中国からの修学旅行生 カナダで全員が中共組織から脱退(写真)
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 【明慧日本2014年3月18日】カナダオンタリオ州のトロント市役所は1965年に建造され、特色ある建造物である。観光名所にもなっており、観光客が必ず立ち寄る場所である。毎日、中国人観光客のバスがひっきりなしに訪れる。法輪功修煉者はほぼ毎日、この名所で中国人観光客に対し、法輪功が受けている迫害の実態を伝え、中共(中国共産党)組織からの脱党を呼びかけている。中国の旧正月期間中のある日、中国からの修学旅行生を乗せたバスが到着した。彼らは修煉者の話を聞いて、先生をはじめ生徒たち全員が中共組織から脱退した。

多伦多市政大厦
トロント市役所

 法輪功修煉者はトロント市役所前で、毎日7~8人で活動していて、1人の勧めで毎日50人以上の中国人が中共から脱退しているという。

 中国の旧正月に、中国安徽(あんき)省合肥市からの修学旅行生(中学生)一行がバスでやってきた。そのバスから、ガイド、引率の先生2人と生徒たちが降りてきた。ガイドは「私はもう中共組織から脱退しましたよ。以前から中共は悪らつだと知っていたから。彼らにも脱退させましょう」と、法輪功修煉者に話しかけ、ガイドは先生や生徒たちを指差した。

 学生たちは興味深く、法輪功修煉者の話を真剣に聞いていた。

 市役所前で早朝7時に活動を始めた修煉者・潘さんは、「子供たちはとても純心で、とても可愛いです。私は子供たちに、『私たちがここで会えるのは、とても大きな縁があります。あなたたちが中国で聞いたことのない法輪功の真実を、聞いてくれますか?』」と、生徒に話しかけた。

 学生たちは頷いた。そして、潘さんは話し始めた。「21年来、法輪功は世界100以上の国と地域に広く伝わり、1億人以上の人々が恩恵を受けています。修煉者が読む主な書籍『轉法輪』は、40カ国語に翻訳されて出版されています。この書籍は1996年の「北京青年報」の報道によると、その年の購読本ベスト10に入っていました」

 「マルクスは自分の著書『共産党宣言』の中で明確に書きました。共産主義の幽霊が、欧州の上空に漂っていると。実は共産党は幽霊なのです。厖大な共産主義陣営が解体されたのち、この幽霊は中華大地を強く支配するようになりました。その幽霊の人間世界での現れは、邪な中共組織なのです」

 「中共は世間のあらゆる残酷な手段を集め、邪悪さを身につけました。至る所で虚、悪、闘で対処し、武力闘争を通して前政府を倒して60年来、相次いで政治運動、三反・五反運動、粛清(反革命分子の粛清)、大躍進政策、四清(政治・経済・組織・思想 の点検)、文化大革命、六四天安門学生大虐殺など、平和な時期にもかかわらず、中共は自身の手で自国民を8千万人を虐殺しました。中共の邪悪な本質を変えることは難しく、1999年江沢民を首謀とする一派は、人々に善を教える法輪功に対する残酷な迫害を開始しました。無数の善良な人々を不当に拘禁し、刑罰を与え、拷問によって多くの命を死に至らせました。さらに、中共は法輪功修煉者の生体から臓器を強奪して売買し、莫大な利益を得ています。この地球上で前代未聞の邪悪犯罪が中国で起きています」と、潘さんは学生たちに話した。

 まじめに聞いていた学生と先生たちは、潘さんに「それでは私たちはどうすればよいのでしょうか?」と聞いた。潘さんは「中共は永遠に邪悪な本質を変えることはできないでしょう。中共を見破りいかなる幻想も抱かず、決別することです。徹底的に中共から離脱することで迷いの中から目覚めることができます。だからこそ中国共産党、共青団、少先隊組織から脱退すれば、天が中共を滅ぼす時、自分の命を守ることができるのです」と、答えた。

 ある学生は聞いた。「それでは、私たちはどうすれば脱退できますか?」

 潘さんは「皆は中共組織に加入する際、血で染められた赤い旗に向かって宣誓させられましたね。自分の命を中共に預け、身も心も差し上げると誓いました。この瞬間からほかの空間の身体の額、或いは腕に獣の印を打たれます。古人や信仰のある人は分かっていますが、軽々しく誓いを立ててはならず、誓えば天地に立証を請うということになります。とすれば、いつ時かその誓いを果さなければなりません。天が中共を滅ぼす時が来れば、皆さんは中共に加入した一分子となっているので、あなたは中共の副葬品にならなければなりません。ですから、皆さんの未来のため、血まみれの債務を返さなければならない中共の道連れにならないように、心から中共組織から脱退するとの声明をすれば、獣の印が高級生命の手によって消され、そして保護されるのです。脱退するときは仮名でも、ニックネームでもかもいません。天は人の心を見るのです」と、脱党の重要性について説明した。

 これを聞いて、2人の先生と、23人の生徒全員が次々と仮名やニックネームで中共組織から脱退した。

 1人の女の子が、潘さんに近づいた。潘さんはその女の子に脱党を勧めようとした。女の子は「私は脱党しました。ただ、おばさんに聞きたいことがあります。中共から脱退しても、私たちはまだ愛国だと言えますか?」と聞いた。

 潘さん「中共から脱退することこそ、真の愛国行動なのです。なぜならば愛国は共産党を愛することではないからです」と、答えた。

 学生たちは再び集まり、興味津々に潘さんの話を聞いていた。「中国は共産党ではなく、愛国とは共産党を愛することでもないのです。共産党は独裁政権を維持するために、長期にわたり『党を愛することは、国を愛することである』と宣伝してきました。中共が危機を感じた時は、『亡国は亡党である』とも言い、党と国を一つにしようと企んでいました。これは確かに一部の人を惑わせたのです。中国と中共の概念を混同させました。中国は5千年の歴史があります。中共は数十年にしかすぎず、中国と言えるでしょうか? しかも中国は20以上の王朝を経てきました。王朝が崩壊しても中国は滅びませんでした。一つの王朝が去れば新しい王朝が誕生する、中共が滅びれば、中国は依然として世界の東方にそびえ立ちます。中国共産党がいなければ、新しい中国が生まれます。共産党がいなければ、中国は希望を持つことができます。共産党がいなければ、知恵が豊かな中国人民は光り輝く中華の文明と歴史を復興することができます。それは世界の人々が羨ましがるほど光り輝かしい文明なのです」

 「中共の存在が、中国の社会問題を解決できない根源であり、中共が存在する限り、中国は自由な法治国家にはなれず、中華民族は希望が持てないのです」

 「皆さん、そう思いませんか?」と潘さんが尋ねると、先生と生徒たちはうなずいた。

 最後に質問した女の子に、潘さんは「今日聞いたことを、国に戻って親戚や友人に是非とも話してくださいね」とお願いすると、女の子はうなずいて「はい、そうします。ありがとうございました」とお礼を言った。

 そして、子供たちは法輪功が迫害されている内容の資料を手にバスに乗り込んだ。あと1部残った資料は、バスガイドが「私はまだ資料を頂いていません。この資料を私にください」と言って手に取り、バスに乗り込み発車した。

 皆さんは笑顔で法輪功修煉者に感謝し、名残惜しい表情で精一杯に手を振っていた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/3/6/288425.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/3/7/145720.html)
 
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