【明慧日本2014年9月27日】天津市東麗区の法輪功学習者・王景香さん(58)は5月24日、東麗デパートで新立派出所の警官に連行された。家族は何度も派出所に行ったが、取り合ってもらえなかった。つい最近入った情報によると、王さんは留置場で半身不随になっているという。
家族が裁判所に尋ねたところ、先月12日に王さんが非公開裁判を受けたことが分かった。家族は「どうして家族に知らせなかったのか」と聞くと、裁判所は「電話番号が分からなかった」と答えた。しかし、王さんが不当拘禁された時、家族はすでに連絡先を派出所に渡してあり、さらに何度も担当の警官に電話したが、ずっと電話に出なかった。
家族が留置場に状況を尋ねた時、留置場の職員は大丈夫だと言ったが、家族が再々求めたところ、留置場側はあるビデオ映像を見せてくれた。王さんの後ろ姿の映像で、とても衰弱している様子で、壁をつたってやっと歩ける光景だった。
ビデオを見終わった家族は「なぜこれほど衰弱しているのですか? なぜ後ろ姿になのですか?」と問い詰めた後、留置場は次の映像を見せてくれた。一つは王さんが椅子に座って、警官が血圧を下げる薬を勧める場面で、もう一つは室外で、警官が王さんを支えて歩く映像だった。
家族は映像から見ると、以前のものだと思われるため、王さんの現状は不明である。家族は本人に面会することを何度も求めたが、留置場側は家族の要求を拒否した。
これまで王さんが受けた迫害の実態:
王さんは何度も強制連行、家財の押収、拘留などの迫害を受けた。2001年11月から2011年1月の間、王さんは法輪功を学んでいるとの理由で、相前後して4回、東麗区の警官に連行され、家財を差し押さえられた後、労働教養を強いられた。王さんは板橋女子労働教養所で計6年以上迫害を受けた。
2001年11月に2回目の労働教養は2年半にも及んだ。労働教養所で、王さんは何度も滅多打ちされ、警官に食事の中に不明薬物を投入され、大量の血を吐いて心神喪失になったことがある。東麗凶の警官に唆され、王さんの夫が家を売って王さんと離婚したため、娘は帰る家がなく、王さんの姉が引き取ってくれた。
拷問の再現:滅多打ちされる |
2003年5月、労働教養所の警官が受刑者を指図して、王さんの食事の中に中枢神経を破壊する薬物と性薬を投入した。そのため、王さんは高血圧、冠状動脈性硬化症、糖尿病、尿道炎、胃出血、脳梗塞などの病症が現れ、何度も生命の危険に陥った。しかし、法輪功を学び続けて、奇跡的に回復した。
2006年6月、王さんは再度連行された。労働教養を強いられた王さんは労役をさせられ、ひどく殴られたことによって、胆結石、糖尿病、胃出血の病気を患った。小便が出ないため、無理やりに管を挿入されて、大量出血をもたらした。王さんの体は極めて衰弱していたため、2007年8月1日に一時出所した。
2008年7月3日、回復したばかりの王さんは、天津市河東区の中山門新村駅の側で、2人の警官に連行され、直接、天津市の大港板橋女子労働教養所に送られた。警官は「一時出所の2年間を板橋労働教養所で全部補わなければならない」と明言した。
拷問の再現:ベッドに縛り付けられる |
王さんは労働教養所で「法輪大法は素晴らしい」と叫んだため、警官の指図で、受刑者に床を拭く布で口を締め付けられ、手錠と足かせでベッドに「大」の形に縛り付けられた。大小便でも縛られたままで、膀胱の機能が低下した。王さんは断食で迫害に抗議したが、教養所の医者に強制灌食された。胃の張り痛みで注がれたものを大量に吐き出し、医者は吐き出したものを便器に入れて再び注いだ。2008年8月6日、王さんは心筋梗塞、脳梗塞、胃炎、胆結石、尿閉を患って、体が虚弱したため、板橋労働教養所はようやく親戚に迎えに来させた。
2010年6月26日、王さんは法輪功の資料を配ったため、人に通報され、1年6カ月の労働教養を強いられた。迫害を受けた王さんは生命の危険に晒され、責任を負うことを恐れた警官は王さんを一時出所させた。王さんは家に帰った後、板橋女子労働教養所と現地の警官が頻繁に家まで嫌がらせに来るので、家族を巻き込まないように王さんは路頭に迷う生活を余儀なくされた。
2012年7月5日、王さんは東麗区豊年村派出所の警官に騙され、富民路派出所まで連行された(1カ月前に、王さんは人々に法輪功迫害の真相を伝えたため、富民路派出所の警官に連行された後、抜け出たことがある)。
離婚した王さんは姉の家に泊まっている。王さんの姉は半身不随で、姉の夫は長年病床で寝たきりになり、暮らし向きはきわめて困難である。王さんの娘も母親が絶え間なく迫害されていることで、心身ともに辛い日々を送っている。現在、王さんは再び新立派出所に連行されたという。
(注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)