カナダ:『国有臓器』発表会で中共による生体臓器狩りを暴露
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 【明慧2012年11月6日】バンクーバーの法輪功修煉者は、2012年10月20日、市の中心部に位置する芸術館前の広場で大規模な煉功を行った。修煉者らはこの活動を通じて、バンクーバー市民に中共(中国共産党)による法輪功修煉者への生体臓器狩りの犯罪行為を暴露した。ほとんどの人は、生体臓器狩りの真相を聞いて驚きと非難の態度を示し、法輪功への迫害に反対する活動を支持すると示した。一部の人は、生体臓器狩りを暴露する新刊書『国有臓器(State Organs)』にも興味を持ち、更に詳しい情報を知りたいとして、翌日の新刊刊行発表会に出席した。

新刊『国有臓器』の刊行発表講演会会場にて

デービッド・マタス氏が会場でサインを行う

 法輪功修煉者が活動を通じて生体臓器狩りの真相を暴露

 活動に際して修煉者は横断幕を掲げて市民らに法輪功の真相を伝え、中国語と英語で書かれた「法輪大法は素晴らしい」、「法輪功への迫害を停止せよ」、「中共による生体より臓器狩り――この地球ではかつてない罪悪」などの横断幕が見られた。横断幕は目立つ位置に掲げられたため、多くの通行人の注意を引き、修煉者はすぐに真相資料と新刊発表会の案内を通行人に手渡した。

 ほとんどの人は生体臓器狩りの存在を初めて知り、驚きの様子を隠せない様子で、恐怖をあらわにする人もいた。しかし修煉者から具体的な紹介を聞いた後、このような信じがたい事件が、中国で現実に起きているという事実を受け止めた。ある人は、更に詳しい情報を知る為に新刊発表会に参加すると語るなど、人々は高い関心を見せていた。 

 ベトナムから来た広東省が本籍の女性は、中共による犯行について疑いなく完全に信じるという。彼女によれば、中国共産党ならば全ての「信じられない」ことはあり得るという。また彼女は、カナダ政府が立ち上がり、中共に即時迫害を停止させるよう動き出すべきだとの態度を示した。

 また、ある香港人は「一部の中国人が真実に対して見て見ぬふりをしている現実は、私たち香港人には内心でよく分かっています。生体臓器狩りのような事件が存在していることは間違いありません」と語った。

 観光に来ていたアメリカ人のマーティンさんは、厳かな表情でじっとこの活動の様子を見つめていた。彼は現在、中国大陸で起きている生体臓器狩りの犯罪行為を制止する為、「正義に立つ者」として何とか力になりたいと固い決意をした。そして既に、具体的に何をしていくかがはっきり決まったという。「中共の独裁政権は国民を人間とみなさず、人間の尊厳を否定しています。巨額の利益に誘惑されて法輪功学習者の臓器を強制的に摘出する犯行まで行っています。それは、まぎれも無い事実です」と彼は再度強調し、「この罪悪を制止する為に必ず行動を起こして力になります」と自らの固い意志を強調した。

 国際社会の各界がこのかつてない罪悪への制止に共同で努める

 10月21日、カナダ著名人権弁護士デービッド・マタス氏がカナダバンクーバー市中央図書館で新刊書『国有臓器(State Organs)』発刊記念講演会を行った。同館には百名近くの東洋人と西洋人関係者が列席した。『国有臓器』はデービッド・マタス氏とトルステン・トレイ医師によって共同編纂された著作である。また、世界各地から集まった医学業界専門家による協同作業の結晶でもある。同書は、中共が国際機関を利用して法輪功修煉者達への生体臓器狩りを行なってきた犯罪行為を暴露した。また、この著作は、中共の犯罪行為を国際社会に暴露し、中国の現状に改善をもたらし、最終的にこの犯行を制止する効果を期待している。

 またマタス氏は、中共が計画的に国家機関を利用して法輪功修煉者達の臓器を販売・移植する犯行は、史上かつてない罪悪であることを指摘した。2006年、デービッド・マタス氏とデービッド・キルガー氏が共同で編纂した『血まみれの臓器狩り』が発売されて以来、彼らは何度も世界各地を回って演説を行い、法輪功修煉者への生体臓器狩りの犯罪行為を制止するよう訴えかけた。

 今こそ医学界は立ち上がるべき

 中共による法輪功修煉者への生体臓器狩りの犯行が浮上するにつれて、「臓器の強制摘出に反対する医師会」という非営利組織が発足した。組織の執行総監督に務めるトルステン・トレイ医師は、生体臓器狩りの制止に協力すると決意した。

新刊書『国有臓器(State Organs)』の表紙

 『国有臓器』には、欧州・米国・アジア・オーストラリアなど四大陸の医学専門家の意見と分析が収録されている。「国有臓器』は国際医学界が、中共による法輪功修煉者への生体臓器狩りの制止に対して努力を続けてきたことの結果でもある。トルステン医師は中国で公開されている臓器移植数が実際の移植用臓器ドナーの数より遥かに超えている現実は、「極めて残忍かつ信じ難い事実である」とし、中国で起きている法輪功修煉者への迫害は、もはや人類に反する犯行までエスカレートした。今こそ医学界の専門家が立ち上がって行動を起こすべき時期だと示した。

 イスラエルのテルアビブ大学の教授で、シバ医学センター心臓移植分野の総監督のジェイコブ・ラビィー氏は「法輪功修煉者への生体臓器狩りの犯行がイスラエルで明かされたことによって、海外で出所不明の臓器移植を禁止する立法への推進効果をもたらしました」と語った。ラビィー氏は条項の起草メンバーとなっている。

 また、マレーシアのクアラルンプール病院のシニア コンサルタントで、腎臓外科主任ガザーリー・アハマンド氏、ニューヨーク大学ランゴバルド医学センター生物倫理学専攻主任のアーサー・L.キャプレン博士、米国カリフォーニア大学デービッド ゲフィン医学院の腎臓と脾臓移植プロジェクト総監督ガブリエル ・ダノビィッチ医師、シドニー大学で医薬学院教授などの複数ポジションを兼任する運動専攻総監督マリア・フィアタロネ・シン教授らは、それぞれ異なる角度から同書に論述を提供した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/10/27/264555.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2012/10/29/136075.html)
 
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