣類を持って来てくれ」という連絡であった。家族はそれで鄭さんが懲役1年6カ月の判決を下されたことを初めて知った。

 1999年7.20法輪功に対して迫害が始まって、鄭さんが受けた迫害は少なくとも下記に述べたことと、それ以上のものがあるという。

 2000年、北京へ陳情に行った鄭さんは警官に暴力を振る舞われ、聴覚を失った。息子も迫害されて綜合失調症になった(帰宅した後、病状が改善した)。

 2010年旧正月2日、鄭さんは連行され、同年7月、秘密裏に懲役3年の実行判決を宣告され、大連刑務所に収監された。そこで酷い迫害を受け心臓病を発病して、血圧が異常に高くなり200mmHgを超えた。病院に運ばれたが、ベッド上でも手錠と足かせを嵌められたままで治療を受けた。

 2017年6月23日、荘河市光明山鎭派出所の警官ら3人が鄭さんの家に押し入り、家宅捜索をしようとした。鄭さんは「何を捜索するのですか? 私達はみんな大法の師父の教えに従って自分を律し、より良い人を目指しているのに、家宅捜索をするのは適切でしょうか」と正々堂々と拒否した。警官がドアを撮影し、対聯(ついれん・門の両脇などに対句を記したものをいう)を剥がせと命令したが、鄭さんは拒否した。

 警官は屋内をあちこち探し回り、法輪功創始者の写真を見つけて押収しようとした時に、鄭さんは「ストップ、触らないで! 孫学忱という警官を知ってますか? 10年前のことだが、我が家に3回ほど嫌がらせに来て、写真を持ち去ろうとしたので、そんなことをすると良くないことが起きるのでやめなさいと言うと『悪報なんか信じない』と言って、法輪功創始者の写真を持ち帰った。しばらく経って、突然死しました。この事をあなたら若い警官は知らないでしょう!」と警告した。すると、警官らは写真を奪うのをやめて立ち去った。

 80歳と言う高齢の鄭さんの釈放を願って、家族は当局に何度も申し出たが、許可されなかった。 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/6/14/369793.html)
 
関連文章