【明慧日本2020年4月25日】(明慧記者・英梓)カナダの「グローブ・アンド・メール」(The Globe and Mail)社は2020年4月14日付の報道で、国際人権擁護者でカナダ自由党の元司法部長アーウィン・コトラー氏(Irwin Cotler)のコメントを掲載した。「中国政府は中共ウイルスの大規模な蔓延について責任を負うべきだ。すべての政府は状況に応じて中共の責任を追及し、マグニツキー法(Magnitsky-low)を用いて伝染病を隠蔽した中共官員らの責任を問うべき」と語った。
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アーウィン・コトラー氏「各国政府は状況に応じて中共の責任を追及すべきだ」
中共ウイルスは2019年末頃、中国の武漢で発生した。コトラー氏は「もし、中国の官員たちが早期に行動していれば、ウイルスの広がりを最小限に収め、世界は伝染病に対する対策を準備する時間があったであろう。しかし、中共は伝染病の初期の情報を隠蔽した」と述べた。コトラー氏はイギリスのサウサンプトン大学(University of Southampton)の研究を引用し「中国が3週間早く行動し情報を各国に提供していれば、感染者を95%減らすことができた」
コトラー氏は中国に対しての損害賠償を期待している。カナダや各国政府は状況に応じて中共の責任を追求する必要があるという「中共は責任を負わなければならず、民衆法廷において、さらに裁判所に国際損害賠償の訴訟を提訴し、マグニツキー法で中共を名指しで制裁して中共の恥を晒すべき」と述べた。
また、カナダ政府を促し、中共の伝染病が発生した初期の告発者に対する虐待と弾圧に関して、中共の官員らにマグニツキー法をもって制裁すべき。「セルゲイ・マグニツキー法」は、世界各国の人権侵害者への資産の凍結と旅行(入国)を拒否することができる。
彼は、モントリオールのラウルワレンベルク人権センターの執行主任ジュディス・アビタン氏(Judith Abitan)と共に、文章の中で「習近平が率いる中共は国家批准の手段を用いて、大規模な監視とデーターの抑制、隠蔽、隠滅、偽造とでっち上げをもって、中共ウイルス(COVID-19)の情報を歪曲して伝えた。そして、事実を内部告発した人たちはすべて消し去られた。
カナダ国家安全委員会主席「真相を語らなかった中共は、人々の安全に影響を与えている」
国会公共安全と国家安全委員会主席で自由党議員ジョン・マッケイ氏(John McKay)は、伝染病が発生した初期の中共の行為を調査することを希望しているという。「私はこの問題に対処したいと考えている」と話す。
マッケイ氏は「安全の定義は以前に考えたよりも広範囲となり・・・、今ではウイルスの大流行により安全面を真剣に考えなければならなくなった」「一つの国としてその伝染病の感染者の数字を正確に公にしなかったことで、実際のところ私達一人一人の安全に悪影響を及ぼしている」と述べた。
カナダ国会議員「多くの証拠、中共は非情な手段で故意に真相を隠蔽した」
カナダ保守党議員ピーター・ケント氏(Peter Kent)は、米国情報機関から報告された多くの証拠を含めて明らかになったことは「中共は非情な手段で故意に真相を隠蔽した」ということだ。「伝染病が過ぎ去れば、カナダ政府はコトラー氏が提案した通りに、中共の責任を追求すべきである」と語った。