四川省:刑務所で10年間迫害された法輪功修煉 出所後も迫害され死亡
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 【明慧日本2012年12月28日】四川省米易県鎮水塘村の法輪功修煉者・廖遠富さん(男性)は法輪功を学んでいるという理由で、中共(中国共産党)当局から迫害された。2001年に10年の不当判決を下され、刑務所で非人道的な拷問を加えられ、心身共に著しく傷害を受けた。出所後も、地元の610弁公室や国保(国家安全保障)大隊などの警官、村の中共党員などに脅迫され続け、ついには癌を発症し、先月7日に死亡した。享年47歳。

 廖さんは1996年に法輪功を学び始め、法輪功の修煉を通じて、体がさらに丈夫になり、心身共に力が充実していた。世話好きで、どんなことでも快く人助けした。廖さんは人生の真の意味が返本帰真だとわかり、名利には無関心で、先に人のことを考え、もっと良い人になるようにと努力していた。

 しかし、1999年7.20から、中共政府は法輪功への弾圧を開始した。廖さんは同年10、11月の2回北京に陳情に行き、法輪功の真相を訴え、2回とも警察に不当に連行された。11月、廖さんは連行されて地元の留置場に1カ月拘禁された。公安局の警官は廖さんの妻に「もし、1000元を払えば、廖遠富を釈放する」と言った。妻は夫が早く釈放されるように、銀行から1000元を借りて支払ったが、夫は釈放されなかった。警官は廖さんを留置場から洗脳班に移送し、洗脳班では殴打や体罰を加え、暴力的に洗脳しようとした。

 2000年12月14日、廖さんは街で「法輪功は素晴らしい」という横断幕を掲げた。その翌日、廖さんは自宅で警官と武装警官に身柄を拘束された。武装警官は銃の台尻で廖さんを殴り、顔も目も腫れ上がった。その後の尋問の数日間、廖さんは両腕を後ろ手に手錠をかけられ、つま先だけが地面に触れる程度に吊るし上げられ、警官にスタンガンで殴られた。2001年1月24日、懲役10年の不当判決を言い渡され、徳陽刑務所に収容された。

 刑務所では、廖さんを転向させるため、さまざまな刑具を使って残虐な拷問を加えた。警官は受刑者に指示して昼夜、廖さんを監視し、受刑者に思うままに罵倒、殴打、体罰などを加えるように指図した。廖さんは手足を針金で長時間きつく縛られ、針金が筋肉に食い込んで負傷するなど、さんざん迫害され、精神的にも肉体的にも想像できないほどに苦しめられ、体は全身傷だらけになった。

 10年の刑務所生活で体がボロボロになった末、廖さんはやっと自由の身になった。自宅に帰って、廖さんはすぐに学法煉功を始め、しばらくして健康を回復した。しかし、地元の610弁公室の警官などから嫌がらせを受け続けた。

 今年1月、村の中共政府当局は廖さんを呼び出し、「法輪功の功法を練習するな。刑務所でのことを言うな。ほかの修煉者と接触するな」と命じ、「もし、言うことを聞かなければ、お前の母親(80代)に毎月60元の補助金を支給しないし、お前の息子(大学2年)も就職できないようにしてやる」と脅迫した。

 今年3月、廖さんは全身が激しく痛み、呼吸困難になり、耐えがたいほどの苦痛で、その後、症状は徐々に重くなり、やがてベッドから起き上がれなくなった。その間も廖さんは他の法輪功修煉者と接しないように監視された。9月、廖さんは成都華西病院に搬送され、肺癌など癌のいくつかの合併症で「もう治療する甲斐がない」と診断された。廖さんは病魔に苦しめられた末、11月7日、この世を去った。

 その後、警官は廖さんの葬式に参列した法輪功修煉者数人を監視し尾行した。修煉者はすべて連行の対象とされている。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/12/25/266933.html)
 
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