【明慧日本2014年8月14日】遼寧省本渓市の明山区裁判所は6月3日、12人の法輪功学習者に対して開廷した際、弁護士の入廷を阻止した。裁判官・季ウン芹は学習者12人の弁護士を強制的に辞退させようとしたが、学習者たちに拒否されたため、裁判を取りやめた。しかし、明山区裁判所は7月下旬、弁護士たちに「12人の案件を12の案件として、単独に開廷する。開廷する日は確定していない」と通知した。
昨年4月25日、本渓市政法委員(610弁公室を直轄する組織)、610弁公室および、国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の警官は17人の法輪功学習者を連行した。そのうち12人の学習者はいまだに市留置場に拘禁されている。6月3日、明山区裁判所はこの12人の学習者に開廷する際、弁護士の入廷を妨害した。そして、弁護士たちは妨害行為に抗議し、法廷に入ろうとしたため、裁判所側は開廷を取りやめることを宣告した。
その後、裁判官・季ウン芹は12人の学習者に「いまの北京の弁護士を辞めさせ、裁判所から指定した弁護士を依頼しろ」と命令した。裁判所の所長も学習者たちに「おまえたち、いまの弁護士を辞めさせるなら、裁判所がお金を出して地元のベテランの弁護士を雇ってやる」と言った。しかし、その無理な要求を12人の学習者は断った。
このことは地元で話題になった。人々は裁判所の行為に怒りながら、学習者らに同情した。海外メディアも本渓市司法部門の不法行為を報道し、全世界に知れ渡った。しかし、明山区裁判所はその後、学習者に1人ずつ単独で開廷することを決めた。
数年来、明山区裁判所はいつも政法委員の言いなりになっていた。今回の件で1年2カ月間拘禁されている学習者、学習者の家族、学習者の弁護士は皆、担当の裁判官と会おうとしても会うことができなかった。弁護士は毎回、案件に関して問い合わせる事があって裁判所に電話をかけると「案件の担当裁判官・季ウン芹は出張している」と言われ、直接裁判所へ行っても、「案件の担当裁判官は出張している」と告げられるばかりだった。
この案件に関わる弁護士が多く、第2弁護人として申請した家族もいた。この案件に関心を持つ人も増えている。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)