【明慧日本2012年10月27日】山東省の水利職業学院の教師・趙琪さんは今月19日朝、仕事へ向かったが、大学の図書館前で、日照市港区610弁公室の警官に身柄を拘束され、章丘市第二男子労働教養所に送り込まれた。
教養所へ行く途中、趙さんは両腕を背中に固定され、殴打された。教養所に入所した直後に、趙さんは用途不明のまま採血された。
趙さんは連行された後、教務主任は同大学に勤めている趙さんの妻・董昌艶さんに「日照市港区610弁公室のリーダーが趙に学習させるため、洗脳班に連れて行った。趙は洗脳班に約20日間いなければならない」と告げた。趙さんの強制連行に、大学側も加担したという。
話を聞いた董さんは強い怒りを感じ、夫の連行に対して、「610弁公室の警官は法律を無視しており、人権侵害の行為です」と非難した。趙さんの小学生の娘もショックを受け、学校に行けなくなったという。
実は事前に、610弁公室の警官が大学に来て、大学の校長らに「18大(共産党第18回大会)開催中に法輪功が騒ぐことを企んでいる。それで国と党の存続の危機にさらされる。校長たちにも責任がある、協力しろ」と、法輪功に関する情報を捏造して伝えていたという。そして、警官は19日の朝6時に、パトカーではなく普通のワゴン車3台を使って、趙さんの務め先で趙さんの出勤を待ち、趙さんの姿を見るとすぐに趙さんを車に連れこんだ。
趙さんは大学のコンピュータの専任講師だった。2006年、趙さんは中国共産党を退出すると公開声明を出した後、学校側に講師の資格を剥奪され、図書館で勤務するよう命じられた。同じ学校に勤めている体育の教師・郭欣さんも法輪功を学んでいるが、郭さんは2001年に労働教養所から出た後、図書館で勤務させられた。
去年9月23日午前、610弁公室のリーダーが10数人の警官を連れて学校に来て、趙さんと郭さんを連行し、洗脳班に入れようとした。しかし、毅然とした態度の趙さんと郭さんに圧倒され、警官らは連行をあきらめたという。
今年6月29日午前、警官らは再び学校に来て、学校側の協力を要請し、趙さんと郭さんを連行し、洗脳班に入れようとしたが、やはり2人を連行できなかった。
今回、警官は学校側の協力を得て、趙さんを連行したという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)