正念を発し、自らの空間場をきれいに!
■ 印刷版
 

文/海外の大法弟子

 【明慧日本2016年2月11日】私にとってこの14年間の修煉の道のりは、非常に大変なものであり、よく出来たり出来なかったりの修煉状態の中、一歩一歩、修煉の道を歩んできました。去年のロサンゼルス法会で、師父は今までにない厳しい表情で法を説かれ、多くの同修がこれに驚いたと同時に、修煉と衆生を救うことの緊迫感を感じたと思います。そして、私自身も今になって漸く事の重大性を理解でき、真面目に「三つの事」をやれるようになりました。これから自分自身の空間場をきれいにすることについて交流していきたいと思います。

 自分自身の空間場を徹底的にきれいにする

 「大法弟子の修煉の出来具合は、衆生を救い済度することの力を決めており、この世で協力して法を正すことの成否も決めています」[1]と師父は説かれました。

 また、「ですから、皆さんは修煉によって、異なる境地の次元に到達し、自分自身の本性を再び表すだけでなく、同時に異なる時期、異なる次元において歴史の長い歳月 の中で、異なる境地の中で汚染されたものを取り除かなければならず、全部取り除かなければなりません。私が皆さんに与えたいのは、皆さんを天地開闢以来最 も純粋で清らかな境地に到達させることです」[2]とも説いておられます。

 つまり、我々が発正念をする時、邪悪な要因を消すと同時に自分自身の空間場をもきれいにしなければなりません。邪悪な要因を取り除いている時、表層上のこの身体にも変化が起きていると感じることがあります。

 ある時、私は発正念の時間を延長しました。朦朧としている中、「発正念をする時、自分自身の空間場をきれいにしないのは、自分の修煉にとっても、大法にとっても無責任なことだよ」とそばで他の人と交流している同修のことばが耳に入ってきました。これは自分のことを言われているとすぐに悟り、それからは、自分の空間場にある旧勢力が投げ入れた多くの邪悪な要素を、取り除こうと積極的に発正念をしています。

 ずいぶん昔に、師父は「すべての大法弟子がこのようにすることができれば、全世界が変わります。なぜなら、皆さんはそれぞれこの世界で大きな範囲を受け持ち、その部分の衆生を代表しているからです。私はいつも皆さんに内に向けて探し、問題があれば自分を見るように と教えています。皆さんが正念を発するとき、内に向けて自らの空間の良くないものを取り除いていますが、それは自分の考えを純正なものにすると同時に、自分が分担し、自分が受け持ったその環境をも同時にきれいにしています」[3]と説かれたことがあります。

 自分自身の空間場をきれいにしようと力を入れていくにつれて、以上の説法の深い含意を理解することができました。ある程度、自分自身の空間場ををきれいにした日の発正念時に、自分の空間場内の幾つもの黒い旗が、ある大きな手によって引き抜かれているのが見えました。そして、それらの旗は、真二つに折られて奈落の底へと投げ捨てられていきました。すぐに自分自身の空間場内の邪悪な要素がほとんど取り除かれたことを悟り、それ以来、修煉状態も参加している大法の項目の状況にも、根本的な変化が起きました。

    心の底深くまで掘り下げて負の要因を無くす

 自分の空間場をきれいにする中で、師父が我々にお与えになった発正念という神通力は、邪悪を取り除いたり、衆生を救ったりするだけでなく、我々修煉者にこの巨大な正念をもって、旧勢力の妨害を突き抜けてほしいということでもあると悟りました。そしてこの正念の強さは、いかに旧勢力を否定し、どれほど大法と師父を信じるかによって違ってきます。

 発正念を通じて、学法煉功を妨げる要因や、衆生を救うのを妨害するような楽をしたい心理や恐怖心、相手の反応を恐れる心理などを取り除くことができます。朝早く起きて煉功する際、楽がしたくてなかなか起きられず、このことに集中して発正念していくことで、今では睡眠時間を以前の半分まで減らすことができました。

 長年の修煉を経て、時には最初のころのように心が純粋ではなくなり、衆生を救うことに対しても、心の底から焦っているわけではないと感じることがあります。「実は本当の意味を言うと、それはあなたの心の中で修め、あなたの心を鍛え、自分の弱点、欠点を見つけて、全部根こそぎにしなければいけないということで す。あなたの心性が基準に到達できなければ絶対に圓満成就には至りません。それならば何故自分の心を鍛えようとしないのですか?」[4]と師父は我々におっしゃいました。

