山東省:民衆の傍聴を恐れた裁判所 法輪功修煉者の裁判を延期
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 【明慧日本2012年8月1日】無罪の人に刑を言い渡されるところだったが、裁判は延期された。今年3月14日、山東省の法輪功修煉者・王広偉さんは平度市蘭底鎮派出所の警官に突然の家宅捜索を受け、連行された。家族に対して同市裁判所は、今月27日午後2時に裁判を行うと通知したが、25日、延期が伝えられた。家族が人権弁護士に弁護を依頼し、地元市民に裁判の傍聴を促したことが関連していると見られる。

 王さんは現在、平度市留置場に拘禁されている。今月13日、市検察院は王さんに「法律実施妨害罪」の濡れ衣を着せ、逮捕した。14日、この案件は平度裁判所に移された。

 不当な裁判が開かれると分かった王さんの家族と友人は、北京の弁護士に弁護を依頼した。また、地元市民に裁判の傍聴を呼びかける手紙を配布した。

 その内容は以下である。

 「法輪功は世界100以上の国に伝わっているのに、中国でのみ迫害されていることを知っていますか。なぜ法輪功は13年来、迫害の中でも多くの人が信奉を堅持しているのでしょうか。多くの弁護士が圧力をかけられても、法輪功修煉者に弁護を行うのでしょうか。それらの理由が分かるのは、あの北京の著名弁護士です。彼は真相を教え、あなたの心を開かせるでしょう。平度裁判所に来てください。私たちは誠意をもってあなたを歓迎します」

                                   招待者・王広偉さんの親友

 平度裁判所は25日、裁判の延期を家族に通知した。

 もし今回、実現すれば、弁護士が法輪功修煉者のために弁護を行うのは初となる。依頼したのは北京の有名な弁護士で、地元市民では話題になった。また、法輪功修煉者への迫害に参与している国保(国家安全保衛)大隊と平度市610弁公室関係者は自らの悪行が暴かれると分かり、裁判を恐れた。

 国保大隊の警官は他の法輪功修煉者を連行し、村の幹部に、手紙の作成者と受け取った人を探し出すよう命令した。

 また、派出所の警官4~5人は今月25日午前8時ごろ、王さんの自宅に強引に侵入し、小冊子1冊を没収し、王さんの息子を派出所に連行した。警官は息子に電話番号の開示を要求し、王さんの母親の居場所も教えるよう強要した。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/7/28/260846.html)
 
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