【明慧日本2020年5月19日】アメリカのワシントンD.C.のアトランティック・カウンシルで、2020年3月31日に開催されたビデオセミナーで、米国国務省のモーガン・オータグス・スポークスマンは、「私たちは偽情報を無視しないことにしました。特に中国共産党(以下、中共)当局者からのものです」と述べた。
トランプ米大統領は、中共ウイルスの流行を目に見えない敵と呼んでおり、これまでに世界中で184万人以上の感染者と11万人以上の死亡者が出た。 米国はこれらの被害国の一国として、現地時間の4月12日の時点で、感染者数は55万6000人を超え、死亡者数は2万1000人を超えた。 米国の諜報機関は、中共が中共ウイルスの蔓延の深刻さを覆い隠し、そして、中国の感染者数と死亡者数について嘘をついたことを確認した。 米国ホワイトハウス、国務省、防衛省は、力を合わせて中共の偽情報に対抗することを明らかにした。
米国議会下院外交事務委員会の共和党首席マイケル・マコール下院議員は、中共が長い間嘘をつき、ウイルスの拡散を隠蔽した行為に対してショックを受けたと、4月1日午後に声明を出した。マコール下院議員は、中共に対して他の部門についても調査を要求し、米国国務省に書簡を送った。
米国の「ワシントンポスト」の報道によると、3月、ホワイトハウスのマシュー・ポッティンガー副国家安全保障顧問は、ある独立した多部門の間でチームを立ち上げた。専門的に中共ウイルスについての悪意の宣伝をし、中共による虚偽の情報に対し反撃するためである。
ポンペオ米国務長官は、3月25より日にワシントンにある国務省本部で開催された記者会見で、誤導情報は危険であり、「生命を危険にさらす」と指摘した。
ホワイトハウスの報告会で、トランプ大統領は中共による武漢肺炎蔓延の隠蔽に加担したWHOを非難
4月7日夜のフォックスニュースへのインタビューで、トランプ米大統領はWHOの「中国(中共)寄り」の行為を批判し、さらに、「中共ウイルスのパンデミックにおいて、WHOは「正しい対策は一つもない」、その予測と声明は全てが間違っている」と述べた。
4月8日、トランプ米大統領はウイルス流行の初期段階で、世界保健機関が間違った情報をそのまま受け止め伝えたことで、中共ウイルスが全世界中に拡散したと述べ、WHOへの資金支援の一時停止を検討した。
4月9日のホワイトハウスの報告会で、トランプ米大統領は「中共がウイルスの拡散状況を隠蔽することにWHOが加担した。それにより、感染症の世界的な流行につながり、 米国と世界各国は中共ウイルスによる被害が深刻であった。米国はWHOの経費の22%を負担して年間約5億ドルも支払い、中共は年間約4000万ドルしか支払っていないのに、WHOの中共を中心とした中共寄りの行為は受け入れられない」と指摘した。
トランプ米大統領は、「起こった中共ウイルスの蔓延は非常に悲しいことだと思います。WHOは当然知っているはずですが、彼らは世界に知られたくないのです。徹底的に調査し、 このすべての真相が発表されなければ、我々はそれについて納得できません」
米国アリゾナ州の共和党マーサ・マクサリー上院議員は、WHOのテドロス事務局長が世界を騙したと述べた。 マクサリー上院議員は、「この危機の初めから、テドロス事務局長はただ中共政府の言葉を繰り返した。中共当局がウイルス拡散の深刻さを隠した証拠がたくさんあるにも関わらず、彼はさらに中共のウイルス拡散の対応の『透明性』を称賛した」と言った。
報道によると、WHOのテドロス事務局長はエチオピアの左派マルクス主義政党、ティグレ人民解放戦線(TPLF)のメンバーであり、ティグレ人民解放戦線は米国国務省によりテロ組織として分類され、人道に対する罪を犯した疑いがあるという。
マクサリー上院議員はまた、「WHOはテドロス事務局長のリーダーシップのもと、数カ月の間中国(中共)をカバーしてきました。ウイルスのパンデミックの中で機能していなかった責任を回避しようとしています。その欺瞞により、多くの命を犠牲にし、多くの代価を支払う羽目になりました」と指摘した。
中国人ジャーナリストの正体が明らかにされ、米国に浸透するための中共の対外宣伝組織が暴露
先週、ホワイトハウスの記者会見で、中国の対外宣伝組織に所属する2人の記者がトランプ米大統領に質問したが、出身国を尋ねられると、2人とも中国出身であることを認めなかった。 1人はフェニックステレビの記者で、もう1人は上海東方衛星テレビの記者であった。
