重慶市:高齢の修煉者 永川刑務所で迫害され死亡
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 明慧日本2012318日】鄧富寿さん(60歳前後)は2008年の北京オリンピック開催前、中共(中国共産党)当局に連行され、不当に懲役4科せられた。鄧さんは永川刑務所に拘禁され、迫害を受けていたが2012年初め、突然この世を去った。鄧さんは2011年末から突然身体に異常が現れたため、死因は毒薬によるのではないかと疑われている。

 2011年末、鄧さんは突然頭皮に潰瘍が広範囲にわたってでき、少しずつカサブタになっていった。同時に、鄧さんは突然失明してしまった。刑務所の医務員はかつて、迫害を受けている法輪功修煉者に対して、「どんな人体実験をしようか? 我々(の行い)はすべて国の政策で許されており、合法的だ。上からの指示だ」と言ったことがあるという。

 鄧さんは重慶市に住んでいた。2008年の北京オリンピック前の66日、地元派出所の警官が捜査令状の提示もなく鄧さんの自宅に押し入り、法輪功の関連書籍と子供が仕事で使用していたパソコン2台を没収した。そして鄧さんを九龍坡区の留置場に不当に監禁し、偽の資料を作って提訴した。迫害に加担した警官は陳啓貴・任啓富・楊波・向竜煕・李という女性警官である。

 九龍坡区裁判所は鄧さんに対して、20081229日に第一回の裁判、2009310日に第二回の裁判を行い、不当に懲役4年を言い渡した。鄧さんは永川刑務所に送られ、迫害された。

 鄧さんは2012年初め、迫害により死亡した。鄧さんの死亡は薄煕来と王立軍が重慶地区で犯したもう一つの犯罪である。

 重慶永川刑務所には法輪功修煉者を迫害するための「教育矯正センター」という専門部門がある。2009年初めに設立され人員は、永川刑務所の各監区で修煉者への迫害を担当する警官、受刑者らで構成されている。この部門では修煉者一人ひとりの状況を研究し、その状況に合わせて迫害方法を決定する。その組織のメンバーは自ら修煉者を迫害したり、各監区の警官や受刑者が修煉者を迫害するのを監視したり、脅迫したりする。永川刑務所は全面的な迫害システムを形成し、直接610弁公室、および市刑務所管理局の指示に従っている。

 200911月、重慶永川刑務所・沙堡女子労働教養所は、新型インフルエンザの感染防止を口実に、法輪功修煉者に対して家族との面会を禁止した。またこの機会を利用して、修煉者に対して更なる迫害を加えた。数日間連続して睡眠を与えなかったり、殴ったり体罰を加えたりして、当時数人の修煉者が迫害されて精神に異常をきたした。

(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/3/16/254271.html)     更新日:2012年3月20日
 
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