カナダ国会議員 「臓器狩り」を傍観してはならない
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 【明慧日本2020年6月27日】カナダ国際人権と宗教の自由のメンバーで、国会議員のデービッド・スウィート(David Sweet)氏は5月25日、国会で討論会を行う際、中国共産党(以下、中共)が厳重に人権を侵害している事例をあげ、カナダ政府に対し中共への制裁措置を施すよう求めた。そして、信仰を迫害することに関して、中共による法輪功への迫害について具体的に言及した。

カナダ国会の国際人権委員会の公聴会(2013)で、中共による法輪功学習者への「生体臓器強制摘出」の証言を聴くデビッド・スウィート氏

 カナダ国会の公聴会、中共による法輪功への「生体臓器狩り」証言を得る

 スウィート議員は、法輪功は中国で平和的、伝統の精神実践方法であるにもかかわらず、現在は、中共及び警察によるひどい迫害を受けていると述べた。また、法輪功学習者を不当に逮捕したり、労働を強いたり、拷問したりしている問題を十分に説明できないのならば、我々には、国会で行われた国際人権委員会の公聴会から得た、法輪功学習者への「生体臓器狩り」の証言もあると述べた。

 スウィート議員は、「我々の尊敬なる元同僚であったデービッド・キルガー氏、および有名な人権弁護士であるデービッド・マタス氏は、中共の法輪功学習者への『生体臓器強制収奪』に関し、信用できる証拠を提供してくれました」と発言した。

 「皆さん、考えてみてください。不当に法輪功学習者を拘束したり、恣意的に投獄し、甚だしい場合は、死に至るまで迫害を加え、学習者の臓器を奪い、売買するのです」

 スウィート議員は数週間前、法輪大法学会に祝賀状を送り、法輪大法が伝え出されて28周年を祝賀した。祝賀状で、「今年は法輪大法が伝え出されて28周年で、中共ウイルス(武漢肺炎)の流行により世界が変わった現在、我々は中国に対し、正義、自由、迫害停止を呼びかけ、数十年以上も迫害を受けている人々に関心を寄せるべきです」と記した。

 同氏は祝賀状で、「下院の国際人権委員会の一員として、私は中国で発生している法輪功学習者への酷い迫害と虐待を巡る公聴会に参加し、この事例について証人と話をしました。我々は常に警戒しなければならないという意識を念頭におくならば、迫害が終わる日はそれほど遠くはないと信じます」

 中共は中国人とは違う

 スウィート議員は25日の議会で、中国人と中共を区別するべきだと発言した。「中国人は、善良かつ優しい国民であり、彼らの家族や高齢者の世話、伝統、信仰を大事にすることは、優良品格の一部です。しかし今、彼らは中共によって抑圧されている国民になっています」

 同氏はまた「今日は、中共のおぞましい人権侵害行為を暴露するつもりです。それには、中国と中共を区別しなければならないのです。中共を非難することは、中国人あるいは勤勉なカナダ人に対して非難するのとは違います。彼らが受けている苦難は、中共政権によるものです」

 スウィート議員は、カナダ人は中共の行為を注視し、ますます懸念している。

 中共が弾圧を全世界に広げるならば、カナダは行動しなければならない

 中共は一貫して、カナダあるいは他国との貿易関係を武器にしてきたとスウィート議員は強調した。中共は隣国を威嚇したり、コンゴ、ミャンマーを含む他の国々を操作している。「中共のカナダの扱い方に対して、嫌悪するカナダ人がますます多くなったとよく耳にしていますが、当然のことです。彼らが怒るのには訳があるのです」

 スウィート議員は「さらに、カナダ国民もこのような懸念を感じています。カナダ国籍のマイケル・コヴリッグさんとマイケル・スペイヴァーさんは中国の刑務所に拘禁されましたが、24時間照明がつけっぱなしだったそうです。中共の迫害の歴史は長く、中共の全国人民代表大会は香港国家安全法を採択した。これに対して先週末、警察による監視体制と中共ウイルス流行の脅威のもと、数万人もの香港人が集まり、街に出て抗議した。

 「カナダが今やらなければならないことは中共との対話だけではなく、我々は世界の民主主義を牽引すべきです。人権、民主主義、自由を支持するならば、カナダは傍観していてはならないでしょう」

 「カナダは世界の民主主義を尊重するのであれば、今すぐ行動しなければならない」とスウィート議員は述べた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/5/29/407009.html)
 
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