トロントの学習者 不当拘禁の陳星伯さんの救出を呼び掛ける
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 【明慧日本2020年3月8日】カナダのトロントの法輪功学習者たちは、2020年2月20日の午前11時30分頃、トロントの中国大使館の前に集まって記者会見を行ない、トロントの法輪功学習者・陳学敏さんの兄である陳星伯さんが、中国共産党に不当に拘禁され、迫害されている事件に対し、河北省邢台第一留置場側に直ちに釈放するよう抗議した。

 明慧ネットの報道によると、中国河北省邢台市人民ラジオ局を定年退職した編集長の法輪功学習者・陳星伯さんは、2019年11月24日の朝7時頃、家の下で邢台市橋西公安局国内安全保衛大隊長(法輪功迫害の実行機関)・宋嘉煕ら数十人の警官らに連行され、家宅捜査が行なわれた。国内安全保衛大隊の輔導員・朱希江は、星伯さんを罪に陥れるために、星伯さんの妻・孫蘭平さんを騙し、人権弁護士を辞退させ、また、邢台から千里(4000km)以上も遠く離れている南の方の都市に行き、星伯さんの姉の家族を脅迫し、いわゆる証拠集めを謀った。

'图1:二零二零年二月二十日上午,多伦多法轮功学员陈学敏在中领馆前,要求释放遭中共非法关押的哥哥陈星伯。'
中国大使館前で不当に拘禁された兄の釈放を要求する学敏さん

'图2~3:二零二零年二月二十日上午,多伦多法轮功学员聚集在中领馆前召开新闻发布会,要求释放被关押在河北省邢台市第一看守所的法轮功学员陈星伯。'
不当に拘禁された星伯さんの釈放を訴える学習者たち

 学敏さんは記者会見で「私の兄の陳星伯は、法輪大法を修煉して性格が優しくなりました。いつも『真・善・忍』の基準を厳しくに自分に要求しています。しかし、兄は『真・善・忍』という普遍的な価値を信じているというだけで、中国共産党にありもしない罪に陥れられ、連行されました。兄は修煉する前、気性が激しかったのですが、法輪功を修煉してからとても良い人になりました。例えば、会社が住宅を配分する時、配分される機会を同僚に譲り、自分はずっと小さな部屋に暮らしています。財布を拾った時も、持ち主を3時間も待ち、謝礼金などは一切受け取らず、自分の名前も告げませんでした。しかしながら現在、兄は、『真・善・忍』を信仰しているというだけで罪人と言われ、不当に拘禁され、これは冤罪です。中国政府は、直ちに兄の陳星伯を釈放するよう要求します。は無罪です。善良な人が連行されていいはずがありません」

 星伯さんは今年67歳で、定年退職する前は邢台ラジオ局の編集長、特集番組の副主任であり、1990年5月には「優秀な少年労働者」という称号を授けられた。長年にわたり、十数の番組の編集において、全国の優秀なラジオ番組として、1、2、3位の賞を受賞した。1990年と1994年の2回にわたり、邢台市政府から昇進の奨励金を与えられた。1997年5月、中国共産党邢台市委員会、市政府から、邢台市の専門技術において大きな貢献をもたらしたとして、特に優れた人材であるという賞を授与(政府からの手当を享受)された。星伯さんについて新聞やラジオなどで、特集記事、放送された。星伯さんは年中、昼も夜も休まず働いたため、疲労が重なり重病を患うようになった。心臓の三尖弁閉鎖不全症、右心室肥大、心雑音が第Ⅴ度(雑音が非常に強い)、全身の浮腫などを患い、これら一連の難病は治療の効果がなく、病院では治らないので、法輪功を修煉しようと決めたという。修煉してから間もなくして、多くの病気が消えたという。

 学敏さんは、警官が星伯さんに罪を被せるため、どうのような手口を使ったか詳しく説明した。国保大隊長・宋嘉煕は、絶対に星伯さんを保釈しないと公言しているという。星伯さんを連行する2カ月前、星伯さんを監視し、上役に報告した。上役は大いに関心を持ち、宋嘉煕は専門組織を作って、力を尽くして「重大事件」にでっち上げ、自分たちの私利私欲を満足させた。

 星伯さんの家族は、人権弁護士に依頼し、星伯さんの案件を取り消す陳述書と保釈の申請書を提出したが、案件を処理する要員がそれらを見て慌て、弁護士の申請を無視した。国保大隊の朱希江は、孫蘭平さんを食事に招き、卑劣な手段を用いたという。学敏さんは、「彼は私の兄嫁に対して、もし継続してこの弁護士に依頼するならば、兄の案件をさらに重くすると言いました。このような強権な圧力の下で、兄嫁は、兄に刑が下されるのを憂慮し、この信頼できる弁護士を辞退するしかなく、宋嘉煕が認めた他の弁護士に依頼することになりました。明らかに宋嘉煕は最初の弁護士に、自分が不当に星伯さんを連行した証拠を法律に則って、指し示されることを恐れて兄嫁に圧力を与え、自分がコントロールできる弁護士に変えたのです」と説明した。

 「宋嘉煕は、私の姉を探しにわざわざ遠く離れた所にまで出向き、姉に兄が法輪功に関する資料を郵送したことを認めるといった内容の書面に、サインをしてもらおうと企んでいたようですが、姉はサインしませんでした。なぜなら姉は、彼が兄に関する偽の証拠を捏造しようとしていると分かっていたからです。後に彼は私の家族に、もし姉がサインしなければ、兄を指名手配すると脅しました。兄に罪を着せれるような証拠が見つからなかったのでしょう、でなければ、なぜ尽力して偽証を作らなければならないのでしょうか? まして、法輪功の資料を郵送するだけで違法行為に当たるわけがありません

 学敏さんは最後に、「兄が拘禁されてからすでに3カ月が経ちました。私はかつて、中国共産党に拘禁され、痛めつけられたことがあるため、兄の現在の状況を心配しています。兄は無罪です。不当に家族を脅迫し、偽りの証拠を作るのは違法です。宋嘉煕が、シンドラー(ユダヤ人を虐殺から救った実業家)と同じように、政府が間違った選択をした時に、職務を利用して人道的な選択することを希望しています。今私がここにいる目的は、この真相を伝えるためです。そして、中国政府に直ちに兄を釈放するよう要求します」と述べた。 

 星伯さんは、ラジオ局から定年退職した高齢者であり、罪もなく身柄を拘束された。このすべては、邢台市橋西公安の警官が、計画的に謀った事件である。全ての参与者は、『憲法』の第35条、36条、37条、38条、39条に違反し、拉致罪、不当に公民の信仰を剥奪した罪、拘束罪、誹謗罪、住宅侵入罪、侮辱罪、誣告罪などを犯しており、刑事責任を負わなければならない。橋西公安局の全ての参与者に、わずかの利益のために、良心に背いて法輪功学習者を迫害し、偽の証拠を集め、でっちあげの罪、冤罪の案件を継続して作るといったことを一切止めるよう忠告する。このようなことは自分に面倒なことを引き起こし、人を害する者は最終的に自分を害しているのである。中国共産党という犯罪集団のために必死に働き、喜んで残酷な傀儡(かいらい:あやつり人形になるようなことがないよう、また、最終的に中国共産党のならず者の集団の副葬品または身代わりにならないように理知をもって手を引くべきである。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/2/22/401541.html)
 
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