 改めて自分の心の各層やミクロな部分まで深く掘り下げてみたところ、大量の悪い要素が隠れ住んでいるのを見つけ出し、そして、以前に取り除いたと思っていた情が、未だミクロな空間に隠れていることにも気づきました。ある時の集団煉功の中で、師父が私に金のカギをくださったのが見えました。この鍵で心の扉を開け、中にある悪い要素を全て追い払って光を差し込むようにと言われました。

 救援の電話をかける時に見えた別空間の景色

 全世界で行っている救援のための電話ブースに上がったばかりのころは、公安局や検察院、そして裁判所などの関係者に電話を掛けることができませんでした。電話を掛ける直前では、長めの発正念をして恐怖心を取り除かなければならず、しばらくの間、電話をかけずにいるとすぐに恐怖心が現れてきます。私はこの恐怖心は実在している物質であり、獣のような存在であると感じていました。

 必死に内に向けて探ったところ、漸く恐怖心の根源を見つけ出すことができ、直ちに発正念して悪い要素を大量に取り除きました。恐怖心は楽をしたい心理や自負、メンツを重んじる心、情、劣等感など様々な執着心が生まれ、そして、その根本的な源は私心です。他の雑念などなく衆生を救う一心で、慈悲な心を持っていれば、恐怖心などすぐに消えてなくなるはずです。

 救援ブースで電話を掛ける度に、それははらはらドキドキするような戦いとも言えます。初めて「610」弁公室に電話を掛けるとき、別空間でその人たちは地面に跪いて我々に救いを求めでいるのが見えました。二度目(最近)の時は、ある人が何度も電話に出ているのに数十秒で切ったものの、結局は「聞くよ」と小さい声で一言だけ言って、それからは何もしゃべらなくなりました。その声色を聞いた途端、彼が切羽詰っていて、私の言葉をとても聞きたがっているという感じがしたのです。話が終わって電話を切った瞬間、その男の人がすでになす術のない窮地に陥っており、恐怖さえ感じているという気がしました。この救援ブースに入ってから、これらの公務員の悲しみを感じたのは今回が二度目です。一回目は江沢民を告発する時で、司法を司る人たちに電話を掛けたとき、真相を伝えた後、相手から見捨てられたような痛ましい気持ちがはっきりと伝わってきました。それで、これを機に衆生を救う緊迫感をますます感じました。

 近頃、江沢民を告訴したことで多くの同修が警察官によって連行されてしまい、救援ブースは電話を掛ける時間を増やしました。ある日、遼寧省のある緊急な案件について同修が電話をかけている時、同修から大量の慈悲なエネルギーが発散されているのが見えました。皆で一緒に電話をかけている時、別空間では大法弟子はそれぞれの法器をもって邪悪を一掃し、その慈悲深い声は宇宙まで轟いており、それはとても壮大で神聖な場面です。そして、初めて電話を掛ける意味を理解しました。

 師父はかつて「人々は法輪功が迫害されていると思っていますが、実は世の人々が迫害されています」[5]と説かれました。つまり、最も毒害されているのは、嘘やでまかせに騙されて大法弟子を迫害している人たちなのです。大法弟子として我々が怖がる理由は少しもありません。却ってこれらの司法を司る関係者たちは、今我々の助けを必要とし、求めているのです。ですから、今は衆生を救う最後の時であり、そして、最も重要で最高のタイミングでもあるのです。

 法を正す時期では、師父は我々大法弟子に最高のものを授けられました。そして、師父はずっと我々を待っておられます。ロサンゼルス法会での説法の中、すでに言葉にできないほど、師父は緊迫感を今までになく感じておられました。

 今回の交流の原稿を準備している時、ふと師父の「弟子正念足りれば、師は回天の力有」[6]という詩の意味を悟りました。この詩には師父の無限の法力と今まで費やされてきた多大な精力と、我々大法弟子への深い期待が含まれていると思います。この最後の時期に、共に更なる精進を目指して自分自身を実修し、より多くの衆生を救いましょう! もっともっと、より多くの衆生を救いましょう!

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『各地での説法十一』「二十年説法」
 [2] 李洪志師父の経文:『米国東部法会での説法』
 [3] 李洪志師父の経文:『各地での説法十』「大紀元会議での説法」
 [4] 李洪志師父の経文:『シンガポール法会での説法』
 [5] 李洪志師父の経文:『各地での説法十一』「二〇一〇年ニューヨーク法会での説法」
 [6] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「師徒の恩」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/12/3/319950.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2015/12/26/154246.html)
 
関連文章