【明慧日本2014年3月15日】吉林省の法輪功修煉者・王海田さんが迫害され死亡してから2週間後、吉林市致和派出所の警官は、王さんがかつて経営していた「武漢アヒルの王」の食品店及び周囲の店舗に行き、王さんの姪・敖翠翠さんの行方を問い詰めた。
王さんはモンゴル族の出身で、姪の敖さんと一緒に吉林市船営区で「武漢アヒルの王」の食品店を経営していた。王さんは道徳を重んじて誠実に商売を営み、食品の中に添加剤や防腐剤は一切入れなかった。顧客はおいしく安心して食べることができ、商売はとても繁盛した。
昨年10月18日、王さんは吉林市公安局・致和派出所の警官に沙河子洗脳班まで連行された。12月5日に洗脳班から解放されたが、ひどくやせて、顔色は黄色くなっていた。その後、腹部が腫れて呼吸困難に陥り、食べ物が喉を通らなくなった。しばらくすると、横たわることができず、座ることしかできなくなった。最後に、王さんは跪く姿勢しかできなかった。先月2日、王さんは亡くなった。享年45歳。
王さんは亡くなって3日後、口は黒く紫色になり、顔全体は黒く青色だった。王さんの家族は、薬物を注射されたのではないかと疑っているという。
昨年10月18日午前、王さんと姪の敖(ごう)さんが外出した時、王さんは待ち伏せていた警官に連行された。敖さんは出て来た時に王さんの姿が見えず、電話をかけようとしたところ、3人の私服警官に連行され車に押し込まれた。
王さんと敖さんは船営区致和派出所に連行された。警官は手続きもせず2度、王さんの家財を差し押さえ、すべての法輪功書籍・衛星受信器・受信器を取り付ける道具・電動車・1万数元の現金などを没収した。警官はまた王さんの自宅の衛星回線を遮断した。
敖さんは派出所で不当に尋問された。警官は満足した回答を得られなかったため、敖さんの手錠をきつく締めた。手錠が肉の中に食い込み、痛みは我慢できないほどであった。そして、敖さんは「虎の椅子」の刑具で苦しめられた後、その日の真夜中に吉林市留置場に送られて10日間不当に拘禁された。
王さんは沙河子洗脳班へ連行された。10月23日夜7時過ぎ、吉林市国保(国家安全保衛)大隊と刑事警察大隊の警官に両手を背に回して手錠をはめられて足かせを付けられ、頭をビニール袋で覆い被された。さらに、火のついたタバコを鼻に付けられ、唐辛子の汁を注がれ、からしのオイルを付けられ、「角膜を取るぞ」と恐喝された。
拷問の実演:2本のタバコを同時に鼻に挿し込まれ、口を覆われる |
さらに、沙河子洗脳班では、王さんは毎日洗脳のためのビデオを見せられ、法輪功創始者を誹謗中傷するよう強いられ、「三書」を書くように強制された。書かなければ重刑を下すと脅された。
敖さんは留置場から帰って来た後、「武漢アヒルの王」の食品店を経営することができなくなった。敖さんは弁護士に依頼し、毎日厳しい寒さの中で、吉林市公安局・吉林市船営公安支局・吉林市致和派出所・吉林市留置場を奔走して、王さんの救援を呼びかけた。その後、奪われた1万数元の現金と電動車が返還された。
各関連部門は責任を人になすりつけて対応せず、「直ちに出て行け、さもなければまたお前を連行するぞ」「お前はまだそこに住んでいるのか、連行するぞ」と敖さんを脅かした。現在、敖さんは生計の道を失い、安定して住む場所もないという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)