周囲が認める善人に不当裁判 家族は検察院を告訴
■ 印刷版
 

 【明慧日本2014年10月19 日】河北省石家荘市で2013年に起きた「11.15」集団連行事件で被害を受けた8人の法輪功学習者は、現在依然として拘禁されている。今年3月13日、法輪功学習者・李宇新さんの案件が長安区裁判所に渡され、8月28日に不当裁判が行われた。李さんの弁護士と家族は長安区検察院が職責を果たしていないことに対して告訴し、検察官に回避するよう求めた。

 でっち上げの罪名で善人が連行され、起訴される

 中国本土では数年来、多くの道徳の低下した典型的な事件が発生し、妊婦や転んだ老人を助けると自分にも災いを引き起こす危険があり、人々はいい人になることさえ難しいと感じている。しかし、河北省石家庄市の李宇新さんは数年間、黙々と自分の善良な天性と信念をしっかりと守り、誠実に善をもって他人のことを優先することで、周りの人々に知られている。

 李さんの家族は次のことを話してくれた。「ある日、私達が出かけた時、李宇新は2人のカップルが道に迷っているのを見て、2人を市内の宿泊先に送り、急いで戻って私達を迎えに来た時は、もう日が暮れていた。私達は多少不満があったが、李宇新はこのようなまじめで善良な人で、いつも他人のために考える人だと知っている」

 李さんの家の向かい側は1人のおばあさんが暮らしている。おばあさんは何か困ったことがあればいつも李さんに頼み、李さんはすぐ手元の事を置いておばあさんの問題を解決してくれる。ある日の夜中、李さんが寝ている最中、おばあさんの家が急に停電したため、助けの電話が来た時、李さんは一切文句なく解決しに行った。毎回おばあさんを感動させている。

 李さんの同僚はこのように評価した。「李さんは人と言い争ったことがなく、真面目に働き、ずっと謝礼金などを受け取らず、トラブルがあっても人のせいにせず、自分がいかに更に努力できるかだけを考える。人との関係が親しいかどうかを問わず、いつも全力を尽くして助ける」

 2013年11月、長安公安支局の警官は李さんが法輪功を学んでいることを理由に、家財を差し押さえ、そして家で見つかった法輪功の資料を「証拠」として、李さんを起訴した。

 検察官「公安からどのように渡されても、検察院はその通りに起訴する」

 中国の司法システムの中で、検察院は重要な役割の一環として、公安部門が終了した案件に対して、公文書の資料、証拠を法律に基づいて審査し、そして弁護人、被害者と訴訟代理人の意見を聴取する。しかし石家庄市の長安区副検察長は、「これらの訴訟案件は公安からどのように渡されても、検察院はその通りに起訴するだけだ、ただの流れ作業だ」と公言した。

 長安区検察官の発言は、警察・検察・裁判所の人員の考えの表れである。法輪功を学んだり広めたりすることは合法で、無罪であることを知りながら、また、法輪功学習者に対する拘禁、判決などの迫害は、すべて法的根拠がないことを知りながら、しかし上層機関(政法委員あるいは610弁公室)の内定した案件である限り、公安は指示通りに「証拠」を集め、検察院はその通りに起訴し、裁判所もそのように判決を下す。すべてが形式的な流れであり、法律はただの空文である。

 李さんの親友達は手紙に次のように書いた。「李さんの心は優しく、誠実で、何を信仰しているかにかかわらず、李さんはますます仁義になり、ますます暖かみを感じられ、同僚と隣近所達もこのように思っています。まさか国の法律は良い人を処罰するというのですか? いずれにしても、李さんを長期にわたり拘禁していることは、道理にかないません。ですから、私達はこの案件の関係者に厳粛に表明します。李さんの人となりは私達がはっきりと知っており、彼を連行し、判決を下すのは徹底的な過ちです。あなた達が法律に基づいて、自分の良心、天職に背かないように、李さんを1日も早く家に帰らせることを望んでいます!」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/10/6/298596.html)
 
関連文章