邪悪に輸血してはならない
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文/中国の大法弟子 浄源

 【明慧日本2014年8月2日】1年前、私の弟(同修)は不当に留置場に拘禁されました。公安当局は一審の弟に対する判決が軽すぎると考え、二審での刑を重くしようと企みました。

 数日後、弟と同室の受刑者はお金を費やして刑が軽くなり、出所後、私に電話をしてきました。彼は弟の悲惨な状況を詳しく説明し、お金を費やしても早めに、自分を留置場から早く出してほしいという弟からの伝言を受けました。

 その人は「弟さんは本当にかわいそうです。とてもひどい目にあって、がりがりに痩せて…」と繰り返し話しました。その電話を受けてから、私はとても気分が重苦しくなりました。なんとか真夜中まで眠りましたが、苦しくなって目覚めました。起きてから色々考え、頭が次第にはっきりしてきました。これは私に対する試練であり、身内が苦痛に遭った時、正しく行えるかどうかの問題でした。

 弟を救うため、私は弁護士に継続して二審の弁護も依頼することにしました。弟は地方で拘禁されていたため知り合いもなく、土地にも不案内で、同修の支援もありませんでした。裁判所は多くの警察官を動員し、完全武装した警察官以外に、また多くの公安局内部の人たちが、一般の人を装って傍聴していました。開廷時、家族として私一人しか入場を許可されず、残りはすべて彼らで、私と弁護士は本当に孤立していました。

 その時、あの場面で私は本当に恐怖を感じましたが、裁判の全過程はすべての人の予想をひっくり返しました。お金を贈ってでも、留置場から出たがっていた弟が、その時、意外にも正念の十分足りた大法弟子になったのです。弟は警察・検察・裁判所の担当官に向かって「私は7年でも10年でもかまいません。しかし今後、この迫害が終わってからあなた方はどうされますか?」と言いました。弟は自分が迫害された状況下でも、考えているのは意外にも他の人のことでした! 正義の弁護士も朗々と弟の無罪の弁護をしました。弁護士と弟の話を周りの人たちは静かに聞いていました。弁護士、私と弟3人だけでしたが、裁判の主役は私たちになりました。その後、裁判所は証拠不十分で案件を地元の公安当局に却下しました。邪悪の量刑を重くしようとした企みは失敗してしまいました。

 今振り返ってみて、大法弟子は邪悪に輸血をするようなことをしてはなりません。お金を費やして迫害を軽減しようとする考えは間違いで、私たちの道は必ず正しく歩まなければなりません。お金は大法の資源であり、正しいところにのみ使用すべきです。お金を邪悪らに提供することは旧勢力のやり方を認めることで、邪悪を手伝っていることになります。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/7/28/295254.html)
 
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