北京市:美術教師が迫害され 母親はショックで心臓病を発症
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 【明慧日本2012年12月16日】北京市海澱区に在住の元中学教師・秦尉さんは先月26日、授業に行く途中で連行された。一週間後、家族は警察に「十八大(中国共産党第十八回全国代表大会)」の開催を理由に秦さんが捕まったと知らされた。その後、さらに秦さんが罪もなく2年6ヵ月の労働教養処分を宣告されたことで、80歳過ぎの母親は息子が迫害されていることでショックを受けて心臓病を発症して重体となった。

 上記のように中国共産党の卑劣な弾圧政策のもと、修煉者への迫害を行なっている警官や司法部門の職員は、令状の提示もなく家宅捜索を強要し、修煉者の身柄を拘束したうえで、家族に知らせず、法的手続きも経ずに修煉者を中国の刑務所・労働教養所・洗脳班・留置場などの収容所へと送り込み、違法な手段で監禁や暴行を加えている。それらはすでに中国の「憲法36条」、「刑法251条」、「人民警察法22条及び9条」などに違反しており、さらに「刑事訴訟法64条」などにも背いている。中国の法律は法輪功の信仰を禁止するとは書かれておらず、中国の憲法でも信仰と言論の自由は保障されている。

 秦さんは法輪功を修煉してから、平穏で優しい心を持つようになりふだんから善良で、素直、誠実、温厚な人柄で周囲の誰もが認める良い人であった。学校ではさまざまなトラブルや数々の難題を解決したことや、質の高い授業を行う美術教師として、学生や保護者に高く評価されていた。しかし、1999年7.20に法輪功の弾圧が始まってから、秦さん一家はこの13年来、地元の多数の法輪功修煉者と同じように公安局や610弁公室による嫌がらせ・拘禁・恐喝などの迫害を受けてきた。

 2000年、秦さんは1年6ヵ月の労働教養処分を宣告され、北京市の団河労働教養所に送り込まれた。そこでスタンガンで電気ショックや殴打、各種の拷問を加えられた。

 2004年、秦さんは懲役5年の不当判決を受け、北京市の前進刑務所へ収容された。拘禁中、集団による虐待と暴行、洗脳、独房監禁、辛い労働などで苦しめられ、さんざん人権を蹂躙された。

 出所後、秦さんは学校側に無断で解雇された。それ以来、アルバイトで、子供に絵画を教える少ない収入で何とか生活を維持している。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/12/11/266452.html)
 
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