米42大学の法輪功修煉者 米国務長官に公開書簡を提出
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 【明慧日本2012年11月1日】前重慶市市委書記・薄熙来は、9月28日をもって党から除籍され、公職を剥奪される旨の二つの処分が発表され、薄熙来事件は司法機関に引き渡された。薄熙来が法輪功修煉者に対する生体からの臓器狩りに直接参与していたとの告発が表面化し、次第に明らかとなっている。米国42大学の法輪功修煉者は最近、クリントン国務長官宛の公開書簡を発表し、米国国務院が把握している、王立軍が米国領事館に提出した証拠を含む、生きている法輪功修煉者からの臓器狩りのすべての関連情報を公開するよう強く要求し、米国民には真相を知る権利があると訴えると同時に、直接または間接的に拷問による迫害に参与している関係者の米国への入国禁止を要求した。

 谷開来、王立軍、薄熙来、周永康などは法輪功修煉者の生体からの臓器狩りの犯行に深く関わっていることが判明している。王立軍が米国領事館に提出した証拠を含む米国国務院が把握している全ての情報、つまり強制的に法輪功修煉者が臓器を摘出されていることの関連情報の公開を強く要求し 米国政府は中国の首脳に対し、自ら署名した国際人権公約を厳格に遵守するように要請すべきで、即刻全ての監禁している法輪功修煉者を無条件に釈放し、国際人権公約及び中国の法律上で定められている全ての人権を回復し、法輪功修煉者の肉体と精神への損失を償い、即刻生体臓器狩りの罪を停止し、法輪功への迫害に深く参与している元凶を法律に従って裁決を下すように強く訴えた。

 公開書簡の内容は、下記の通りである

 親愛なるクリントン国務長官

 前中国重慶市公安局局長・王立軍が2月6日に米国駐成都領事館に保護を求めて駆け込んだ事件は世界中の注目を集め、中共利益集団の内幕が次第に明かされてきています。

 今年5月に米国務院が発表した各国の人権報告は、初めて明確に中共による法輪功修煉者への臓器狩りの犯行に言及し、その衝撃的な内容は世界中を震撼させました。法輪功修煉者は中国の良心犯の大半を占めており中共による最も残虐な迫害の標的となっていることが次第に明らかとなっています。法輪功修煉者が拷問、虐殺を恐れないと分かった時点で、中共は益々憚ることなく迫害の手段を狂気的なものへとエスカレートさせました。

 9月12日の米下院外交委員会の公聴会で、2000年~2008年の8年間におよそ6万5千人の法輪功修煉者が臓器を強制的に摘出されたことが原因で死亡した事実が判明しました。臓器移植は巨大な利益をもたらすため、死刑囚以外に法輪功修煉者、未公認教会、ウィグルとチベットの異議者も生体臓器狩りのターゲットになっています。王立軍は生体臓器狩りの革新技術の科学研究で表彰されており、政府はその全てを把握していました。

 国際社会は移植用臓器ドナーの臓器提供が厳格な手順と道徳準則に従うようにするために、厳格な協議を制定しました。「イスタンブール宣言」によって臓器売買と臓器移植旅行は禁止されており、またドナー本人の同意が必須となっており、ドナーは絶対に死刑囚でないことが厳しく規定されています。

 2005年5月、中共衛生部副部長は95パーセント以上の移植用臓器が死刑囚のものだと認めました。2010年に中共衛生部副部長は再び、1997年~2008年に中国で行われた臓器移植手術の回数は10万件以上にも上り、使用された移植用の臓器ドナーの90パーセント以上は死刑囚のものだと認めました。臓器移植が行われる際、医学業界は通常互換性のある臓器ドナー比例は10分の1としています(互換性のある臓器ドナーが見つかるまでの平均は10人に1人)。しかし実際に毎年施されている臓器移植手術の回数は、執行された死刑囚の人数を遥かに超えています。つまり中国は厖大な生体臓器バンクを持っていることが裏付けられています。臓器の需要に応じて死刑を執行された人数は、世界中を驚かせました。

 米国では一つの腎臓が見つかるまでに平均で3年以上かかると言われているのに対し、中国では通常1週間で見つかります。長くても1カ月以内に見つかるとのことです。この極めて短い期間内に臓器ドナーが見つかる「需要に応じて移植を行うシステム」は厖大な「需要に応じて摘出できる生きている臓器(生体ドナー)」を提供し続けるシステムに支えられています。ほとんどの場合、臓器移植手術そのものが人への死刑執行と言えるでしょう。王立軍が遼寧錦州公安局に在任している間、参与した数千回の臓器移植は、史上いまだかつてない罪悪を証明しました。

