海外で真相を伝えて・・問題点と反省
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2012年12月12日】最近、私がシンガーポール、マレーシア、タイなどを旅行した際に見たことについて、海外の同修と交流したいと思います。

1.タイのガイド(第三世代の中国系住民)が私達観光客に対して「あなた方はタイに来られて、法輪功の資料を配っている人達を見ましたよね? 彼らが脱党、反共産党、反政府などと叫んでいるのは、タイでの永住権を得るためですよ。1年間こうしてやれば永住権を得ることができますよ」と言いました。

2.シンガーポールの香芭山の緑地で、同修達が法輪功の第五式の功法煉功し、それをもって大法を実証し、真相を伝えようとしていました。優美な大法の音楽と同修達の統一した黄色の服装が多くの観光客の目を引き付けていました。しかし、観光客達はそれが何の功法か分からず、ヨガの一種ぐらいに思っています。現場には、法輪功のマークも、「法輪大法好」の文字など法輪功に関する何らの表示もありませんでした。

 しかも、その日座禅していた同修のうちの2人が体を真っ直ぐに保つことができず、腰が曲がり、頭も下がり、非常に苦しそうな様子で、大法の厳粛さを世の人々に伝えることができませんでした。丁度そこを通りかかった中国人がもう1人の中国人に話しているのが聞こえました。「あの人達も大変ですね。こんなに暑い日に、金儲けのためにこんなに苦労をして、しかし、1日に儲けるお金は多くないでしょう」

3.マレーシアの旧市政府広場で、1人の同修が真相パネルを首から吊り下げ、中国人観光客が通りかかる度にパネルをその人に向けて見せていました。その同修が自分にできる方法で、真相を伝えようとする気持ちは分かりますが、しかし、この方法は中国の道端で見かける壁塗りや、下水道を掃除する日雇い労働者をどうしても連想させられ、全く威厳がありません。

4.近くにいた観光客の1人に真相を伝えたところ、彼女は「法輪功修煉者はいい人だとは思いません。去年、台湾を旅行した時、法輪功修煉者から資料を渡され、それを受け取らなかったら彼らに罵られました」と言いました。真の大法弟子ならば人に暴言を吐かないと思います。しかし、大法の真相を伝えている人の中に、海外で大法を利用した政治的難民や、あるいは、大法弟子だと偽っているスパイも紛れ込んでいるのではないかと思います。

5.よく香港に出張するある中国人が「香港の大法弟子は、無理やり人を引っ張って三退させようとする傾向があります」と言いました。「彼女達は私の服を引っ張って脱党しよう、しようねって。私の周りには多くの同僚がいるし、私も共産党員であり、脱党しようって言われても、この状況で脱党できると思いますか? 本人が脱党したければすればいいでしょうが、したくなければ強制されても脱党しませんよ。香港に行くたびに、毎回同じことをされます。どうしようもありません・・・」

6.同行の観光客に真相を伝えてみたところ、大多数の人達は大法の素晴らしさを認め、しかし三退のやり方には賛成しないようでした。それが政治活動、あるいは、一部の海外勢力が法輪功を利用して中国を転覆させようとしているというふうに誤解されています。国内の人々が三退したくない理由の一つがここにもあります。どうか、国内外の同修達はこの方面でもっと工夫し、多方面から大法の真相を伝え、大法の素晴らしさを表し、迫害の真相を多く伝えることによって人々の善念を呼び起こし、三退は党や政府への反対運動だという考えを取り除いてあげましょう。

7.中国で生活する多くの人々は真相資料を見たことがあります。海外に出ても同修達が配る資料を受け取りたくない理由は、帰国の際にトラブルに遭いたくなく、資料を見る勇気もありません。その上、観光客はガイドに再三、早くついて来るようにと促され、誰もが自発的に資料を受け取ろうとはしないでしょう。できれば、資料を配るより資料を前にして、見ながら、話すというふうに変え、そうすれば、人々はもっと自由に見て、聞いて、それから、資料を受け取ると思います。

  以上の現象に対し、海外の同修と交流したいと思います。まず、海外の全ての同修に一言いわせて下さい。「皆さん、お疲れさまです」。特に東南アジアのような熱い国で、同修達は両手でパネルを掲げ、汗が絶え間なく流れ出ます。往来する中国人観光客それぞれに真相を伝え、一口の水を飲むことも、汗を拭くこともできません。中国の観光グループは、いつも旅程が多くきっちり詰まっていて、止まって同修に声をかける時間的余裕もありませんが、私はいつも心の中で同修達に挨拶していました。「同修の皆さん、私はやって来ました。お疲れさまです。国内の同修達はあなた達と同じ気持ちです」

  今の中国は貧富の差が大きく開き、海外旅行に出られる人々は経済的に余裕があり、つい優越感を覚え、傲慢になります。また、現在の中国人はよく色眼鏡で物事を見て判断し、貧しく弱い人達を見下します。このような思想を持つ中国人達に真相を伝えようとすれば、まず、海外で大法のイメージと地位を確立しなければならないと思います。法輪大法が国際主流社会で重要な位置を占めていることを中国人が認識すれば、大法を崇め、羨望し、敬服するようになります。

  真相を伝え、人を救い済度しようとするならば、最善を尽くし、最善の結果を出さなければならないと思います。海外の社会制度は国内より厳しくないと思いますが、できれば、同修達が真相を伝える各観光スポットでの、真相伝えの質をもっと向上させるよう工夫していただきたいと思います。

 第一に、真相伝えによりふさわしい場所を選択し、大法と大法弟子のイメージアップを図って下さい。海外の大法弟子は政府に申請し、名所でかなり広い場所を占有することができます。路肩や露店などから離れ、真相伝えの場所を合理的に配置して下さい。

第二に、服装を統一し、「法輪大法好」と書かれた黄色のTシャツと、白い帽子、白い手袋を着用して下さい。

第三に、従来の真相伝えの方法を変え、人々にもっと自由に自分の目や耳で真相に触れるチャンスを提供してあげて下さい。例えば、大きなスクリーンで真相ビデオを流し、映像と音声で大法を説明し、なぜ中国人に三退を勧めるかを伝えます。

第四に、中国人には、「押し売りには良いものがない」という観念があります。真相パンフレットをテーブルにきれいに並べ、その横に「どうぞ、ご自由にお取り下さい」と書いておけば、もっと多くの人がそれを持っていくでしょう。

第五に、もっと現地の観光ガイドに真相を伝えて下さい。私達が海外に出ると、真っ先に接するのは現地のガイドです。ガイドから伝えられた情報は善し悪しの判断もできないまま、観光客達は先入感でその話を真に受けてしまいます。ガイドの真相に対する理解の程度も、観光客にかなり大きな影響を与えます。

第六に、全体的に大法弟子の質を向上させましょう。どんな方法で真相を伝えるにしても、修煉を積んだ大法弟子として、真剣で、友好的、他人の意見を尊重する姿勢などを表すことによって、この歴史的な重要な時期に、衆生がより良く自分の位置を決めることができるよう心がけましょう。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/12/11/266435.html)
 
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