4月6日のホワイトハウスのニュース報告会では、フェニックステレビの女性記者の王又又さんが、アリババや他の中国企業による米国への医薬品の寄付について質問した。そして、中国の崔天凱(さい てんがい)駐米大使の発言や、疫病との戦いにおける米中協力を求めたことについても、トランプ米大統領に質問した。 トランプ米大統領は記者会見で、「これは質問ではなく、声明のようなものだ」と直接指摘し、「君は誰のために働いているのか? 中国(中共)?」と問い直した。王記者は、「いいえ、私は香港のためです」。 トランプ米大統領は、「中国、あるいはどの新聞社に勤めていますか? 誰のために働いていますか?」。王記者は、「香港フェニックステレビです」。トランプ米大統領はまた、「誰がそれを所有しているのか。中国か?」。王記者は、 「本部は香港にあります」。トランプ米大統領は、「それは国家の所有ですか?」。王記者、「いいえ、それは民間企業です」
米国のメディアの「デイリーコーラー」の記者であるチャックロス記者は、フーヴァー研究所によれば、フェニックステレビは「準公式」の中共の放送局と見なされており、中共の国家安全部と密接な関係にあるという。
さらに、フリーダム・ハウスによる2017年の報告では、フェニックステレビのCEO(最高経営責任者)の劉長楽氏は「軍隊および国家安全部の背景」を持っていることが指摘され、当メディアの制作した報道は、「中共のための宣伝」である。
また、フェニックステレビで1996年から2002年までニュースのディレクターを務めた龐忠氏は、2018年に、FCC(米国連邦通信委員会)の提出書類の中で、フェニックステレビ局が中共の宣伝部によって管理されていたこと、そして中共の指令に従って米国に対して「ネガティブな報道」を行なってきたことを証言した。
龐忠氏は、「私の個人的な経験では、フェニックステレビの報道は基本的に中共の宣伝部によって管理されていることを知っています」、「私の経験したことから、報道内容は中共中央宣伝部、中共中央対外宣伝オフィス、外務省のリーダーに制限されており、彼らはいつも、フェニックステレビに直接指示を与えることがよくあります」と証言した。
報告会の後、数時間以内にアメリカの共和党上層部が行動を取るよう呼びかけた。米国のテッド・クルーズ上院議員はツイッターで、「フェニックス・テレビは、数年前に米国で情報作戦を開始した」、「彼らは民間のメディアと言っているが、実は中国国営である」と投稿した。
「フェニックス・テレビは数年前に、米国で情報作戦を開始した」、「彼らが民間のメディアと言っているが、実は中国国営である」と投稿した。
クルーズ議員はまた、フェニックス・テレビと中共の関係について、長い記事を引用して解説した。最後に、「ホワイトハウス記者協会は、中共政府の記者に一つの報道席を設けた。彼女に世界中のテレビ放送中に大統領に質問させ、その時に、中共はプロパガンダ作戦を行い、中共ウイルスについての罪責を隠蔽するためである」とまとめた。
ホワイトハウスは「アメリカの声」を批判し、中共を宣伝するため
4月9日、ホワイトハウスは、米国の納税者によって資金提供された「アメリカの声」(VOA)が中共を宣伝し、納税者のお金を浪費したことを日次報告(Daily 1600)で指摘した。ホワイトハウスは、「記者は事実を報告すべきであるが、VOAは北京の宣伝活動に貢献している」と述べた。
ホワイトハウスは、「中共はこのコロナウイルス(中共ウイルス)の蔓延で相変わらず嘘をつき、この拡散を隠すことで、この致命的なウイルスが世界中に広がった」と指摘した。
ホワイトハウスは、「さらに悪いことに、VOAは他のアメリカのメディアに先行し、中国政府の統計データを使用して米国と中国の死亡者数の比較チャートを作成していた。しかし、情報の専門家は、中共によってリリースされたデータの正確性を検証することは不可能であると指摘した」と述べた。
米国上院議員「中共の世論作戦に注意し、中共を悪疾のように扱う」
4月10日、米国のトム・コットン上院議員は米国の「フォックス・ニュース」を紹介し、「世界は現在中共ウイルスの世界的なパンデミックの渦中にあります。この緊急事態において、中共ウイルスの蔓延を抑制することは、人々の安全を確保するためであり、世界の最優先事項でもあります。しかし、米国が対処しなければならない次のことは、この疫病を世界に拡散させた責任を、中共に負わせなければならないことです」と指摘した。
コットン上院議員は、「中共は人々を救うためにウイルスと戦っていないし、宣伝作戦を行なっている。また、世界保健機関を引き入れている」と述べた。
コットン上院議員は、中共の最近の行動が中共の本質を反映していると非難し、「中共は依然として噂を広めている。先月、中国外務省のスポークスパーソンは、武漢にウイルスをもたらしたのは米軍であると述べた。彼の発言は、偽の情報を広めることの一部である。中共が責任逃れを可能にするためである」
コットン上院議員は、「我々は中共が大疫病を引き起こした責任を言い逃れをさせるべきではなく、中共による被害も再び受けてはならない。これは、我々がこのウイルスと戦わなければならないだけでなく、中共と情報作戦も行なっていることを意味します」と強調した。
コットン上院議員は、中共が引き続き中共ウイルス(武漢肺炎)について嘘をついていると指摘した。「私たちは中共を悪疾のように扱うべきだ」と言った。