チワン族の学習者の鄭居成さん 迫害され死亡
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 【明慧日本2019年6月13日】貴州省安順市の法輪功学習者・鄭居成さん(76)は、あと1カ月で刑期を満了し、解放されることになっていたのだが、突然に迫害死したという情報が流れた。それは、2019年3月上旬のことで、警官は鄭さんの親族を訪れていきなり「刑務所に行き、鄭さんの火葬後の残骨灰を持ち帰るように」と伝えたという。

 鄭さんはチワン族の男性学習者で安順市頭ブ面新村に住んでおり、元ある工事会社の工事担当者だったが、その後、個人経営者として工事を請け負っていた。しかし、間もなくして破産し、妻とも離婚し、娘も妻について行ったため、鄭さんはアルバイトをしながら1人で生活を送っていた。2002年に友人の紹介で法輪功の修煉を始め、人生がなぜこんなにも艱難(かんなん・困難にあって悩み苦しむこと)だったのかの道理が分かり、自分がいままで利己的で、善をなさなかったかがよくわかった。それから鄭さんはかつての良くなかった習慣を悔い改め、優しく人に接して、思いやりのある良い人になるよう努力し、日常生活では節約し、物質的利益には無頓着であるように自分を変えた。アルバイト以外にも、鄭さんの日常の活動は法輪功の書籍を読み、そして法輪功迫害の資料を配って人々に法輪功の真相を伝えることを旨とした。

 2017年4月30日、鄭さんは普定県の田舎で法輪功の資料を配っていた際、真相の知らない人に通報され、現地の派出所の警官らにより連行され、留置場に入れられた。友人が何度も面会に行ったが、留置場側は差し入れのお金や衣類は受けとったが、面会は許さなかった。

 2018年中国の旧正月の前後、当時74歳の鄭さんは懲役2年の実刑判決を言い渡され、貴州省都イン刑務所に収監された。そこで、厳寒の冬の中、服を脱がされたままで1時間以上放置され、鄭さんの体調が悪化した。さらに、刑務所側は故意に法輪功学習者たちを劣悪な環境に置いたため、鄭さんは半身不随になり、刑務所内の医院に運ばれたが、大小便を失禁するようになり、貴州公安病院に移送された。

中共酷刑示意图:殴打
中国共産党による拷問:寄ってたかって、酷く殴打する

 公安病院に1カ月間入院し、退院後も、鄭さんは引き続き残忍な迫害を受けた。その後また、刑務所の医院に戻されたが、そこでも、もっと酷い迫害を受けた。受刑者数人が交代制で鄭さんを口汚く罵り、指で目をほじくり、鼻や耳をひねったり、楊枝(ようじ)で刺したり、体のあちこちを叩いたり、鄭さんを全身傷だらけにした上に、瘀血(おけつ・瘀血とは簡単に言うと「血の流れ」が悪いということ)の状態にして放置した刑務所側は鄭さんを残酷に迫害していたが、一方では、病院内や外部者には鄭さんが法輪功学習者だと言わず、他の新興宗教や全能神の信者だと嘘を言い、人々に同情させないようにした。

 ところが、鄭さんが2019年4月30日に解放されるにあたって、初めて死亡していたことが分かった。

 しかしながら、都イン刑務所の警官らは「法輪功学習者を迫害して、地獄に落ちても肉身や魂が消滅されても怖くない」とか、「学習者を死なせたら自殺や病死として報告する」とか、「党と政府の支持があるから恐れない。迫害政策を大胆に実行してかまわない」と暴言を吐いた。多くの警官らは「刑務所は国家の暴力的な機関だから、残酷なことは当たり前だ」とさえ常に叫んでいる、とんでもない所だ。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/6/5/388301.html)
 
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