 1999年当初、中共政治法律委員会は「法輪功修煉者を虐殺しても責任を問わない」という政治命令を出しました。法的責任を追及されないため、臓器と死体を販売する目的で法輪功修煉者を虐殺しても処罰されることはありません。臓器市場による巨大な利益に誘われ、政府病院、軍事病院、法律執行機関、臓器売買ブラックマーケットの仲介が提携して厖大な生体臓器ビジネスチェーンを形成しました。角膜は3万ドル、腎臓は6万2千ドル、心臓あるいは肝臓の移植は10万ドルを超えるというような料金表が、中国医療業界移植専門サイトで公表されています。現在中国には600カ所以上の移植センターがあり、推定すると1人の死刑は数十万ドルの利益収入に繋がります。

 メディアと人権機関の報告によって谷開来、王立軍、薄熙来、周永康が法輪功修煉者の生体臓器狩り犯行に深く関わっていることが判明しました。

 最近、中国大陸のメディアが51個の生体腎臓と死刑囚の8個の臓器を含む不法な生体臓器売買事件を暴露しました。参与した関係者の中には裁判所、軍事病院医師などが含まれています。容疑者は「死刑囚判決書」「死刑囚の臓器寄付申請書」「家族の寄付申請書」など病院の必要書類を偽造して腎臓ドナーを順調に需要者の体内に移植していました。

 現在、中国で数十万人の法輪功修煉者が未だに不法に監禁され、非道かつ残忍な数十種類の拷問により残虐に迫害されています。不法に監禁されている修煉者達はいつでも生きたまま臓器狩りをされる恐れがあり、命の危険にさらされています。本来厳しい判決と処罰が下されるであろう犯行を民衆に隠すために、中共当局は現在も厳重にネットワークを封鎖し続けています。中共が金銭的利益に誘惑されて極悪かつ非道な取引によって犯している罪は、毎日世の中に悲劇を作っています。法輪功は中国の未解決問題の核心です。

 2012年7月、第17回米中人権対話式のメディア会議で、ポスナー国務長官補佐は、王立軍が強制的に臓器を摘出する犯行に参与している疑いについて、記者の質問に答える時に、王立軍から提出された全ての証拠を含めて米国大使館及び米国メディアからの大量の情報を既に受け取ったと示しました。米国民は事実の真相を知る権利があります。臓器移植用ドナーを濫用する行為を禁止するために、私たちはここで下記のように提案いたします。

  1. 米国政府はこの事件に対して早急に正式な調査を行うように要求します。さらに、既に把握している中共による臓器移植に関する全ての証拠を公開するよう要求します。

  2. 米国議会は臓器移植用ドナーを濫用する行為について立法すべきです。その立法内容は臓器移植の深刻さを強調し、特に現在中国で起きているような事件を即刻停止するよう力を尽くすべきです。

  3. 米国の大学が中国での移植に関する研究への援助を禁止するように要求します。

  4. 中国では臓器ドナーの出所は囚人であるため、製薬会社は中国での臨床実験及び移植に必要とされる薬物販売を禁止すべきです。

  5. 中国からの移植外科医師が米国の病院と大学で研修をすることを禁止すべきです。

  6. 生体臓器狩りに参与する関係者の米国への入国を厳格に制限すべきです。

 カナダ、イスラエル、イタリア、ベルギーなどの国では、相次ぎ医師の不法臓器売買を防ぐ為の立法を制定し、中国を含め臓器ドナーの出所が不明のまま現地での移植手術を受けないよう患者に呼びかけ、その場合の手術費用は医療保険が支払われないなどの規定を作り、自国民が国際公約に違反しないように需要側を規制しています。

 法輪功修煉者の生体から強制的に臓器を摘出して不当な利益を貪る蛮行は、第二次世界大戦以来、最も悲惨な群体絶滅的な虐殺で、人類史上かつてない邪悪であり、人類の尊厳と道徳のボーダーラインへの最大なる挑戦です。全ての人は沈黙してはなりません。良知がまだ残存している人間ならば、皆がこの人類に反する大罪に対して正義の声を発し、この蛮行を制止すべきです。

 中国は国連の「世界人権宣言」の締結国です。中共政権は国連で「拷問とその他の残忍、非道或いは人格侮辱に値する待遇及び処罰を禁止する公約」を含む一連の人権公約書に署名したはずです。

 米国政府が中国の首脳に対し、自ら署名した公約を厳格に遵守するように要請すべきです。即刻、監禁しているすべての法輪功修煉者を無条件に釈放し、国際人権公約及び中国法律上で定められている全ての人権を回復し、法輪功修煉者の肉体と精神的な損失を償うべきです。また即刻、生体臓器狩りの罪を停止し、法輪功への迫害に深く参与している元凶を法律に従って裁決を下すように強く訴えます。

 米国政府が現段階においてすぐにできることとして、直接または間接的に拷問による迫害に参与した人の米国への入国を禁止するべきです。

 臓器狩りの犯罪に関心を持っていただき、ありがとうございます。

 米国42大学の法輪功修煉者

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/10/15/264072.html)
 
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